リツコおかあさんシリーズ
ひなまつり
「レイ〜お雛様を片付けるわよ」
「え〜〜もう?まだ飾っておこうよ」
リツコ宅、リビングに豪華七段の雛人形か飾られている、超一流職人の手作りで値段はかなりするが愛娘レイの為ならいくら使っても惜しくない。
「ダメよ、雛祭りが終わったら早く片付けないとお嫁に行けなくなっちゃうのよ」
「え〜〜そうなの?じゃあ片付ける〜〜早く早くぅ〜」
「ふふ、片付けましょうね」
素早く片付ける準備に入るレイにリツコは微笑んだ。
「お雛様はこれに入れてっと」
「丁寧にするのよ」
「うんっ!これでお嫁さんに行けるかな?」
「ええレイは行けるわよ」
テキパキと片付ける二人、約三十分で作業が終わった。
「やったあ〜〜これでシンジお兄ちゃんのお嫁さんになれる〜〜」
「ええレイならシンジ君とお似合いよ」
「本当?早くシンジお兄ちゃんと結婚したいなあ」
「ふふふ、さあネルフへ行きましょう」
「は〜〜い」
出勤時間は過ぎているのだが雛人形を片付ける為に遅く出勤しても良いとゲンドウから言われていた。
「おっは〜重役出勤リツコ」
「貴女ほどじゃないわよ」
「おはよ〜〜ミサトお姉ちゃん」
「おはよ〜レイ、今日も元気ねえ」
通路の自販機でサボっているミサトに出会ったリツコはいやみを言われたが、いつも遅刻をしているミサトの言葉なので何も感じない。
「うん、お雛様を片付けてきたの」
「へ〜〜もう?早いわね。私は結構飾っていたわねぇ〜」
昔の事を思い出しシミジミするミサトだが・・・
「だからミサトお姉ちゃんお嫁に行けないんだ」
ぴき・・・
通路の気温が五度下がった、固まるミサトとリツコ。
「レ、レイ早く部屋に行くわよ」
「どうして喉渇いちゃった」
自販機のオレンジジュースが欲しくなる。
「あ、あとで買ってあげるわよ」
「リ〜ツ〜コ〜・・・レイになに吹込んだの?」
髪で表情が隠れているが今にも爆発しそうな雰囲気のミサトにリツコの背中に冷や汗が流れる。
「べ、別に貴女の事は言ってないわよ、雛人形は早く片付けないとお嫁に行けないって行っただけよ」
「うん、だからミサトお姉ちゃんは行けないんだね」
「レ、レイッ!じゃ、じゃあミサト忙しいから、今日は部屋に来ないでね」
リツコはレイを抱えると走ってその場を後にした、残されたミサトは・・・
「そうよ・・・そうよ・・・雛人形を出しっぱなしだったからお嫁に行けないのよ!加持のバカ〜〜〜〜〜〜!」
何故か加持の名前を叫びしゃがんでイジケルミサトであった。
雛人形は早く片付けないといけないですね、その為に特例を出すゲンドウ、流石司令です(笑)
早く片付けたのでシンジ君と結婚できるでしょうね(でもアスカちゃんがいるからどうかな)
そして早く片付けなかったミサトさんは・・・(^^;)
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
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