リツコおかあさんシリーズ
噴水
リツコとレイは昼食後にネルフの中央広場へ散歩に来ていた。
「おかあさん、噴水が凄いよ。天まで届いている」
「ええ凄いわね、どのくらいの高さまで上がっているのかしら」
「うひゃ〜お水が冷た〜い」
レイは噴水の前でしゃがんで手を水に浸けた、地下水を使用しているのでヒンヤリと冷たかった。
「冷たくて気持ちいいわね」
リツコもレイの隣でしゃがんで手を水に浸けた。日中は気温が高いので噴水の水が心地よい。
「ねえ、噴水に入っても良い?」
「ええ良いわよ」
レイは服を脱ぐと下着姿になって噴水に飛び込んだ。
「気持ちいい〜〜」
水の冷たさが全身を刺激し身震いした。
「わうわう〜〜」
「うふふ、気持ちよさそうね」
リツコはレイの服をたたみながら微笑んだ。
「おかあさんも入ろう〜」
「おかあさんは遠慮しておくわ」
広場に誰も居なくても流石に噴水には入れない。
「残念〜楽しいのに」
「今度はプールに行きましょうね」
「うん!」
「あら気持ちよさそうじゃない」
「こんにちは」
暫くするとアスカとシンジがやって来た。
「あら二人ともデートかしら?」
「ち、違うわよ。荷物持ちでこき使ってんのよ」
「人使いが荒いんですよ」
「五月蝿い!」
リツコの言葉に真っ赤になって反応するアスカと、気がつかないシンジであった。
「アスカお姉ちゃん、シンジお兄ちゃん気持ち良いよ〜」
「レイちゃん楽しそうだね〜〜」
「シンジお兄ちゃんも入ってきて〜」
「じゃあ入ろうかな」
シンジは靴と靴下を脱いでズボンをモモまで捲くると噴水に入った。
「おおう〜冷たくて気持ちいいね」
「でしょ〜」
レイはにっこり微笑んだ。その姿を見たシンジは・・・
(レイちゃん可愛いなあ〜下着が濡れて、これが幼女萌え〜ってやつなんだろうか)
バシッ!
「いたっ!」
妄想しているとシンジの後頭部に自分の靴が飛んできて当たった。
「このスケベシンジッ!」
「なにがだよ〜」
靴を投げたのはアスカであった。
「な〜にがなにがだよ、ですって〜犯罪に走るんじゃないわよ」
「し、しないよ〜」
シンジは一瞬心臓が高鳴った、アスカに妄想を見透かされていたのである。
「ねえ何が犯罪なの?」
「な、なんでもないよ。冷たく気持ちいいね〜」
シンジは無理やり笑顔を作りながらレイに水をかけた。その様子を見ていたリツコは口を手で押さえて笑いをこらえるのであった。
「アスカは入らないの」
「ええ、今から入るわよ」
アスカはブラウスのボタンに手をかけた。
「ア、アスカ!」
その姿を見ていたシンジは一瞬目をそらしたが、またアスカを見た。
「ジャ〜〜ン」
服の下はビキニであった。
「用意がいいわね」
「ええ、ここに来るなら当然でしょ」
アスカは噴水に入る気満々であった。
「うふふ、シンジ〜残念だったわね」
「な、なにがだよ」
「アンタが考えている事よ」
「?シンジお兄ちゃんが考えている事ってなあに」
「な、何でもないよ。ああ水が気持ちいいなあ〜」
シンジは質問から逃げる為に走り出した。
ツルッ!
「うわっ」
勢いが付きすぎて足が滑った。
バッシャ〜〜ン!
顔から水中に突っ込んでしまった。
「シンジお兄ちゃん大丈夫?」
「大丈夫だよ、暑かったから丁度良かったよ、全身浴びたいと思っていたところなんだ」
「まったくなにやってんのよ、着替え持ってきてないでしょう」
「このほうが涼しいから着替えはいらないよ」
「もう〜シンジのおバカ!」
シンジの発言に呆れるアスカであった。
夏の噴水に入るレイちゃん、気持ちよさそうですね。リツコさんは流石に入れませんね(^^;)
シンジ君とアスカちゃんはデート?シンジ君の妄想をアスカちゃんに気づかれてドキドキ、走って転んでしまってシンジ君、ちょっとへっぽこでした。
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ 噴水