リツコおかあさんシリーズ

いたずら

「ふ〜〜あちい、あちい」

「うん、喉かわいちゃった」

 アスカとレイでお買い物、太陽が燦々と輝き二人とも汗だくである。

「早く帰って涼むわよ」

「うん」

 アスカはレイの手を引っ張ると早足になって帰路を急いだ。






「「ただいま〜〜」」

 ・・・

 家中に二人の声が響いたが誰の返事も無い。

「こら〜〜バカシンジ〜〜出迎えがないんか〜〜い」

 アスカは頬を膨らますとシンジが居ると思われるリビングに急いだ。

「こら〜〜バカシンジ!あっ」

「zzz」

 シンジはクッションを枕に吐息を立てて寝ていた、傍らにはたたまれた洗濯物、仕事後の休憩である。

「ジュースも用意してないで寝ているなんていい度胸しているわね」

 アスカのこぶしが真っ赤に燃えている、そのこぶしがシンジに向けられた。

「鉄拳制裁よ」

「アスカお姉ちゃんダメだよ、シンジお兄ちゃん疲れているみたいだから寝かせておいてあげよう」

「・・・しょうがないわね」

 レイはアスカのTシャツの裾を引っ張るとやめさせた。

「自分達で用意しよう」

「わかったわよ」

 レイに手を引っ張られると台所に向かった。







 ごくごくごくっ

「ふう〜〜生き返るわ、ガリガリ」

 ジュースを一気飲みして氷まで頬張る。

「ほんと美味しい」

「まったくまだ寝ているなんてな〜〜に考えているのかしら」

「そっとしておこうよ〜〜」

 シンジの頬をつねるアスカ、ジュース用意していなかったのがまだ腹立たしいようである。

「い〜〜や、そうだ!」

 口元をゆがめると自分が飲んだコップから氷を取り出しシンジの背中に入れた。

「あ、アスカお姉ちゃん、ひど〜〜い」

「良いのよ、これで起きるわよ」

 ビックリして飛び上がるシンジを期待したが・・・

「zzz」

「なっ・・・起きないの?」

 飛び上がる気配は無い。

「シンジお兄ちゃん、よっぽど疲れているんだね。そっとしておこう」

「ふう〜〜しょうがないわね」

 レイの願いにいたずらをやめたアスカはシンジにでこピンをするとまたジュースを注ぎに行くのであった。


 アスカちゃん、シンジ君の背中に氷を入れましたが起きませんでしたね。それほど疲れているんだ。

 レイちゃんの忠告を聞き入れてやめるアスカちゃん。いたずらを続けないのはシンジ君を気遣っていますね。

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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