新世紀記念その3
CHILDREN LIFE お正月
おせちを食べよう
うわおぅ〜〜♪、目の前に並べられた豪華なおせち、美味しそう〜〜〜。さっきの地獄は忘れて食べるわよ。
「いっただきま〜〜〜〜す、っとその前にシンちゃん」
「はい?何ですか」
お正月はめでたい、めでたいと言えばあれに決まっているわ。
「お酒が無いようだけど」
見渡したらお酒がな〜〜〜い、これどういうこと?
「夜にみんな集まるからそれまでワンカップ一つで我慢していてください」
「え〜〜?そんなぁ〜」
せっかくたくさん飲めると思ったのに〜〜〜、しくしく、しくしく。
「朝から飲んだら体に悪いですよ」
私には健康に良いの〜〜〜、ワンカップだけだなんて、もっと飲みたいよ〜〜〜!ええいこうなりゃやけ食いでいっ。
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ぱくぱく、ぱくぱく
うん、なかなか美味しいわね。お正月だけの料理おせち、アタシも来年は挑戦してみようかな。
「アスカ、栗きんとん食べる?」
「うん、もらうわ」
もぐもぐ、もぐもぐ
適度な甘さで美味しい〜〜、いくらでも入りそう、でもほどほどにしないと太っちゃうわね。
「丁度良い甘さね」
「苦労したよ、ちょっとの失敗で甘くなりすぎるからね。でも自信作だよ」
ふ〜〜ん、シンジでも料理で苦労することあるんだ。
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ぱくぱく、ぱくぱく
これが碇クンのおせちの味・・・ぽっ、美味しい。
ぱくぱく、ぱくぱく
この味、私にも出せるかしら?でも出せるようにならないと碇家の嫁は務まらないわ。
ぱくぱく、ぱくぱく
美味しい、このお煮しめ味が染みている。そういえば昨日から煮こんでいたわ。
「綾波、どう?」
「うん、美味しい」
「良かった、口に合って」
碇クンの作るものなら何でも口に合うわ。
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さっすがシンちゃんね、美味しすぎていくらでもはいるわ。ゲップ、ちょっと休憩、お腹をさすって胃袋を移動させましょう、よっよっ。
ふう〜〜、天気は良いし、おせちは美味しいし良い正月ね。そろそろメインイベントを出しますか。
「あ〜〜みんな注目ぅ〜〜」
髪をかきあげて某先生の真似、でもみんな知らないわね。
「なんですかミサトさん?」
「どうしたのよ?」
「これ、美味しい」
こらこらレイ、食べてないでこっちを見なさいよ。
「みんなには私からお年玉があるわよん」
「「お年玉!!」」
「碇クンの味・・・ぽっ」
シンちゃんとアスカは目を輝かせているんだけど、レイ〜〜〜食べてないで感動しなさいよ。
「ミ、ミサトさんがお年玉を・・・信じられない」
「ミサト、どこからそんなお金を・・・まさかっ?強盗を」
「酢の物美味しい」
「ちょっと〜〜〜失礼しちゃうわね、私だって蓄えはあるんだからね」
早速懐から・・・
「このピンポン玉をおとして、お年玉っ!な〜〜んちゃって」
ふふふふ、ちょっと古いギャグだけど掴みはOKって感じ〜〜〜・・・ってあれ?
「アスカ、お雑煮作るけどお餅は何個入れる?」
「ええとね、2個〜」
「綾波は、何個入れる?」
「私も2個で良いわ」
「じゃあ作ってくるね」
「お餅は適度な柔らかさにしてよ」
「碇クンのお雑煮・・・わくわく、わくわく」
ガ〜〜〜ンッ!!
無視っ、無視されている〜〜〜。どうして私のギャグを無視するの、お姉さん悲しいわ、しくしく、しくしく。
「ちょっとミサト、そこ邪魔よ!あっち行って」
あううううううぅ〜〜〜除け者にされた〜〜しくしく、ほんの冗談なのに・・・お年玉って恐いわね。
「みんな〜〜私に優しくしてよ〜〜」
「何言ってんのよ。寒いギャグなんかお正月から聞きたくないわよ」
「無能な保護者は用済み」
「食べないんならお皿片付けちゃいますよ」
酷い、酷いわ〜〜〜〜〜!!
「ちょ、ちょっと待ってよ、ちゃんとお年玉用意してあるから、ほらっね」
懐からお年玉袋、ギャグでドカ〜〜ンとうけてから出すつもりだったのに・・・とほほ。
「最初から出せば良いのよ、気が利かないわね。ありがたく頂いておくわ」
「・・・ありがとう、感謝の言葉」
「ありがとうございます〜♪」
少ないんだけど喜んでくれて良かった。
「何よ〜これ?たったこれだけ〜〜?」
うう、勘弁してよ〜安月給だからそれが精一杯なの。
「ビ〜ル飲むだけで役に立たないわね」
酷いっ、そんな酷い事言わないで〜〜
「・・・お母さんに期待」
「アスカ〜折角貰ったのに失礼だよ。ミサトさん、ありがとうございます」
シンちゃん・・・優しいのね、お姉さん泣いちゃう〜〜〜
「シンジがそう言うなら仕方ないわね、とりあえず礼を言っとくわ。ありがと」
うんうん、みんな納得してくれたわ。ようし飲むわよ〜〜〜
「ミサトさん、お酒はもうおしまいですよ」
ガ〜〜〜ンッ!しくしく、しくしく、もう無いんだ。ええいっ夜の宴会で一年分飲んでやるわよ〜〜!!
食べるSSなのに話しなのにメインがお年玉になっている。
ミサトさん、折角ギャグで笑いを取ろうとしましたが寒すぎた(笑)それどころか無視される始末、ちゃんど出さないといけないですね。
安月給で少なかったけれどみんな喜んでなんとか保護者のプライド?が保てました。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION CHILDREN LIFE お正月 おせちを食べよう