リツコおかあさんシリーズ

カーペット

 へっくちゅんっ!へっくちゅんっ!へっくちゅ〜〜〜ん!

あ〜〜こんちきしょ〜〜う!

 寒い!寒すぎるわ!へっくちゅんっ!

 折角お年玉で買った電気カーペット、全然暖かくないじゃないのよ!

「アスカ〜熱すぎだよ」

「うん、凄く熱いね」

「寒いわよ」

 外は雪が降っているし最悪だわ。

「コタツにストーブ、電気カーペットを全てアスカが占領しているだよ。それでも寒いなんて信じられないなあ」

「うん、私とシンジお兄ちゃんは熱すぎて半袖だもんね」

「いつの間に半袖になったのよ?」

 気がつかなかったわ、アタシは着込んでいるけどシンジとレイは半袖でそれもアイスを食べているじゃないのよ。

「アタシのアイスは?」

「無いよ」

「え〜〜〜!?どうして無いのよ」

「寒いからいらないだろう」

「いるわよ」

 気が利かないわね、寒くてもアイスは食べたいのよ。

「しょうがないなあ〜アスカお姉ちゃん、私のを一口あげるね」

「あらレイは優しいのね〜誰かさんとは大違いだわ」

 レイから一口貰って・・・あ〜〜美味しい。

「わかったよ、今度から買っておくよ」

「当然よ、へっくちゅんっ!あ〜〜もう、このカーペット不良品だわ、全然暖かくない!」

「そんな事ないよ、十分に暖かいじゃないか」

「うん、すっごく暖か〜い」

「暖かいより熱い方がいいのよ、年寄りに寒さはこたえるのよ」

「若いのにだらしないなあ〜」

「本当、アスカお姉ちゃんって言うよりアスカおばあちゃんって感じ」

「そんな事ないわよ。アタシはまだ十四歳!お肌は水も弾く細やかさ、髪はツヤツヤキューティクル、笑顔は可愛い天才美少女よ」

 欠点がないわ。

「僕も同じ歳だけど、そんなに寒がりじゃないよ。本当は八十四歳じゃない?七十歳もサバを読むなんて凄いなあ〜僕には真似できないよ」

 うふっ!

「シンちゃんは〜新年早々に真っ白な雪を赤に染めたいのかな〜?」

「はは、雪は白い方が綺麗に決まっているじゃないか」

 新年から鈍いわね。オラッ!

「うげっ」

「ああっシンジお兄ちゃんがアスカお姉ちゃんに顔面をアイアンクローをされて、片手で持ち上げられちゃった〜!」

 レイ、説明ありがとう。

「い、痛い、痛いよアスカ」

「フン!アタシを八十四歳呼ばわりするなんて良い度胸しているわね」

「じょ、冗談だよ」

「ア、アスカお姉ちゃん、シンジお兄ちゃんが死んじゃうよ〜」

 息の根を止めてやるわ、この呼吸法で!

 ス〜ハ〜ス〜ハ〜

るオオオオオオ〜〜〜!

 プチッ!

「ぐえっ・・・」

「ああっシンジお兄ちゃんが頭蓋骨を割られずに脳だけを潰されちゃった〜」

「これが仙道、波紋よ」

「アスカお姉ちゃん、いつの間にそんな技を会得していたの?」

「ふっ秘密よ」

 バカシンジは邪魔だから廊下に転がしておけばいいわね。まったく新年から余計な力を使わせるんじゃないわよ!


 寒がりなアスカちゃんは暖房器具もあまり効かないようですね。シンジ君とレイちゃんは熱がっています(^^;)

 寒がりアスカちゃんを年寄り呼ばわりしたシンジ君、命知らずですね(笑)

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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