リツコおかあさんシリーズ
張り合うアスカちゃん、その3
惣流・アスカ・ラングレー(十四歳)自称天才美少女アスカちゃん、常にNo.1になることを義務付けられた彼女は誰であろうと容赦はしない・・・
「シンジお兄ちゃん、お風呂にはいろ〜〜」
美味しい夕食を食べたレイちゃん(五歳)あとはお風呂に入って今日の疲れを取るだけです。でも一人で入るのはまだ無理なようなのでシンジ君(十四歳にして主夫)を誘いました。
「後片付けするからちょっと待っててね」
「は〜〜〜い」
葛城家の住人は誰も家事をしないのでシンジ君(十四歳にして主夫)が一人で家事をやらなければなりません。レイちゃん(五歳)は元気よく返事をするとリビングで待つことにしました。
リビングではすでにアスカちゃん(十四歳)が寝転んでTVを見ており、その隣ではミサトさん(自称十八歳)がお腹を出して寝ていました。ここで誰もアスカちゃんが全神経を耳に集中していた事に気がつきませんでした。
(ぬあにぃ〜〜〜シンジとお風呂に入る〜〜〜?ア、アタシだってまだ一緒に入った事無いのに、レイのくせに生意気よ)
と、クッションを抱き潰すアスカちゃん(十四歳)
「ねえアスカお姉ちゃんも一緒に入ろう〜」
「えっ?」
アスカちゃん(十四歳)の気持ちを察したのかレイちゃん(五歳)は入ろうと誘ってくれましたが・・・
「な、何バカな事言っているのよ、お子様はお子様同士入んなさい、大人のアタシは一人ではいるのよ!」
顔を真っ赤にさせて動揺するアスカちゃん(十四歳)でも心では後悔が入っています。
(あ〜〜〜〜アタシったら何言っているのかしら、折角シンジとお風呂に入れるチャンスだったのに〜〜〜)
クッションに何度も頭をぶつけて悔しがるアスカちゃん(十四歳)レイちゃん(五歳)はその姿を不思議そうに見つめていました。
「アスカお姉ちゃんだって子供なのに、つまんないなあ〜〜〜」
お風呂は大勢で入るほうが楽しいので残念です。
(なんですって!アタシがつまんない女ですって!へっぽこな女ですって!綺麗な女性ですって!それは当然よ!)
クッションに頭をぶつけすぎて別の世界に行ったのでしょうか、少し 文が曲がって伝わりました。
「レイちゃん、入ろうか」
「は〜〜〜い」
リビングにやってきたシンジ君(十四歳にして主夫)後片付けが終わったようです。レイちゃん(五歳)とお風呂場に向かいました。
(このアタシをSAL呼ばわりするとは・・・これはアタシへの挑戦と受け取ったわ。良いわよ一緒にお風呂に入ってやろうじゃないのよ)
「レイ、入るわよ。ってあれ?レイはどこ?」
一人の世界に突っ走っていたアスカちゃん(十四歳)はすでに二人がお風呂に入っているのに気がついていませんでした。
「ちい遅れをとってなるものですか、行くわよアスカ・・・」
気合は入っていますがお風呂に行こうとすると何故か躊躇ってしまいます。
「くううう〜〜〜駄目!頭では行こうと思っていても体が動かないわ・・・」
お年頃のアスカちゃん(十四歳)やっぱり恥ずかしいようですね。
「でもこのままじゃあレイに負けちゃう・・・!そうだわ」
何か閃いたようです、急いで部屋に戻ると引き出しを開けて何かを探し出し始めました。
「ふっふっふっふ、レイ〜待ってなさいよ。アタシに挑戦したことを後悔させてあげるわよ」
レイちゃん(五歳)は何も挑戦していません、アスカちゃん(十四歳)の勘違いです。
「さあ、体を洗おうね」
「うん」
お風呂につかっていた二人、頬は真っ赤。湯舟から上がると体を洗うためにボディーシャンプーをタオルにタップリつけました。
ガラッ!
「アタシも入るわよ」
「ア、アスカッ!?」
お風呂場のドアを元気良く開けて入ってきたアスカちゃん(十四歳)にシンジ君(十四歳にして主夫)は当然驚き湯舟に素早く飛び込み背中を向けました。突然の出来事に耳が真っ赤になっています。
「な、なんで入ってくるんだよ〜〜」
「良いじゃないのよ、レイが一緒に入ろうって言っていたから入りに来たのよ」
「で、でも・・・」
「安心しなさい、ちゃあんと水着を着けているわよ」
アスカちゃん(十四歳)は赤と白のストライプのビキニの水着を着用しています。これなら安心ですね。
「ぼ、僕が安心できないよ〜」
シンジ君は当然何も身に付けていません、タオル一枚なので恥ずかしいです。
「ふふ〜〜、な〜〜に緊張してんのよこっち向いても大丈夫よ。レイ、体洗ってあげるわよ」
「は〜〜〜い」
レイちゃん(五歳)はアスカちゃん(十四歳)に洗ってもらうことになりました。シンジ君(十四歳にして主夫)は体を岩のように動かさずずっと背中を向けています。
(ふふ、シンジったら照れちゃって可愛いんだから。それにしてもレイの胸はペッタンコね、ふふふ勝ったわ)
レイちゃん(五歳)の胸を見て勝利宣言するアスカちゃん(十四歳)凄く勘違い、数年後には逆転するかもしれません。
「はい、綺麗になったわよ」
「今度は私が洗ってあげるね」
「ん、ありがと」
洗ってもらってサッパリしたレイちゃん(五歳)今度は洗う番です、タオルにたっぷりボディーシャンプーをつけました。
「ごしごし」
「ん〜〜〜なかなか上手よ」
背中を洗っていくレイちゃん(五歳)アスカちゃん(十四歳)はご満悦のようです。
「ねえ、水着のところが洗えないよ」
ビキニの水着、腰のところは露出して洗えますが胸のところが洗えません。
(水着どうしよう・・・シンジはあっち向いているから良いかな)
「シ、シンジこっち向いたら駄目だからね」
「う、うん」
シンジ君(十四歳にして主夫)に念を入れて忠告するとアスカちゃん(十四歳)は水着を脱ぎました。
(ふう〜〜やっぱりお風呂は裸で入らないと気分が悪いわ)
「じゃあ洗うね、ごしごし、ごしごし」
洗ってもらいリラックスするアスカちゃん(十四歳)それに対し緊張するシンジ君(十四歳にして主夫)は耳は茹で蛸のように真っ赤です。
「はいっおしまい」
お湯をかけてもらい絹のようにすべすべになったアスカちゃん(十四歳)の肌、ミサトさん(自称十八歳)の肌とは大違いです。
「ありがと、さあてあがろうかな・・・シンジ〜〜〜〜!!」
頬をほんのり桜色に染めてシンジ君(十四歳にして主夫)を見たアスカちゃん(十四歳)は驚きました。
ぶくぶく、ぶくぶく
(お、溺れてる〜〜〜〜)
湯舟にはシンジ君(十四歳にして主夫)の髪の毛しか出ていなくて気泡がゆっくりゆっくりお湯を上がってきていました。
「シ、シンジお兄ちゃん!」
「レ、レイ!シンジを助けるわよ」
「うん」
大慌てで助ける二人、シンジ君(十四歳にして主夫)は目を回してのぼせていました、それもそのはずアスカちゃん(十四歳)が入ってきてからずっと浸かっていましたからのぼせます。
「きゃ〜〜〜〜〜!!」
アスカちゃん(十四歳)はまた悲鳴を上げました。シンジ君(十四歳にして主夫)を助けたのは良かったのですが、彼は何も着けていません。
「シ、シンジのえっち〜〜〜〜!!」
アスカちゃん(十四歳)は真っ赤になってお風呂を飛び出していきました。残されたレイちゃん(五歳)は・・・
「シンジお兄ちゃんのえっちぃって、アスカお姉ちゃんの方じゃないの」
呆れるレイちゃん(五歳)は一人でシンジ君(十四歳にして主夫)の介抱をしました。
アスカちゃん、へっぽこすぎますね(笑)
お風呂、命の洗濯は楽しい方が良い。レイちゃんはシンジ君を誘いアスカちゃんも誘いましたが、一緒に入るのは恥ずかしいけど入りたい。そこで閃いたのは水着、これなら恥ずかしくないですね、でもシンジ君は恥ずかしい。
その結果シンジ君はのぼせて・・・ばたんきゅ〜〜〜><、アスカちゃんは恥ずかしがりながら出て行ったので残されたのはレイちゃん。偉いですね介抱するなんて、今回もレイちゃんが勝ちです(笑)
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ 張り合うアスカちゃん、その3