リツコおかあさんシリーズ

見本

「おいし〜〜〜」

 ネルフ、リツコの研究室でレイは三時のおやつにチーズケーキを頬張っていた。隣にはリツコ、こちらはコーヒーを飲んで仕事に一息つけている。

「ふう〜〜〜、ブレンド率は5:3がベストね」

 くつろぐ二人、親娘の心和む時間は過ぎていくが、長くは続かない。

 ぷしゅ〜〜〜〜

「リツコ居る?」

 ドアが開くと神妙な顔をしたミサトが入ってきた。おやつの時間になると必ずやって来る、リツコにとっては厄介者である。

「居るわよ、で何のようなの?」

 理由は聞かなくてもわかってる、おやつをたかりにくるのであるが皮肉を込めて質問した。

「ふう〜〜実はね・・・」

「?」

 ため息、いつものようなお茶らけた表情ではないミサトに疑問を感じた。

「ミサトお姉ちゃん、な〜〜〜に変な顔してるの?おやつ食べに来たんでしょ、はいあ〜〜〜ん」

「ん、ありがと」

 差し出されたケーキ、普段なら喜んで大きな口を開けて頬張るが今日は違った。普通の口の大きさで食べたのである。

「ミサトどうしたの?」

「実はね・・・これから話す事はトップクラスの機密になるわ、他言は絶対にしないでね」

「え、ええ・・・」

 ミサトの真剣な顔に思わず生唾を飲むリツコ。

「実は・・・書類整理を手伝って欲しいの〜〜〜」

「え?」

 両手を自分の顔の前で組みお願いするミサトに一瞬何が何だかわからない。

「書類が溜まっているの〜〜〜手伝って〜〜〜」

「・・・あのねえ、真剣な顔してるから真面目な話しと思えば・・・」

 ゴゴゴゴゴゴゴ

 呆れるリツコ、真面目に聞いていた自分が馬鹿らしくなり腹が立ってきった。

「あの〜〜リツコさん?・・・」

「そんな事で・・・そんな事で・・・」

ゴゴゴゴゴゴゴ

「お、お邪魔のようね。お邪魔しました〜〜〜」

 ここに居ては危ないと察知したミサトは稲妻の如く研究室を去った。

「むっ、ミサト逃げたわね」

「ミサトお姉ちゃん、物凄いスピードだったね」

「レイいいこと、あんな大人になったら駄目よ、悪い見本なんですからね」

「は〜〜い、ミサトお姉ちゃんは悪い見本なんだね、わかった〜〜〜」

 大きく手をあげ返事をするレイに安心するリツコ。

「まったくミサトは、真面目になる薬を飲ませようかしら」

 ミサトのだらしなさにMAD化するリツコであった。


 ミサトさんに怒りが込み上げるリツコさん、当然でしょうね(笑)

 だらしないミサトさんはいつクビになるのでしょうか(笑)いつ改造されるのでしょうか(爆)

 レイちゃんはミサトさんのようにはならないでしょうね。

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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