リツコおかあさんシリーズ

良い子

「ふい〜〜〜」

「ミサトお姉ちゃん、ため息なんかついてどうしたの?」

「ん〜〜ちょっち疲れてね」

 ネルフの食堂で椅子に座りテーブルにうつ伏せに寝ていたミサト、お疲れのようである。

「仕事で疲れたの?」

「そうよ〜〜仕事のし過ぎでし過ぎで疲れちゃった」

「ビールを飲んで疲れたとおもっちゃった」

 テーブルにはビールの空き缶が数本転がっていた。

「これは疲れを取る栄養剤よ」

「ふ〜〜ん」

 ジト目でミサトを見るレイ。

「あんたは何しているの?」

「お散歩なの、おかあさんは忙しいからじゃましないようにしているの」

「へえ〜〜偉いわね。良い子良い子してあげるわ」

 なでなで

 ミサトはレイの心遣いに感動して頭を撫でた。

「おかあさんの邪魔したら悪いもん当然だよ」

「レイ偉いわよ」

「うん偉いもん。ミサトお姉ちゃんはシンジお兄ちゃんに迷惑かけてない?」

「・・・か、かけてないわよ」

 一瞬間があり言葉を噛んだ。

「本当に?」

「ほ、本当よ」

 レイの純粋な瞳が真っ直ぐ見られず目をそらしてしまう。

「本当に本当?」

「ほ、本当に本当よ」

 その場から逃げ出したいミサトだが逃げ出せない。

「ミサトお姉ちゃんウソついたでしょう」

「う、ウソなんかついてないわよ」

「おかあさんが言っていたの、ミサトお姉ちゃんウソつくと髪をかく癖があるって」

 ミサトは質問されている間ずっと髪をかいていた。

「なっ・・・リツコったらいつの間にそんな事を」

「シンジお兄ちゃんに迷惑かけたらダメだよ」

「は、はあ〜〜い・・・」

 頬を膨らませて怒るレイに小さくなるミサトであった。


 レイちゃんはリツコさんの仕事の邪魔をしないで一人でお散歩偉いです。

 ミサトさんはシンジ君に迷惑をかけてどうしようもない保護者ですね。ウソを見破られて怒られるし(^^;)

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


リツコおかあさんシリーズ 良い子