リツコおかあさんシリーズ
えらい
「もぐもぐ、もぐもぐ」
「おや、レイちゃん何を食べているのかな?」
リツコの研究室に遊びに来たシンジはレイが椅子に座って何かを食べているのを見た。
「これ〜」
レイの手にあったのは小さな魚、煮干であった。
「煮干かあ〜偉いね」
「どうしてえらいの?」
レイは首を傾げた。
「煮干は健康に良いけど、なかなか食べないんだよ」
「へ〜そうなの、おかあさんが食べなさいって言ったの」
「リツコさんが」
シンジはリツコのレイへの愛に感動した。
「シンジお兄ちゃんも食べる?」
「うん、もらおうかな。もぐもぐ、もぐもぐ」
シンジは煮干を数本貰うと口に運んだ。
「うん、美味しいね」
噛むほどに味が口の中に広がっていく。
「シンジ〜〜」
「あ、アスカ」
暫くしてアスカがやって来た。
「何食べてるの?」
「これ〜〜」
レイはアスカに煮干が入っている袋を見せた。
「魚?」
「煮干だよ、美味しいよ」
「アスカお姉ちゃんも食べる?」
「ア、アタシはいいわ」
激しく首を横に振った。
「どうして〜?健康にいいよ」
「な〜〜んか、苦手なのよね」
「食べたほうが良いよ、美容にもいいし」
「そ、そうなの?」
シンジの言葉に心が揺らいだ。
「はいアスカお姉ちゃん」
「あ、うん」
「・・・もぐもぐ」
「美味しい?」
「う、うん」
レイの言葉に頷いたが表情は苦みばしっている。
「そうか〜美味しいか〜これからのオヤツは煮干だね」
「え!ええ?」
シンジの言葉に驚いた。
「だって美味しいんだろ」
「そ、そんな事・・・」
「美味しくないの?」
レイの瞳に涙が浮かんできた。
「お、美味しいわよ」
「本当?」
「ええ本当よ」
(レイちゃんナイスだ!)
シンジは心の中でガッツポーズをした。
(これでオヤツ代が浮くぞ〜)
アスカの健康と同時に家計が助かり喜ぶシンジであった。
レイちゃん小さいのに煮干を食べるなんて偉いですね。
シンジ君もオヤツを煮干に替えれば家計が助かりますね。
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ えらい