リツコおかあさんシリーズ
5月びょう
「ふ〜休憩をしましょう」
リツコはモニターから目を離し眼鏡を外すと一息ついた。
「レイ、お茶にしましょう。レイ〜?」
リツコは部屋を見回したがレイの姿はなかった。
「どこへ行ったのかしら?」
カップにコーヒーを注ぐと椅子に座り一口飲んだ。
「おかあさん、たいへんたいへん!」
扉が開くとレイが勢いよく戻ってきた。
「どうしたの、慌てて?」
「えとね、えとね〜ミサトお姉ちゃんがたいへんなの」
「ミサトが?」
「うん」
レイはカップに注がれた牛乳を飲み干し一息つくと話し始めた。
「ミサトお姉ちゃんが病気になったの」
「ミサトが病気に?」
リツコは朝、ミサトに会ったが普段と変わらない状態であった。
「うん、いつもの元気が無かったの」
「あのミサトが病気になるなんて、落ちてる物でも食べたのかしら?レイ、ミサトはどんな状態だったの?」
「えとね〜五月病だって言っていたの」
「五月病・・・」
リツコは呆れて溜め息を付くと棚の上から大きなケースを下ろした。
「それはなあに?」
「これはね、五月病を治すものよ」
「ふ〜ん」
「ミサトの治療をしてくるからレイは待っていなさいね」
「うん!」
レイは大きく頷くと手を振ってリツコを見送った。
(まったくミサトは・・・)
ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
リツコが研究室を出て数分後、ミサトの絶叫がネルフ中に木霊するのであった。
「ちゅ、注射はいや・・・注射は・・・」
毎年恒例、ミサトさんが五月病にかかりました。
でもリツコさんの治療?で治りました(^^;)
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ 5月びょう