HP開設四周年記念小説
Famliy
僕は碇シンジ、二十四歳。
ごく普通に生まれて、ごく普通に学校を卒業して、ごく普通に就職して、ごく普通に結婚。ごく普通の人生だね。
「お父さん、お父さん〜〜朝〜〜!!起きて〜〜!」
「う、う〜〜ん」
もう朝なのか、まだ眠いな。
「休みだからもう少し寝かせてよ」
「だ〜〜め、お外に連れて行ってくれる約束でしょ」
そうか〜〜そういう約束してたなあ。
「起きないなら、え〜〜い!」
どんっ!
「ぐえっ」
全体重で乗られたよ、ぐええ・・・
「起きて起きて」
「はいはい、わかったよ。マナは朝から元気いいなあ」
「だってお父さんが休みなんだもん」
愛娘のマナ、四歳。子供は早起きだなあ。
「ご飯食べよう、みんな待ってるよ」
「ああ、顔を洗ってくるから先に行っていなさい」
「うん」
マナは大きく頷くと台所に走っていった。さあまた寝れるぞ。
ジ〜〜〜〜・・・
うっ・・・この静かな視線は・・・
ジ〜〜〜〜・・・
「寝ちゃうの?」
「レ、レイ居たのかい?」
「うん、ずっと居たよ」
振り返るとそこにはもう一人の愛娘レイがいた。レイも四歳、マナとは双子なんだよね。マナが姉でレイが妹、でも双子なのに性格が全然違うんだよね。
「寝ちゃうの?」
「ね、寝ないよ。さあご飯食べようか」
マナは活発で奥さん似、レイは物静かで僕になんだよね。
「ご飯・・・眠たいなら寝て良いわよ。私も一緒に寝るから」
「おいおいレイ」
レイはそのまま僕の布団に潜り込んできたよ。
「温かい、お休みなさい」
早っ、寝るの早いなあ。寝付きがいいね。
「おいおいレイ、起きなさい。ご飯を食べるぞ」
「もう食べれないの」
「食べれないって食べたのかい?」
「まだ・・・zzz」
う〜〜ん、マイペースだなあ。おいレイ、起きなさい。
「zzz」
「しょうがないな、連れて行くか。どっこいしょ」
レイを抱えて・・・前より重くなったかな。子供の成長は早いなあ。
「おはよ〜〜」
「おはよう。あらレイ、居なくなったと思っていたらアナタのところに居たの」
「あ〜〜抱っこされてる、ずる〜〜い」
「ほらレイ、起きなさい」
レイを奥さんに渡してっと。僕は椅子に座るか。
「レイ、レイ。ご飯よ」
「ご飯なの?」
「そうよ、食べないと大きくなれないわよ」
「うん」
「はい、座りましょうね」
「お母さんにも抱っこされてずる〜〜い」
はは、マナはずっと頬を膨らましているよ。
「マナも後から抱っこしてあげるわよ」
「本当?やった〜〜」
大喜びだ、そんなに抱っこは良いのかな?
「そしてお母さんはお父さんに抱っこしてもうらうわよ」
えっ?
ウインクされたよ。
「ねえシンジッ」
えっ?ええ?
なんでアスカを抱っこするのさ?重た・・・おっとっとこれは禁句だな。口に出したら半殺し・・・いいや全殺しかな。
「何か言ったかしら?」
「い、いや別に」
奥さんはアスカ、旧姓は惣流。幼馴染がそのまま一緒になったんだよな。元気が良くて美人でちょっと我が強いけど優しい妻だよ。
「お母さんいいな〜〜、マナもお父さんに抱っこしてもらう〜〜」
「私も抱っこしてもらいたい」
マナもレイも羨ましがるだろうな、アスカの後に二人を抱っこしないといけないなあ、体力持つかな?
「ふっふっふ、お母さんだけの特権よ、アンタ達は早く彼氏を見つけて抱っこしてもらいなさい」
「いや〜〜お父さんに抱っこしてもらうの〜〜」
「私もお父さんが良い」
彼氏か・・・早かれ遅かれ彼氏ができて結婚・・・僕達に手を離れていくんだろうな。結婚式・・・やっぱり泣いちゃうかな?
彼氏が家に来る、お父さん娘さんをください・・・結婚・・・泣いちゃう。
「お父さんどうしたの、涙が出てるよ」
「涙・・・なぜ泣くの?」
「ああ、お前たちの結婚式を想像しちゃったよ」
「シンジ〜〜早すぎるわよ、マナ達はまだ四歳よ」
アスカ呆れているよ、当然かな、早すぎるよね。
「大丈夫!私お父さんのお嫁さんになるから」
「私もなる」
嬉しい事言ってくれるなあ〜〜ジーンってくるよ。
「ダメよ!シンジはアタシの旦那様なのよ。アンタ達は早く彼氏を見つけなさい」
アスカ・・・子供相手にムキにならなくても・・・
「さ、さあご飯を食べよう、冷めちゃうよ」
きりが無いからこの辺で止めないとずっと続いちゃうからね。
「そうね、さあいただきましょうか」
「「「「いただきま〜〜す」」」」
家族揃っての朝食、良いなあ〜〜ほのぼの幸せだよ。
四周年です。HPを開設して早四年、長いようで短いですね。
今回はちょっと変わった設定です。シンジ君とアスカちゃんが夫婦でその娘が双子のマナちゃんとレイちゃん。
女系家族でシンジ君はちょっと肩身が狭いでしょうか?
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION Famliy