リツコおかあさんシリーズ

珈琲

「レイ、休憩しましょう」

「は〜〜い」

 時計は三時をまわった。リツコはカップを四つ取り出すとインスタントコーヒーの粉をスプーンですくってカップに入れていく。

「「こんにちは〜〜」」

 カップに粉を入れ終えた瞬間、扉が開きシンジとアスカがやって来た。

「グットタイミングね」

 二人が来る時間は決まっている、リツコは時計をみて微笑した。

「アタシは時間にはシビアよ。特に休憩時間はね」

「リツコさん、これ作ってみたんですけど」

「あらクッキーじゃない」

 シンジから手渡されたのはクッキーであった。

「シンジお兄ちゃんが作ったの?美味しそう〜〜」

「美味しいと思うから食べてみてね」

「うん」

 レイは大喜びで頷いた。

「お湯も沸いたことだし入れましょうか」

 リツコはカップにお湯を注いだ。

「アスカお姉ちゃんはお砂糖いる?」

「アタシは大人だからいらないわよ」

 コーヒーの香りを堪能し口に含んだ。

「う〜〜ん、やっぱり豆から挽いたコーヒーは美味しいわね」

「アスカ、それインスタントよ」

「そ、そうなの・・・ま、まあインスタントもたまにはいいわね」

 真っ赤になった。

「はは、アスカは知ったかぶりするからなあ」

「なによ!たまたま間違えたのよ」

「そういうことにしておくよ。あっレイちゃん僕には砂糖二個ね」

「は〜〜い」

「く〜〜シンジのくせに」

 アスカの握りこぶしが燃えていた、後でシンジは無事ではすまされないだろう。

「私も砂糖は二個で、にゅ〜にゅ〜を入れてっと」

 レイは牛乳を入れ始めた。

「これでコーヒーにゅ〜にゅ〜のできあがり」

「コーヒー牛乳でしょう、にゅ〜にゅ〜って何よ」

「にゅ〜にゅ〜はにゅ〜にゅ〜なの」

「だから牛乳でしょ」

 アスカはレイの言葉がいまいちわからない。

「あ〜〜牛乳だからにゅ〜にゅ〜ね」

「うん、そうなの」

「そうってシンジはわかったの?」

「牛乳の乳がにゅ〜なんだよ。二つ繋げてにゅ〜にゅ〜。そうだよねレイちゃん」

「シンジお兄ちゃん大正解。正解の賞品は私のちゅ〜〜です」

 ちゅっ

 レイはシンジの頬っぺたにキスをした。それを見ていたアスカは・・・

(こ、このマセガキは!!く〜〜羨ましいじゃないのよ)

「凄い賞品だったね、ありがとうレイちゃん」

「えっへへ〜〜」

(シンジもどうして喜んでいるのよ。まさかロリ入っているの?ロリ萌え〜とか言っているんじゃないでしょうね)

 アスカは背筋に寒気が走った。

「僕もコーヒーにゅ〜にゅ〜にしようかな。アスカもするかい?」

「あ、アタシはいいわ。ブラックで飲むわよ」

 首を横に振り拒んだ。

(おなじ事するとアタシまでロリ萌え〜とか言いそうだから断固としてブラックで飲むわ)

 妙な事を考えながら苦い珈琲を飲むアスカであった。


 レイちゃんはコーヒーにゅ〜にゅ〜です。まろやかになって美味しいですよね。

 アスカちゃんはシンジ君にロリ疑惑を持ちつつブラックで飲んで大人を通すのでした(笑)

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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