新世紀記念その2
CHILDREN LIFE お正月
レイの初仕事
・・・知っている天井、ここは私のお部屋、元碇クンのお部屋。
私、お布団に入っている、どうして?眠いからなの?違う眠くない。
一度おトイレに起きて・・・新しい日の出を見て・・・碇クンと一緒に寝ていた・・・ぽっ!
碇クンのお布団、碇クンの匂いがした・・・ぽっ!心地よい眠り、ずっと眠っていたかった・・・
確かアスカ・・・SALの大きな声が聞こえてガラスが割れたんだわ・・・割れなかったかしら?・・・そこから記憶が無いわ、どうして?
うぐっ・・・頭が痛い、どうして?痛くて泣きそう、でも泣かない・・・でも泣きそう・・・泣いて良い?
しくしく、しくしく、頭が痛いの、しくしく、しくしく
・・・一人で泣いていても虚しいだけだわ、碇クンの前で泣きましょう。碇クンはリビングかしら?
ベッドから降りて・・・
ベチッ!
ふぎゅっ!、パジャマの裾に引っかかっちゃった・・・痛いお顔が痛いわ、しくしく、しくしく・・・碇クンが呼んでいる、なでなでしてもらいましょう。
・・・襖を開けたら碇クンの姿は無かった、寂しい・・・そのかわりテ〜ブルに豪華なお料理が並んでいたわ。
「あ、綾波、起きたの?大丈夫だった?」
碇クンがエプロンを着けて台所からやって来た、手には料理を持っている、美味しそう。
「大丈夫?何の事かしら?私は健康・・・でも頭が痛いの、しくしく、しくしく」
碇クンの前で泣くのが良いのね、心配してくれるから。頭を押えて上目使いで碇クンを見つめるの。
「綾波、やっぱり痛いんだね」
そう、わからないけど痛いの。
「痛いからなでなでして」
「へっ?」
「なでなでしてほしいの、そうすれば痛みが無くなるわ」
「そ、そうだね。なでなでしてあげるよ」
ちょっと戸惑っているけどなでなでをしてくれる・・・ぽっ
なでなで、なでなで、なでなで、なでなで
碇クンの手・・・ぽっ!ぽっ!ぽっぽっぽっぽっぽ!!
「もう良いかい?」
名残惜しいけど満足したわ。
「うん、ありがとう」
「良かった、今からおせちを食べるからアスカとミサトさんを起こしてきてくれないかな?」
おせち・・・日本でお正月に食べる料理の事ね・・・でも食べるなら碇クンと二人だけで食べたい。
「・・・うん」
でもそれはかなわぬ願い、二人を起こしてきましょう。
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アイムナンバ〜ワ〜〜ン!!
ふっふっふっふっふ、富士山の頂上からの初日の出、まさにアタシに相応しいわね。
初日の出、アタシの様に綺麗で可憐で美しくて輝いて至高で上品だわ。あの太陽はアタシのものね。
初日の出、これから一年の事をお願いし様かしら。
・・・天下統一!これはアタシに相応しい言葉、日本を制圧するわよ〜〜〜!
ビュ〜〜〜〜!!
おうっ、急に風が強くなったわ、寒い寒い下山しましょう。
ドンッ!
ぐえっ、どうして空から猿が落ちてくるのよ、苦しい潰れちゃう〜〜〜
はっ!夢、ふう〜助かったわ、って何か顔に乗っている、何かしら?
・・・猿?アタシの猿のヌイグルミがどうして顔に乗っていたのから?
「目が覚めた?」
横を向いたらファ〜ストが居た、手にはアタシのシ〜ツとク〜ラ〜のリモコン・・・!謎は全て解けたわ!
「こらっ!ファ〜スト、アンタの仕業ね」
そう、夢の中で寒くなったのはシ〜ツを剥ぎ取ってク〜ラ〜を最大にしたのね。そしてヌイグルミをアタシの顔に乗せた、そうでしょ!
「知らない、おせちができるから起きてね」
「こらっ待ちなさいよ!しらばっくれてもネタは上がっているのよ」
「そう良かったわね、これからミサトさんを起こさなきゃ行けないの、来る?」
「行かないわよ、面倒くさい一人で起こしてきてちょうだい」
「そう、さよなら」
ミサト起こしてもなかなか起きないから面倒なのよ、アタシは顔でも洗ってこようっと。
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グオオオオオオ!!グオオオオオ!
「・・・凄いイビキ、まるで車のエンジン」
布団が滅茶苦茶、お腹を出して寝ているわ、部屋は相変わらず散らかっている。
グオオオオオオ!!グオオオオオ!
「・・・ミサトさん、起きてください」
声を掛けてみたけど・・・起きない。
グオオオオオオ!!グオオオオオ!
「・・・ミサトさん、朝です」
ゆすってみたけど・・・起きない。
グオオオオオオ!!グオオオオオ!
「・・・ミサトさん、起きて」
頬をつねってみたけど、起きない・・・神経が無いのかしら?
グオオオオオオ!!グオオオオオ!
「・・・起きないの?」
そのまま寝かせていても良いと思うけど、碇クンに頼まれたからやり遂げるわ。
グオオオオオオ!!グオオオオオ!
「・・・最終手段、えい」
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♪♪〜〜♪♪〜〜〜っとこれで良し!我ながら良いできだぞ、テ〜ブルに並べられたおせち、自分で言うのもなんだけど、新年から完成された料理だ!
「おはよシンジ」
「あ、アスカ。あけましておめでとう」
「そうね、今日は挨拶が違ったわね。アッハッピ〜ニュ〜〜イヤァ〜〜」
発音は・・・良いのかな?英語苦手だからわかんないや。
「もうできているから食べよう」
「ええ、わかったわ。顔を洗ってくるわね」
「あけましておめでとう」
アスカと話していたら綾波がミサトさんの部屋から出てきた、ミサトさん起きたのかな?
「あけましておめでとう、綾波」
「アッハッピ〜ニュ〜〜イヤァ〜〜、新年から眠たそうな顔しているわね」
「ミサトさんは起きたの?」
「ええ、そろそろ起きるわ、5秒後に」
5秒後?どうしてだろう。
「ぎょええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ!はうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううっ!・・・いやんっ!」
な、なんなんだ?あのミサトさんの絶叫は?それに最後の悩ましげな声、わかんないや。僕とアスカは急いでミサトさんの部屋に向かった。
「ミサトさん、どうしたんですか?」
「ミサトどうしたの?」
「はあはあはあはあ・・・ぜえぜえぜえぜえ・・・」
ミサトさん、汗ビッショリ、肩で息をしている、寝ていたのにどうしてだろう?
「じ、地獄をみたわ・・・」
地獄〜?どういうことだろう、夢?それとも綾波の起こし方になにかあったのかな?聞いてみよう。
「ミサトさん、おせちできてますから落ちついたら来てくださいね」
「え、ええわかったわ」
リビングに戻った僕とアスカ、綾波はすでに座っていた、パジャマのままだけど、まあ良いかなどこへも行かないから着替えなくても。
「こらっファ〜スト、パジャマくらい着替えないさいよ」
「アスカもパジャマ、おあいこ」
ふふ、そうなんだよね、アスカもパジャマ、綾波もパジャマおあいこだね。
「アタシは良いのよ。この真紅のパジャマ、ジョニ〜ライデン専用よ」
モビルス〜ツバリエ〜ションとはマニアックだね。
「シャア専用と思ったわ」
「赤い彗星も良いけど、真紅の稲妻がアタシは好きよ」
「私のパジャマは白、ファ〜ストガンダムね、名前も同じだし」
そうだね、アムロ・レイと綾波レイ、一緒かあ良いなあ〜僕はドモンが良いなあ、碇ドモン、ちょっとカッコ悪いかな。
「シンジッ!アンタ何言ってんのよ。Gガンダムは邪道よ、原点は機動戦士ガンダムね、そこからバリエ〜ションが増えていったのよ」
お、おおうっアスカが熱く語り出した、時間が掛かりそうだなあ。
「ま、まあガンダムを語るのは後にしておせちを食べよう、お腹空いちゃったよ」
「そうね、お腹空いたわ。ミサトッ〜!早く来なさいよ。先に食べちゃうわよ」
「美味しそう」
おっと綾波に聞くのを忘れていた。
「綾波、ミサトさんをどうやって起こしたの?」
「・・・秘密」
秘密ぅ〜?う〜〜〜ん、気になる気になるぞ〜〜。
「教えてくれないかな?」
「ごめんなさい、碇クンにも教えてあげられないの?恥ずかしいわ・・・ぽっ」
顔を赤く染めて、どういいう起こし方したんだろう。う〜〜ん、新年から気になってしょうがないぞ〜〜。
「お、お待たせ」
ミサトさんがやって来た、相変わらずにだらしない姿、どうやら呼吸は整ったようだ。そうだっミサトさんに聞けば良いんだな。
「ミサトさん、綾波にどういう起こされ方したんですが」
「・・・わ、わからないわ」
ミサトさん、震え始めた。ミサトさんもわからないなんてこれは永遠の謎だぞ。気になる〜〜気になる〜〜、しょうがないから食べようかな。
いただきま〜〜す。
葛城家でのレイちゃんの初仕事はミサトさんとアスカちゃんを起こす事。
レイちゃん、大胆な起こし方をしますね(^^)ミサトさんの起こし方、どういう起こし方をしたのでしょうか?気になりますね。
そしてアスカちゃんの赤いパジャマはジョニーライデン専用と判明(笑)レイちゃんはアムロ・レイ用。二人ともガンダムマニアとは。シンジ君がGガンダム、アスカちゃんから邪道ど言われてしまいました(^^;)Gの原点はファーストガンダム、アスカちゃん語ると長く掛かりそうですね。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION CHILDREN LIFE お正月 レイの初仕事