リツコおかあさんシリーズ
遊びの時間
「シンジお兄ちゃん、プールだして」
「プール?良いけど濡れたままお部屋に入っちゃダメだよ」
「うん!」
レイの大きな頷きに微笑むと物置にビニールプールを取りに行った。
「ベランダに置いて、水を入れようね」
「うん」
シンジは洗面所からホースを伸ばすとベランダに置いたビニールプールに水を入れ始めた。
「どんどん溜まっていくね」
「あと二分くらいで溜まるかな」
「クエクエ〜クエクエ〜」
「あっペンペンだめ〜〜」
二人の様子を見ていたペンペンが羽をばたつかせてやってきた、そしてレイの制止をかわすと・・・
どっぼ〜〜〜ん!!
「クエクエ〜〜」
「セーフ」
激しい水飛沫であったがシンジはリビングに水が掛かる前に窓を閉め浸入を防いだ。
「こらペンペン飛び込んだらダメでしょ」
「クエ〜〜〜」
レイにコツンと頭を叩かれ反省するペンペンであった。
「よ〜〜し、はいろっと」
レイは服を脱ぐと素っ裸でプールに向かった。
「あ〜あ、脱ぎっぱなしにして」
プールではしゃぐレイとペンペンを微笑みながら見ると散らばった服を綺麗に畳んでいった。
「アタシも泳ぐわよ」
「あ、アスカ」
アスカの部屋のドアが開くと水着を着たアスカが走ってきた。
「どうしてスクール水着?」
アスカが着ていたのはスクール水着であった、胸にはちゃんと『惣流』と書いてあり学校で着ていたものである。
「今年の水着はまだ買っていないからよ」
「去年買ったのがあるんじゃないの?」
「水着は毎年買うものなのよ」
「ふ〜〜んそうなんだ」
もったいない気がするシンジであったが、毎年違う水着が見れる事が嬉しかった。
「アンタ涎垂れてるわよ」
「うそっ?」
「うそよ、いやらしいんだからこのスケベ」
アスカは舌を出すとプールに向かった。
「・・・」
真っ赤になるシンジであった。
「ほらほらどけなさい、飛び込むわよ」
「うわっアスカお姉ちゃんだめ〜〜」
アスカが飛び込んだらどうなるかわかっているが、聞くようなアスカではない。
どっぼ〜〜〜ん!!
「きゃ〜」
「クエクエ〜〜」
びちゃびちゃびちゃびぃちゃ!
予想通りに水飛沫をあげリビングに散らばった。
「アスカお姉ちゃん、ダメでしょ」
「良いの良いの、アタシの水着でサービスしているんだからね」
「?」
言葉の意味がわからないレイ。そしてアスカは横目でずっと立ったままのシンジを見た。
「・・・スクール水着・・・萌え・・・」
水飛沫に気づかずにトリップしているシンジだった。
暑い時はプールが良いですね、お手軽にベランダでビニールプールにレイちゃんとペンペンは大喜び。
そしてもっと喜んだのはアスカちゃん、スクール水着でシンジ君を悩殺?
シンジ君はちょっとトリップしてしまいました。
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ 遊びの時間