リツコおかあさんシリーズ
1126
ばちゃばちゃばちゃ〜〜
「レイ、お風呂で泳いだらダメでしょう」
「え〜〜どうして〜〜?」
ネルフの大浴場に跳ねるお湯飛沫、リツコとレイがお風呂に入っていた。
「お行儀が悪いでしょ、お風呂はゆっくりとつかって疲れをとるものなのよ」
「は〜〜い」
レイは泳ぎをやめ身体を上向けにお湯に浮かんだ。
「へへこれならいいでしょ?ゆっくりつかっているでしょう」
「しょうがないわね」
リツコは渋々了解した。
「う〜〜ん極楽極楽」
「本当、疲れが取れるわね」
親娘水入らずの入浴、数秒後にこの親娘水入らずが破られる・・・
ガラッ!!
「「おっ風呂お風呂〜〜〜!!」」
勢いよく開けられた戸、そして浴場に響き渡る大きな声、ミサトとアスカがやってきた。
「ちょっとあなた達声が大きいわよ」
「あらリツコにレイ、先に入ってたの」
「うん一番風呂なの」
「チッ残念だわ、アタシが狙っていたのに」
ミサトとアスカは椅子に座ると体と頭を洗い始めた、二人とも凄まじい速さで・・・
「「よっし終わり!!とおっ!」」
二人は同じに洗い終えると湯船に向かってダイブした。
ドッボ〜〜ン!!
「ちょちょっと二人とも」
「きゃっ」
大きなお湯飛沫はリツコとレイの全身にかかった。
ばちゃばちゃばちゃ〜〜
二人は泳ぎ始めた。
「ふっふっふ私に勝てると思わないほうがいいわよ」
「フン!この天才美少女アスカ様は水泳も得意なのを知らないわね」
「あなた達!お風呂はプールじゃないのよ」
髪から滴をたらしながら少しご立腹のリツコ。
「プールじゃないこ〜〜んなに広いのよ、泳がなかったら罰が当たるわよん」
「えっ?プールじゃなかったの、今までプールと思っていたわ」
「・・・」
二人の答えに怒りを通り越して呆れるのであった。
「ミサトお姉ちゃんアスカお姉ちゃん、ここはお風呂なんだよ。泳いだらダメなの、ゆっくりとつかって疲れをとるものなんだよ」
先ほどリツコに言われた事を言うレイなのだが。
「な〜〜に年寄りじみた事言ってんのよ、ほれほれ〜〜〜」
「んきゃっ」
ミサトはレイの頬をつねってお湯を顔にかけた。
「レイレイ、こっち向いて」
「何?きゃっ」
アスカはレイが振り向いた瞬間水鉄砲で顔にかけた。
「ふええ〜〜」
「こらあなた達レイで遊ばないでちょうだい」
すかさずレイを自分の背中で守るリツコ、母親の鏡である。
「おうおう真面目だこと、ほれほれ〜〜」
「リツコ覚悟〜〜」
今度はリツコ目掛けてお湯をかける二人、勢いは止まらない?
「あなた達〜〜〜〜〜!!改造するわよ〜」
「「ひいいいいっ!」」
リツコの叫び声が二人を震え上がらせるのであった。
1126、いい風呂です。
親娘で入っていたのにそれを破る二人が入ってきました。子供のレイちゃんはちゃんとリツコさんの言った事を聞いたのに二人は聞かない(^^;)
どちらが子供化わかりませんね。最後にはリツコさん怒ってしまいました。
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ 1126