リツコおかあさんシリーズ
CHU
ふあああ〜面倒な訓練は疲れるわね〜
「シンジ〜早く行くわよ」
「先に行っててよ」
「早く来るのよ」
「うん」
休憩時間なのに、居残るなんて真面目よね。アタシはさっさとリツコの研究室に行って休もうっと。
今日のオヤツはなにかしら?楽しみだわ。
「やっほ〜お疲れさま〜〜」
「アスカお姉ちゃんお疲れさま〜〜」
レイが走ってきたわ、今日も元気ね。
「アスカお姉ちゃん〜」
「な〜に〜?」
「CHU!」
抱きついてきたと思ったらキスをされたわ、どこで覚えたのかしら?
「もう、びっくりするじゃないの」
「へへ、疲れが飛んじゃうおまじない」
「ありがとう、お返しよ。CHU」
唇に軽く触れるキス、レイの笑顔を見ていると訓練の疲れが吹き飛んじゃうわ。
「アスカ、お疲れさま。シンジ君は?」
「後から来るわよ。お真面目に自主的に居残りしているわ」
「そうなの、偉いわね」
「どんくさいだけよ」
アタシは天才だから居残らなくても平気なのよ。
「紅茶を用意するけど、シンジ君が来てからでいいかしら?」
「いつ来るかわかんないから、アタシだけちょうだい」
「わかったわ」
シンジを待っていたら、喉が渇いちゃうわ。リツコが紅茶を入れている間、アタシは椅子に座ってレイを膝に座らせて一休み。
「アスカお姉ちゃん、このビスケットね〜おかあさんが作ったんだよ」
「リツコが作ったの、美味しそうね」
「はい、あ〜んして」
「あ〜〜ん」
レイの小さな手にあるリツコ特製のビスケットを口に運んでもらったわ。
「どう?美味しいでしょう」
「もぐもぐ、美味しいわね。流石リツコ」
「口に合って良かったわ、たくさんあるから、いっぱい食べてね」
「ええ、もらうわ」
リツコが入れてくれたダージリンティー、良い香りね。
「アスカお姉ちゃん、CHU」
「もう、ビックリするじゃない」
「へへ」
突然の事でビックリしたわ。でも可愛いわね〜〜抱きしめたくなっちゃうわ。
「お返しよCHU」
「アスカお姉ちゃんって良い香りがするね」
「当然でしょ、美少女ですからね。アンタも大きくなればアタシみたいになれるわよ」
天才美少女にね、でもアタシが一番だけどね。
「本当?」
「ええ、でもキスは頻繁にするもんじゃないわよ。大事なキスはとっておきなさい」
「大事なキス?」
レイには早すぎたかしら、首をかしげたわ。
「好きな人とする為のキスよ」
「じゃあ、アスカお姉ちゃんが大好きだから、これは大事なキス〜CHU」
もう〜〜大事なキスって言うのはね〜・・・って、まあいいか。
「アスカ、遅れてごめん」
シンジがやって来たわ、まったく遅いわよ。
「シンジお兄ちゃん、お疲れさま〜〜CHU」
「レイちゃん、お疲れさま」
あっ!レイがシンジに飛びついたと思ったらキスしたわ。ア、アタ、アタ、アタシのキスの後にシンジにキスをしたから、か、か、か、か、間接キッスゥッ!!
「あらアスカどうしたの?顔が赤いわよ」
「な、な、ななななな何でもないわよ。紅茶おかわり!」
「はいはい、ちょっと待っててね。シンジ君、お疲れさまビスケットがあるから座りなさい」
「はい、ありがとうございます。アスカ、隣に座るよ」
「あ、うううううう、うん」
レイとキスをして何平気な顔してんのよ、バカ!
「アスカお姉ちゃん、CHU」
「きゃっ!」
今度はシンジとキスしたレイがアタシにキスを・・・これって、またまた間接キ、キ、キッスッ〜〜〜
「シンジお兄ちゃん、ビスケットあ〜〜んして」
「あ〜〜ん」
「美味しいでしょう」
「うん、美味しいね」
シ、シンジとキス・・・こ、心の準備がまだだったのにいきなりなんて・・・
「ん?アスカどうしたの、顔が赤いよ」
「な、なんでもないわよ。リツコ!紅茶はまだなの?」
「はいはい、今入れるわよ」
「ゴクゴク・・・あっあっつう〜〜〜」
「アスカ、急いで飲んだら焼けどするよ」
「わ、わかっているわよ。バカ!」
もう、レイのお陰でシンジの顔をマトモに見れないじゃないのよ。もうシンジと間接キスなんて・・・バカ。
レイちゃんのキスにお返しするアスカちゃん、疲れが一気に取れますね。
でもシンジ君との間接キスには真っ赤になるアスカちゃんは純情です(^^)
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ CHU