リツコおかあさんシリーズ
ありがとう
「おかあさ〜〜ん、はいこれ母の日」
リツコが仕事をしている最中にレイがやってきてラッピングされた袋を渡した。
「あら、おかあさんに?ありがとうレイ」
リツコはプレゼントを受け取ると微笑んでレイの頭を撫でた。
「いつもお仕事お疲れ様」
「開けていいかしら?」
「うん」
レイは大きく頷いた。
「あら可愛いわね」
袋の中身は日傘であった。
「これから暑くなるでしょ、日射病にならないように使ってね」
「レイは優しいわね、おかあさんは嬉しいわ」
「えへへ」
リツコはレイを膝に座らせると抱きしめるのであった。
「「こんにちは〜〜」」
「あら、いらっしゃい」
シンジとアスカがやって来た、二人とも何か袋を持っている。
「リツコさん、これ母の日なんで受け取ってください」
「アタシもあるわよ」
「まあ私に?」
「はい、いつもお世話になっているのでお礼です」
「嬉しいわね〜コーヒーを入れるから飲んでいってちょうだい」
リツコは席を立つとコーヒーを準備し始めた。
「今日買いに行ったんだけど人が多かったわ」
アスカはお菓子をほお張りながらデパートに行ったことを話した。
「アスカお姉ちゃん買いにいくのが遅いよ、私なんて一週間前に買ったんだよ」
「一週間前、早すぎなんじゃないの」
「早くないよ〜早い方が商品がいっぱいあって選びがいがあるんだよ」
「ふ〜〜ん、そうなんだ」
二人の話を聞いていたリツコはある疑問が頭に浮かんだ。
「レイ、デパートって一人で行ったの?」
「ううんマヤお姉ちゃんに連れて行ってもらったの」
「そうなの、あとでマヤにお礼を言わないといけないわね」
「シンジ君、おかわりはどうかしら?」
「はいいただきます」
シンジは空になったカップをリツコに渡した。
「シンジ君は大変ねえ〜ミサトの世話は疲れるでしょう」
「はい、でももう慣れましたよ」
「今日は来てないけど知らないかしら?」
「えっ?来てないんですか。朝送り出したんですけど」
リツコの言葉に驚いた、ミサトがネルフに来ていないようである。
「またサボりなのね、呆れた」
アスカはため息を深く付いた。
「ミサトお姉ちゃんズボラだね」
「まったくだらしない保護者だわ」
「今夜は麦酒抜きですね」
全員呆れるのであった。
「やっほ〜〜元気〜〜」
そこへミサトがスキップしながらやって来た。
「ミサトさん、どこへ行っていたんですか?」
「へ?ちゃんと部屋に居たわよ」
「部屋?私が行ったとき居なかったわよ」
朝ミサトに用事があったので部屋に行ったが居なかったのである。
「部屋は部屋でも仮眠室に居たのよ」
「仮眠室?」
「そっ付いた途端に眠くなっちゃってね〜〜五分ばっかり仮眠とろうと思ったら爆睡してさっきまで寝ていたのよ〜眠気覚ましのコーヒーちょ!」
「「「「・・・」」」」
ミサトの言葉に口が塞がらない四人。
「あら、そこにある品は何?あっ今日は母の日だったわね。シンちゃ〜んアスカ〜〜私にはないの〜?」
「ありません!」
「ないわよ!」
「どうして〜〜血が繋がってないとはいえ、保護者の私は母親当然でしょう。ん〜〜〜とプレゼントは麦酒がいいわん」
「「・・・」」
二人は呆れて声が出ない。
「ミサト・・・」
「何〜?」
「二人がグレない事を感謝しなさい」
リツコは二人がグレる暇が無いのであろうと思うのであった。
母の日はリツコさんが主役、レイちゃんのプレゼントに感激ですね(^^)
シンジ君とアスカちゃんも日頃のお礼にとプレゼントもって来ました、これにも感激です。
でも感激されない母親?がミサトさん(笑)リツコさんも呆れてしまいます。
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ ありがとう