リツコおかあさんシリーズ

がお〜

「シンジお兄ちゃん〜〜」

 シンジがネルフの通路を歩いていると後からレイが走ってきた。

「おっ、レイちゃん元気がいいね」

「がお〜〜」

「おっとっと」

 レイはシンジの胸に抱きついた。

「がお〜がお〜〜」

「レイちゃんどうしたんだい?」

「んとね〜私がお〜〜なのおんぶして」

「がお〜なんだ、よしおんぶだ」

 がお〜の意味を恐竜を思ったシンジはレイをおんぶした。

「がお、がお〜〜」

「おお、がお〜だね」

「うん、ライオンさんなの」

「ライオンだったんだ」

 恐竜と思っていたので少し苦笑いをした。

「レイちゃんは今日も良い子にしていたかな?」

「うん、良い子だったよ。ちゃんとおかあさんのお手伝いをしたよ」

「お〜〜偉いなあ。頭撫で撫でだね」

「本当?嬉しい〜」

 休憩所のベンチに座るとレイの頭を撫でた。

 その二人の様子を見ていた怪しい影があった・・・

(な、おんぶされて撫で撫でまでされるとは・・・く〜〜〜レイのやつ羨ましいじゃない)

 アスカであった、柱の影に隠れて二人の行動を窺っていた。

(アタシにはおんぶしてくれないくせにどうしてレイにはするのよ)

「それじゃあ、そろそろ行かなきゃ」

「おお、頑張ってね」

 レイはジュースを飲み終えると席をたった。

「ばいば〜〜い」

「うん、ばいばい」

 シンジは笑顔でレイを見送った。

(チャ〜〜ンス、絶好のチャンスじゃない、行くわよアスカ!)

 アスカはダッシュでシンジの元に駆け寄っていく。

「シンジ〜〜」

「あ、アスカ」

「がお〜〜〜!」

「うわ!」

 シンジは危険を感じ咄嗟に避けた。

 ど〜〜ん!

「ふぎゃっ!」

 勢い余ったアスカはそのまま壁に激突した。

「だ、大丈夫?」

「ど、どうして避けるのよ」

「だって殺気満ちてたから・・・」

「バカ・・・」

 アスカはそのまま深い眠りに落ちるのであった。

「医務室まで連れて行かないと」

 シンジは気絶したアスカをおんぶし始めた。

「お、おもい・・・」

 ボグッ!

「ぐえっ」

 シンジの横腹にパンチが入った。しかしアスカは気絶している。

「禁句だったよなあ」

 反省するシンジであった。


 結果的にはアスカちゃんはおんぶされましたね(笑)

 今度はアスカちゃんが気絶していない時におんぶされると良いですね。シンジ君がいやがるかな?

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


リツコおかあさんシリーズ がお〜