リツコおかあさんシリーズ
Grandma9
今日はレイの誕生日、アタシ達はリツコんちに招待されたわ。
料理やケーキは全てリツコのお手製、流石だわ。
「アスカ、美味しいね」
「え、ええ」
リツコの料理は確かに美味しいわ、アタシもちょくちょく教えてもらっているんだけど、なかなか上手にならないのよねえ。
「アスカ、料理は愛情よ」
「なななな、何言ってんのよ」
心を読んでいるんじゃないの?絶妙なタイミングで話しかけられたわ。
「ふふふ、好きな人に美味しく食べてもらいたいなら上手になるものよ。ねえシンジ君」
「そうですね、アスカももう少し料理の回数を増やしたら上手になるよ」
「それって遠回しに家事をもっとしろって言っているでしょう」
「はは、違うよ。もっとアスカの料理を食べたいんだよ」
「な、何言っちゃってんのよ、バカ・・・」
よく恥ずかしくなく言えるわね、アタシが恥ずかしいわ。
「明日の家事当番はアスカだからね」
「わ、わかっているわよ」
その笑顔がなんかむかつくわ。
「アスカお姉ちゃん、顔真っ赤だけどどうしたの?」
「ど、どうもしないわよ。このアップルパイ美味しいわ、レイも食べなさい」
「今食べているよ」
「そ、そうね。気がつかなかったわ」
「今度作り方教えてあげるわ」
「う、うん」
う〜〜顔がまだ赤いのがわかるわ、早く静まりなさいよ。
ピンポ〜ン!
「ア、アタシが出るわ」
誰が来たか知らないけど、この場から逃げられるチャンスだわ。戻るまでに顔の真っ赤をなおさないといけないわね。
「アスカちゃん、元気にしてたかしら?」
「ナオコさん」
玄関に居たのはナオコさん、久しぶりに会ったわ。
「みんな揃っているかしら?」
「は、はい」
「お邪魔するわね」
ナオコさんは楽しそうにリビングへ向かったわ。
「レイちゃん、お誕生日おめでとう〜」
「おばあちゃま!」
レイがナオコさんに抱きついたわ、久しぶりに会うから嬉しそうね。
「大きくなったわね〜これはおばあちゃんからレイちゃんへの誕生日プレゼントよ」
「わ〜い、おばあちゃま!ありがとう〜開けるね」
レイはラッピングされたプレゼントを開けはじめたわ何かしら?
「あ〜クマさんだ」
大きさが30センチくらいのテディベア、ナオコさんにしては普通のプレゼントね。
「ふふ、喜んでくれて良かったわ」
「母さんありがとう、レイ良かったわね」
「うん!」
レイ大喜びね、アタシも欲しいなあ〜
「ナオコさんにしては普通のプレゼントですね」
シンジもアタシと同じ考えのようね。
「そうかしら?」
「はい、もっと凄いプレゼントと思っていましたよ」
「私も本当は南の島や星をプレゼントしたかったんだけどリッちゃんから却下されちゃったのよね」
「当然でしょ、相談されて驚いたわよ」
「はは、ナオコさんらしいですね」
やっぱり、ナオコさんだわ。
「それでね、リッちゃんが小さい時にテディベアをプレゼントした事があったのを思い出して、レイちゃんにもプレゼントする事を思いついたのよ」
「ええ、今でも持っているわよ」
「おかあさんも持っているの?」
「ええ、大切にしているわよ」
「へえ〜親子二代へプレゼントとは良いわね。レイちょっと見せてね」
「うん」
アタシはレイからテディベアをかりたわ。おわっ・・・ちょっと重いんじゃないかしら?
「ヌイグルミしては重いわね」
「うん、ずっと持ってたら疲れちゃう」
見た目的にそんなに重くはないと思うけど重いわね。
「ふっふっふっふ、流石アスカちゃんね、重さに気付くとは」
「重さ?アスカ、かしてちょうだい。確かに重いわ、確か私が貰ったのも重かったわね」
「お店で持ったことあるけど、そんなには重くなかったわ」
「何故重いか知りたいでしょう?」
ナオコさん喋りたくてウズウズしているわ。
「大体想像つくから聞かなくてもいいわ」
「も〜〜リッちゃんのいぢわる〜〜喋らせてよ〜」
「私聞きた〜い」
「じゃあレイちゃんの為に教えちゃうわよ。生地は高級毛皮、金糸に目、鼻やボタンは宝石、綿の代わり砂金を積めているのよ」
流石ナオコさん、豪華すぎるわ。
「ちょっと母さん、豪華すぎるわよ」
「レイちゃんへのプレゼントよ、これでも質素すぎたわ」
「おばあちゃま、ありがとう〜大事にするね」
レイは無邪気ねえ〜どれほど豪華かわかっていないわね。
レイちゃんの誕生日、ナオコさんのプレゼントは豪華すぎます。
ナオコさん的には質素すぎたようで、もっと豪華にしたかったようですがリツコさんに怒られます(^^;)
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ Grandma9