リツコおかあさんシリーズ

ハロウィン

「アスカお姉ちゃん、お菓子ちょ〜〜だい!お菓子をくれないとイタズラしちゃうぞ〜〜」

 きゃっ、レイが背中に飛びついてきたと思ったら、お面をかぶっているじゃないの。

「お菓子ちょ〜〜だい」

 あ〜〜そうだったわね、今日はハロウィンだったわ。

「お菓子くれないとこちょこちょしちゃうぞ〜〜」

 こちょこちょ

「あ、こら、くすぐったいじゃないのよ」

「ちょうだいちょうだ〜〜い」

 レイが脇をくすぐり始めたわ。

「お菓子ちょうだ〜〜い、ふ〜〜〜」

「はぁ〜〜〜ん」

 み、耳に息を吹きかけるんじゃないの!感じちゃうじゃないのよ。

「アスカお姉ちゃんの弱点み〜〜つけた。ふ〜〜〜」

「うはぁ〜〜〜ん、ちょっとやめなさい。お菓子あげるから」

 も〜〜背中がぞくぞくしちゃうじゃないのよ。

「お菓子お菓子〜〜」

「ほら、あげるわよ」

 後から食べようと思っていたチョコレート、しかたないわね。

「わ〜〜い、ありがとうアスカお姉ちゃん」

 レイは走っていったわ、この後もみんなからお菓子を貰うつもりなのね。




 いいなあ〜アタシもみんなからお菓子を貰いたいけど、子供じゃないから無理よね。

 そうだ!シンジからなら貰えるわ!





「お菓子をよこさないといたずらしちゃうわよ」



「ちゃんとアスカの為にお菓子を用意してあるよ」



「あ〜アタシの大好きなクッキー」



「もちろん僕の手作りだよ」



「シンジのクッキー美味しいもんね」



「喜んでくれて嬉しいよ」



「シンジ、ありがとう」



「ふふふ、かわりに僕がアスカにいたずらしちゃおうかな」



「きゃっシンジ、なにをするの?」



「なにってハロウィンだからね」








 ああ、ダメ。アタシったら鼻血が出てきそうだわ。

 よし!さあシンジのところへいくわよ!確か噴水に行くって言っていたわね。









 うん、噴水にシンジが居たわ。ボケ〜〜ってしちゃって休憩しているのかしら?

「シ〜ンジ」

「やあアスカ」

「なにしてんの?」

「ちょっと休憩していたんだよ」

「ふ〜〜ん、今日は何の日か知ってる?」

「今日?」

 やっぱり鈍感ね。

「今日はね〜〜」

「シンジお兄ちゃ〜〜ん、お菓子ちょうだい!」

 きゃっ、いきなりレイがやってきたわ。

「お〜レイちゃんビックリするなあ。お菓子かい?」

「うん、今日はハロウィンなんだよ。お菓子をくれないといたずらしちゃうよ〜〜」

 こちょこちょ

「うわ、ははは。そうか〜ハロウィンだったね。今はお菓子を持っていないから行こう」

「うん」

「あっ、ちょっと」

 二人が手を繋いで行っちゃったわ。ちょっと〜〜アタシのハロウィンはまだ終わってないのよ〜〜!


 レイちゃんはお菓子を貰えてハッピーです。

 アスカちゃんはシンジ君にお菓子を貰う計画を立てましたが、無理でした(^^;)

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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