リツコおかあさんシリーズ

張り合うアスカちゃん、その4

 惣流・アスカ・ラングレー(十四歳)自称天才美少女アスカちゃん、常にNo.1になることを義務付けられた彼女は誰であろうと容赦はしない・・・






「シンジお兄ちゃん、一緒に寝よ〜〜」

 お風呂に入ってさっぱりしたレイちゃん(五歳)は水色のパジャマに猫のヌイグルミを抱いて家計簿を付けているシンジ君(十四歳にして主夫)のところにやってきました。

「もうそんな時間なんだ」

 時計を見ると午後九時、シンジ君(十四歳にして主夫)にはまだ寝るのは早い時間ですがレイちゃん(五歳)にはおねむの時間、半分目が閉じています。

「寝よう〜」

 シンジ君(十四歳にして主夫)の袖を引っ張ってせがむレイちゃん(五歳)

「今家計簿を付けているからちょっと待ってってね」

 主夫に家計簿は大事です。レイちゃん(五歳)を自分の膝に乗せるとテキパキと記入していくシンジ君(十四歳にして主夫)ですが、家計簿には赤のボールペンの字が多いです。

「う〜〜ん、今月も苦しいなあ」

 頭をかきながら四苦八苦するシンジ君(十四歳にして主夫)赤字の原因はわかっています。

「ミサトさんのビールが問題なんだよなあ〜〜」

 生活費の半分以上をしめるミサトさん(自称十八歳)のビール、これが一番の原因です。

「アスカのお菓子、食べすぎだよなあ〜〜」

 二番目の原因がアスカちゃん(十四歳)のお菓子、毎日食べるので困ります。

「シンジお兄ちゃん、まだ〜〜〜?」

「ん〜〜〜もうちょっと待ってってね」

 レイちゃん(五歳)はシンジ君(十四歳にして主夫)の膝の上で半分寝ています。シンジ君(十四歳にして主夫)は微笑んでレイちゃん(五歳)の頭を撫でました。

「うん・・・zzzz」

 レイちゃん(五歳)は残念ながら待ちきれなくて寝てしまいました。

「あらら寝ちゃった、レイちゃんには遅いもんね。これが終わったら一緒に寝ようね」

 シンジ君(十四歳にして主夫)はレイちゃん(五歳)を起こさないように静かに家計簿を付け始めました。その光景を影から見つめる瞳が・・・

(む〜〜〜レイの奴、シンジと一緒に寝るですって〜?そのうえシンジの膝に座って寝ているとは・・・き〜〜〜〜〜)

 見つめる瞳はアスカちゃん(十四歳)でした。シンジ君(十四歳にして主夫)とレイちゃん(五歳)の光景をこぶしを握り締めて見つめています。

(ふっでもレイ、シンジはお子様のアンタに興味は無いのよ。あるのはこの天才美少女のアスカ様よ)

 自称天才美少女アスカちゃん(十四歳)は自信満々です。この自信はどこから来るのでしょうか?

(第一そのパジャマが駄目ね、それじゃあ萌えないわ)

 レイちゃん(五歳)のパジャマは水色、アスカちゃん(十四歳)にしてみれば普通のようです。

(萌えるってのはこうよ!)

 アスカちゃん(十四歳)は真っ赤なネグリジェに身を包み、なぜか腰に手を当て仁王立ちのポーズをとっています。

(ちょっと高かったけどこれでシンジはアタシの虜よ、レイなんて眼中に無いわよ)

 ほんのり頬を染めるアスカちゃん(十四歳)ネグリジェを着るのはちょっと勇気が必要です。

(・・・アスカ、行くわよ)

 生唾をゴクリと飲み込むと意を決して第一歩を踏みしめました。

(あっ)

 しかしアスカちゃん(十四歳)が見たものは・・・




































シンちゃ〜ん、似合う〜?

「わっ、ミ、ミサトさんなんて格好しているんですか」

 突然部屋から出てきたミサトさん(自称十八歳)の姿に驚きました。

「んふふ〜〜〜どうかしら〜?」

「は、早く服を着てください」

 妖艶な声を出すミサトさん(自称十八歳)にシンジ君は目を塞ぎ慌てました。それもそのはずミサトさん(自称十八歳)はどこで手に入れたのかスケスケの下着だけを身に付けていました。シンジ君(十四歳にして主夫)には刺激が強すぎます。

「あらん、ちゃあんと着けているわよん」

「つ、着けているて透けてるじゃないですか」

「ふふふふ〜〜せくし〜よ、せ・く・し・い」

 ミサトさん(自称十八歳)は少し酔っ払っているようです。シンジ君(十四歳にして主夫)をからかって遊んでいます。

「うみゅう〜どうしたの?」

「わっ、レイちゃん見ちゃ駄目」

「きゃっ」

 レイちゃん(五歳)は騒動で起きてしまいました。シンジ君(十四歳にして主夫)は悪影響を与えないように目を塞ぎました。

「レ、レイちゃんお布団でちゃんと寝ようね」

「うみゅ〜〜」

「ミサトさんちゃんと服を着ていてくださいね」

 シンジ君(十四歳にして主夫)はレイちゃん(五歳)を抱きかかえると急いで部屋に向かいました。





「う〜〜んちょっとシンちゃんには刺激が強すぎたわね」

 ミサトさん(自称十八歳)はあくびをしながら部屋に戻ってきました。

 その光景を見ていたアスカちゃん(十四歳)は・・・





「ま、負けた・・・」

 その場に座り込んで肩を落としていました。


 アスカちゃんのへっぽこお話し第四弾です(笑)

 おねむなレイちゃん、シンジ君と寝ようとしましたが待ちきれず寝てしまいました。その光景を見ていたアスカちゃん、必殺ネグリジェで勝利を確信しますが・・・

 ミサトさんのスケスケ下着には敵いませんでした(笑)

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


リツコおかあさんシリーズ 張り合うアスカちゃん、その4