リツコおかあさんシリーズ
ちべたい
「シンジお兄ちゃん・・・」
「ん?どうしたんだい」
家事が終ってリビングで家計簿をつけていると枕を抱きかかえたレイがやってきた。
「お布団がちべたくて眠れないの」
「ちべたい?あ〜冷たいんだ」
「そうなの足がね、ちべたくてひょえ〜〜ってするの」
パジャマの上から足をさすって身震いする。
「そうか〜足は冷たいからね、温かくなるよう一緒に寝ようね」
「うん」
レイは満面の笑みを浮かべて頷いた。
「じゃあ歯を磨いてくるから待っていてね」
「は〜〜い」
シンジは家計簿を閉じると洗面台へ向かった。その二人の会話を聞いているものがいた・・・
(な・・・一緒に寝るってですって〜〜〜?)
アスカである。すでに自室でベッドに入っていたが二人の会話を聞き逃さないように耳に神経を集中していた。
(レイのやつ〜布団が冷たいから寝れないでっすって〜〜?そんなんでシンジの気を引こうなんて生意気だわ)
レイはシンジの気を引いたわけではない。
(シンジもコロっと騙されちゃってばっかじゃないの!)
騙されていない。
(くう〜〜アタシもちべたいって言えばよかったわ、でももう温かいし・・・)
ベッドに入る時間が早すぎた、すでにホカホカである。
(なにか、なにかいい方法はないかしら?考えるのよアスカ)
天才的な頭脳をフル回転して考えるが・・・
(・・・zzz)
寝てしまった。そのころ・・・
「ふふふ温か〜〜い」
「これで寝られるでしょ?」
「うん、お休みなさ〜い」
「おやすみ」
シンジとレイは二人仲良く枕を並べて寝るのであった。
布団が冷たくて寝れないレイちゃん、保父さんシンジ君に助けを求めましたね。
二人の会話を聞いていたアスカちゃん、羨ましくて何かいい方法を考えていたのですが寝てしまいましたね(^^;)
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ ちべたい