新世紀記念

CHILDREN LIFE お正月

初日の出を見よう

 リビングの窓から見る初日の出、眩しいなあ〜今年一年いい年にしたいなあ。

 一月一日、ちょっと早起きして初日の出を拝むのは良いもんだなあ〜〜ってしみじみ思っちゃった。みんなも見れば良いのに。

 この感動をミサトさん達に・・・起こしてこようかなって、どうせ見ても感動しないだろうな、逆に起こしたら怒るかも。さあてもうちょっと眠ろうかな。

 ガラッ

 ん?突然僕の旧部屋、今の綾波の部屋の襖が開いた。どうしたんだろう?

「綾波、どうしたの?」

「・・・おトイレ・・・」

 綾波まだ眠たそう、体がフラフラしていて半分眠っているようだ。寝癖で横髪がピンと跳ねて、サイズが大きい水色のパジャマからちょっと手足が出ている・・・昼間の綾波から考えられないなあ。

「・・・碇クン早起き・・・」

「初日の出を見ていたんだよ。ほら綺麗でしょ」

「・・・そう良かったわね・・・」

 ・・・感動は無いの?ちょっと悲しいなあ。

「日の出はいつでも見られるから」

 毎日見れるけど、初日の出は一月一日しか見られないから感動するんだけどなあ。

「・・・おトイレどこかしら?」

 ・・・綾波寝ぼけている、廊下を出て左だよ。

「ありがと・・・」

 ズルッ

「うぎゅっ」

「綾波、大丈夫?」

 パジャマの裾につまずいて転んじゃったよ。あ〜〜あ寝ぼけていたから顔面から床にいっちゃったよ。

「ううっ、痛いの」

 見たらわかるよ、おでこが真っ赤、撫でてあげるよ。痛いの痛いの飛んで行け〜〜〜

「あ、ありがと・・・ぽっ」

 とことことことこ

 あ、あれ?綾波、トイレに行かずに部屋に戻っちゃった。大丈夫なのかな?

 とことことことこ

「・・・おトイレ忘れていたわ」

 ふふ、綾波っておっちょこちょいだなあ〜今年初めての天然ってやつかな。さあてもう一眠りしようっと。

 

CHILDREN LIFE お正月

 

 ・・・ふう〜〜〜、おトイレを忘れるなんて、碇クンにおでこを撫でられたから忘れたんだわ・・・碇クンのなでなで・・・ぽっ

 お手手を洗って部屋に戻る途中、碇クンはもう寝てたわ。私が戻るのを待ってくれないの?悲しい。

「・・・」

 窓から見える日の出、碇クンは初日の出と言っていたけど日の出とどう違うのかしら?同じに見えるけど。太陽って毎年新しくなるの?

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 ・・・考えてもしょうがないわ、寝ましょう・・・碇クンと一緒に・・・ぽっ

 どきどき、どきどき

 こっそりお布団に潜り込んで・・・

 どきどき、どきどき

 碇クンのお布団暖かい・・・良い夢見られそう・・・ぽっ

 

CHILDREN LIFE お正月

 

 ふあああ〜〜〜、ふっふっふっふ新年のアスカ様はちょっと違うわよ、みんなより早起きしたんだから一月一日は一番に起きるのが天才美少女アスカ様に課せられた使命よ。

 さあて新聞でも取ってこようっと。・・・その前にバカシンジの間抜な寝顔でも見ようかな。さあリビングへレッツゴ〜〜!

あっ〜〜〜〜!!

 し、新年一発目から衝撃的なシ〜〜ン、このバカシンジが〜〜〜!

バカシンジッ!アンタなにやってんのよ

 ファ〜ストとシンジが一緒の布団で寝てる、こ、このアタシを差し置いて・・・

「ん?な、なんだいアスカ」

問答無用!逝ねっ

 アタシ得意のカカト落しをバカシンジの脳天へ直撃させてやるわ。

「うっうわ、何をするんだよっ!」

 避けられるわけ無いでしょ、命中率100%これを避けられた者はいないわ。

「・・・うにゅ、なに碇クン」

「わっ綾波、どうして僕の布団に入っているの?」

 あっファ〜ストが体を起こした、ちょっとどきなさいよ。

 ゴンッ!

「う、うぐぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・」

 ふっ、流石命中率100%ね、ファ〜ストに当たったわ。バカシンジッ運が良いわね。

「綾波っ!綾波っ!大丈夫?」

 気絶したファ〜スト、シンジが頬をぺちぺち叩いて起こそうとしているけど起きるわけ無いじゃない、なんてったってアタシのカカト落しなのよ。

「アスカ、何て事をするんだよ」

「アンタが悪いのよ、ファ〜ストと一緒に寝るなんてスケベシンジが」

「綾波が勝手に入ってきたんだよ。さっき僕は初日の出を見ていたら綾波がトイレに起きてきて、それで僕が寝ていてアスカが叫んだら綾波が居たんだよ」

 そうなの、またファ〜ストの暴走なのね、まったく新年からやってくれるわね。ってちょっと待ちなさい。

「シンジ、アンタ何時に起きたの?」

「僕?初日の出を見てたから30分くらい前かな」

 ガ〜〜〜〜〜ンッ!

 そ、そんなに早く起きていたの・・・ま、負けたシンジに負けた。

「?アスカ、何膝ついているの」

 は、早起きで勝てないなんて・・・

「アスカ〜〜?聞いている」

 ・・・一月一日に早起きしたシンジが天才美少女?

「アスカ〜〜〜」

 ・・・ふう〜〜〜眠くなっちゃった、寝よう・・・

「アスカ〜〜・・・一体何しに来たんだろう。綾波、大丈夫?どうしよう、とりあえず部屋に運んで寝かせておけば大丈夫かな?」

 

CHILDREN LIFE お正月

 

 ぐお〜〜〜すぴ〜〜〜〜〜、すやすや

 この歳になって、ってまだ19歳だけど初日の出に感動するなんてもう飽きちゃった。どうせTVで見れるんだから、寝なきゃソンソン

 すぴ〜〜〜〜ぐお〜〜ぐお〜〜〜!!

 はあ〜〜天国天国ぅ〜〜


 New Year!あけましておめでとうございます(^▽^)新年という事なので記念小説です。

 連載小説の「CHILDREN LIFE」の設定でお正月を書いています。知っているかと思いますがチルドレン三人とミサトさんが同居しています。レイちゃんがシンジ君の部屋を使っていてシンジ君はリビングで寝ています。

 レイちゃん、新年から天然爆発、アスカちゃんへっぽこ、シンジ君不幸?嬉しい?ミサトさん正月は別に良いみたいですね。

 ちなみに記念短期連載ですので続きます。

 今年も「jun16 Factory」は元気です、みなさんよろしくお願いします〜〜

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


レイの初仕事

NEON GENESIS: EVANGELION CHILDREN LIFE お正月 初日の出を見よう