リツコおかあさんシリーズ

カーネーション

 今日は母の日、この日の為にお小遣いを貯めて買ったカーネーション、高くて一本しか買えなかったけど喜んでくれるかな?

「レイ〜、一本でもリツコは大喜びするわよ。メッセージカードを添えたらもっと喜ぶわよ」

「本当?」

「ええ、本当よ。今から書きましょう」

「うん」

 アスカお姉ちゃんにお花屋さんに付いて来てもらって買ったんだけど、これだけじゃ寂しいもんね。お礼の言葉も書こうっと。

「食堂に行って書きましょうか」

「うん」

 私とアスカお姉ちゃんは食堂へ行って、ペンとメッセージカードを用意してもらったの。

「ええと〜どんな事を書こうかな?」

「感謝している事を書けばいいのよ。もぐもぐ」

 感謝・・・お母さんにはいつも感謝しているよね。アスカお姉ちゃん、食堂に来たのはお腹が空いていたんだね。


「おかあさん、いつもありがとう。からだをだいじにおしごとがんばってね。レイ」



「書けた〜〜」

「早いわね〜〜まだサンドイッチを食べ終わってないわよ」

「それって三人分じゃないの?」

 アスカお姉ちゃん食べ過ぎ。

「ひ、一人分よ。成長期なんだから食べなきゃいけないの!」

「ふ〜〜ん、早く食べてね」

「ちょっと待っていなさい。もぐもぐもぐもぐ」

 食べている間に、お母さんと私の絵も書いちゃおう。




「ごちそうさま、さあ行きましょう」

「うん」

 私はアスカお姉ちゃんと手を繋いでお母さんの研究室へ向かったの。




「おかあさ〜〜〜ん」

「あらレイ、どこへ行っていたの?」

 お母さんは眼鏡をかけて忙しそうに仕事をしていたわ。

「お母さんこれ、いつもありがとう」

「カーネーション?今日は母の日だったわね。ありがとうレイ」

 抱きしめて、頭を撫でてくれた。お母さんの手暖かい。

「レイ、良かったわね」

「うん」

「アスカが一緒に行ってくれたのね。ありがとう」

「まあね、レイになにかあったらいけないからね」

 アスカお姉ちゃん、付いて行ってくれてありがとう。

「お母さん、これはメッセージカードだよ。読んで読んで〜」

「あら〜カードまで付いているのね」

 読んでおるお母さんの顔が嬉しそう〜

「レイの為に頑張るわね」

「うん、でも身体を大事にしてね」

 お母さんの為に私もずっと良い子でいるね。


 母の日、リツコさんの為にレイちゃんはカーネーションを贈りました。

 一本でも、リツコさんにとっては嬉しい贈りものです(^^)

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


リツコおかあさんシリーズ カーネーション