リツコおかあさんシリーズ
張り合うアスカちゃん、その2
惣流・アスカ・ラングレー(十四歳)自称天才美少女アスカちゃん、常にNo.1になることを義務付けられた彼女は誰であろうと容赦はしない・・・
「くうう〜〜〜〜、この一杯のために生きているのよ〜〜〜!!」
「ミサトお姉ちゃん、大げさ」
葛城家の夕食、ミサトさん(自称十八歳)はビールを一気に飲み干すと叫びました、その姿を見ているレイちゃん(五歳)は大げさぶりに呆れ果てています。
「大げさじゃないわよ、お子ちゃまのレイにはこのビールの素晴らしさがわかんないでしょうね。叫びたいほど美味しいのよん」
「ふ〜〜ん、そうなんだ」
「レイちゃん、信じちゃ駄目だよ。叫ぶのはミサトさんくらいなんだからね」
シンジ君(十四歳にして主夫)はレイちゃん(五歳)に正しい知識を教えました。
「そうなの?」
「そうだよ、絶対に真似しちゃ駄目だよ」
「うん!」
「ちょっと〜〜〜シンちゃん、真似しちゃ駄目ってどういうことよ?まるで私が悪い見本みたいじゃないのよ」
「悪い見本じゃない、レイこういう大人にならないように気をつけなさい」
「くううアスカまで、そういうこと言う」
アスカちゃん(十四歳)もタクワンをバリバリ食べながらレイちゃん(五歳)に注意を促がしました。悪い見本にされたミサトさん(自称十八歳)はショックで肩を落としました。こうして葛城家の夕食は楽しく過ぎていきます。
「レイちゃん?」
シンジ君(十四歳にして主夫)は野菜炒めを食べているレイちゃん(五歳)の不自然な行動に気がつきました。
「な、なに?」
「ピーマンも食べなきゃ駄目だよ」
そうレイちゃん(五歳)はピーマンを避けるように食べていたのです。
「だってピーマン苦いんだもん」
嫌いな野菜の上位にランクインするピーマン、レイちゃん(五歳)も嫌いなようです。
「苦くても食べなきゃ大きくなれないよ」
「大きくならなくていいもん、ピーマン嫌〜〜〜い」
頬を膨らましてぷいっと横を向くとピーマンを食べることを拒否しました。
「レイ、食べなさ〜い。食べたら胸が大きくなるわよ、ほら〜〜」
ミサトさん(自称十八歳)は自慢の胸を持ち上げ自慢しました、シンジ君(十四歳にして主夫)の顔は少し赤いです。
「・・・た、食べてみる」
小さくても女の子、胸には興味があります。
「本当?じゃああ〜〜んして」
シンジ君(十四歳にして主夫)はピーマンを箸で掴むとレイちゃん(五歳)の口に持っていきました。
「う、うん、あ〜〜ん」
ぱく・・・もぐもぐ、もぐもぐ・・・ごっくん
苦いのでしょうか、顔をちょっとしかめて食べました。
「うんうん、よく食べたねエライエライ」
なでなで、なでなで
シンジ君(十四歳にして主夫)は微笑むとレイちゃん(五歳)の頭をなでなでして褒めました。それを見ていたアスカちゃんは・・・
(なっレイの奴、シンジにあ〜〜〜んしてもらってなおかつ頭をなでなでとは・・・ア、アタシもやってもらいた)
パクパクパクパク!
アスカちゃん(十四歳)は早速実行にかかりました、野菜炒めを勢いよく食べました、ピーマンをよけながら。
(さあシンジ、いつでもよくってよ、あ〜〜んを待っているわよ)
「アスカ・・・」
「な、なに?」
(来た、来た、きたあ〜〜〜)
平然を装っているアスカちゃん(十四歳)ですが内心はガッツポーズ、いつでもOKなようです。
「野菜、ちゃんと食べないとこぼしているじゃないか」
「え?」
アスカちゃん(十四歳)は自分のテーブルの周りを見てみました、そこらじゅうに野菜が散らばっています。
「もう、ちゃんと食べれないの?」
「え?あ?その・・・」
「ほらレイちゃんだってちゃんと食べているのに」
「あう・・・その・・・違うの・・・」
シンジ君(十四歳にして主夫)に怒られアタフタするアスカちゃん(十四歳)
「ふう〜〜アスカお姉ちゃんって何だか赤ちゃんみたいだね」
(な、そこまで言うか・・・なんでアタシの時は気づいてくれないのよ、バカシンジ〜〜!)
レイちゃん(五歳)にため息をつかれ呆れられるアスカちゃん(十四歳)でした。
自称天才美少女アスカちゃんの戦いは続く(笑)通称へっぽこアスカちゃんです。
ピーマンは誰もが嫌い?レイちゃん食べるのを嫌がっていましたが、ミサトさんに騙され?て食べました。それもシンジ君にあーーんされて頭をなでなで。
それを見ていたアスカちゃん、当然対抗意識を燃やし実行しますが結果は・・・(^^;)
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ 張り合うアスカちゃん、その2