リツコおかあさんシリーズ

バドミントン

「シンジお兄ちゃん、アスカお姉ちゃんバドミントンしよう」

 ネルフ、休憩所でシンジとアスカが休んでいるところにレイがバドミントンセットを持って走ってきた。

「バドミントンかい」

「へえ〜リツコに買ってもらったの?」

「うん、100円ショップで買ってもらったの」

「それ100円なんだ、今頃は何でもあるねえ」

 シンジは感心した、安いので時々寄るが自分が知らない物がまだある。

「ねえしよう〜」

「良いわよ、シンジ審判しなさい」

「うん良いよ」

 三人は通路に出てアスカとレイの勝負が始まる。

「レイ手加減しないわよ」

「うん、こ〜〜〜い」

「それじゃあ始めっ!」

 シンジの号令で試合が開始された、アスカのサーブである。

「アタシの必殺サーブを受けて怪我してもしらないわよ。うおおおおおおおおおっ

 アスカの背中に炎が見える、そして豪快なサーブ・・・

 スカッ

「ありゃりゃ」

 見事に空振り、シャトルは静かに床に落ちた。

「失敗失敗もう一回ねうおおおおおおおおおっ

 アスカの背中に炎が見える、そして豪快なサーブ・・・

 スカッ

「ありゃりゃ」

 見事に空振り、シャトルは静かに床に落ちた。

「失敗失敗もう一回ねうおおおおおおおおおっ

 アスカの背中に炎が見える、そして豪快なサーブ・・・

 スカッ

「ありゃりゃ」

 見事に空振り、シャトルは静かに床に落ちた。

「う〜〜んなかなか難しいわね」

「アスカ、ルールをおもいきり無視しているね」

「アスカお姉ちゃん私も打ちたい〜〜」

 二人からブーイングである。

「五月蝿いっ!アタシが打つまでアタシにサーブ権があるのよ」

「・・・アスカそれって無茶苦茶だよ」

「アタシがルールよ文句ある?」

「・・・無いです」

 アスカの気迫に圧倒されるシンジであった。

「レイちょっと待っていなさいよ。久しぶりにするから練習するわね」

「うん」

 試合中断、アスカは二人に背中を向けると素振りを始めた。

「ねえねえシンジお兄ちゃん」

「ん、なんだい」

 アスカに気づかれないように小声で話すレイとシンジ。

「アスカお姉ちゃんってバドミントンできるの?」

「さあ見た感じじゃ・・・できないよね」

「そうだね」

 二人で素振りをしているアスカを見るがフォームが素人目にしても下手であった。

「シンジお兄ちゃん教えてあげれば?」

「そうだね、そうしないといつまでも試合ができないよね」

 シンジは頷くとアスカに近づいた。

「アスカ、ラケットはねこう持つんだよ」

「あっ」

 シンジはラケットを持っているアスカの手を握って握り方を教えた。

「こうだよ、わかった?」

「う、うん」

 突然の事で頬が真っ赤になり言葉数が少なくなるアスカ。

「そして振り方はこうだよ」

「う、うん」

 アスカの背中から腕を持ち振り方を教える姿はコーチと生徒であった。

「わかったかい」

「うん」

「それじゃあできるかな?」

「も、もう一回教えて?」

「いいよ」

 頬が赤いのがばれないように俯いて教えを請うアスカに気づかないシンジである。

「こうだよ、こう振ったら高く飛ぶんだよ」

「うん」

(うんうん、アスカお姉ちゃん素直に習っているわね。これがえるえ〜えすなんだね)

 二人の様子を観察して頷くレイであった。


 アスカちゃん自信満々で対戦を挑みますが・・・へっぽこです(^^;)

 シンジ君が教えたらアスカちゃんは素直になりましたね。レイちゃんは観察してリツコさんに報告でしょうか(笑)

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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