リツコおかあさんシリーズ
アスカちゃんの憧れ
「ふんふんふんふ〜〜ん」
アスカが台所でエプロンを身に纏いボールに入った物体を泡立て器で混ぜていた。
「アスカお姉ちゃんなにしてるの〜」
「ふふクッキーを作っているのよ」
「クッキー?アスカお姉ちゃんが??」
レイは驚いた。
「何驚くのよ?アタシだってたまにはクッキーぐらい作るわよ」
「すご〜〜〜〜くたまにだよね」
「な〜んか凄くが長いわね」
「本当にすご〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜くたまにだもん」
「その口五月蝿いわよ」
「ひゃ、ひあい」
アスカはこめかみに怒りマークを浮かべてレイの頬をつねった。
「そんな事言うとできたってあげないわよ」
「あ〜ごめんなさい」
「謝れば宜しい」
「何か手伝う事ある?」
「そうねえ〜〜今は無いわね。後で形を作るからその時ね」
「そうなの?じゃあ見てるね」
「ふふ良いわよ」
椅子に座って足をブラブラさせて作業を見つめるレイにアスカは微笑んだ。
(良いわね〜〜こういのって、アタシにも子供ができたらこんな風にお菓子を作るのかしら)
アスカ幸福の時である。
「ママ〜〜何作っているの?」
「クッキーよ、もうすぐ焼きあがるから待っていなさい」
「は〜〜い」
「はい完成よ、後はお皿に盛り付けるだけね、レイ手伝ってくれるかしら?」
「うん、パクッもぐもぐ・・・美味しい〜〜」
「こら、ダメでしょうまだお皿に盛ってないでしょう」
「だって美味しいそうだったもん」
「しょうがないわね」
「おや?どうしたのかな?」
「アナタから言ってくださいよ、この子ったらつまみ食いをしたんですよ」
「そうなのかい?」
「うんだってママのクッキー美味しいんだもん」
「確かにママのクッキーは美味しいなあ、どれどれ、パクッもぐもぐ」
「あっアナタまで」
「うん、美味しいな。これならつまみ食いしなくなるな」
「でしょう、ねえママ許してね」
「もうっしょうがないわね、二人は・・・
「アスカお姉ちゃ〜〜ん」
「はっなにレイ?」
「泡が立ちすぎちゃっているよ」
「えっ?しまった」
別の世界に行っておりかき混ぜ過ぎた。
「大丈夫なの?」
「だ、大丈夫よ。これくら失敗の内にはいらないわ」
「本当?」
「本当よ、アタシを信じなさい」
「え〜〜?信じたら失敗しそうな気がするよ」
「こら〜〜言ったわね」
怒るアスカだが本気で怒ってはいない。このひと時が幸せが満たされるアスカであった。
アスカちゃんの未来、だんな様は勿論・・・
アスカちゃんもたまにはクッキー作り、でも失敗な予感が(^^;)シンジ君に教わらないといけないかな。
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ アスカちゃんの憧れ