リツコおかあさんシリーズ

もうすぐ

「シンジお兄ちゃん靴下ない?」

「靴下かい?ちょっと待っててね」

 レイに言われたシンジは自室に靴下を取りに行った。

「これで良いのかい?」

 先ほど洗濯した靴下を持ってきた。

「これじゃダメ〜〜もっと大きいの〜〜」

 レイは首を横に振った、どうやら気に召さないらしい。

「大きいの?これより大きいのはないよ。どうして大きいのが必要なの」

「大きいのじゃないとプレゼントが入らないの〜〜」

「プレゼント?あ〜〜クリスマスだね」

 シンジはもうすぐクリスマスである事を思い出した。

「うん、そうなの。靴下が小さかったらプレゼントが入らないからサンタさんが困っちゃうの」

「ふふ、そうだね。でも大丈夫だよ」

「ほんと?」

 シンジはレイの頭を撫でた。

「うん本当だよ」

「本当でしょうねシンジ?」

「うわっビックリした〜〜」

 突然部屋からやって来たアスカ、手には靴下を持っている。

「本当でしょうね?」

「ほ、本当だよ」

「良かった〜〜おっきな靴下売ってなかったから困っていたのよね」

 ホッと胸を撫で下ろしたアスカ、サンタを信じている。

「アスカお姉ちゃんは何をサンタさんに頼むの?」

「アタシはね〜〜最新のゲーム機が欲しいのよ。レイは?」

 グサッ

 シンジの胸に突き刺さる言葉。

(ゲーム機か・・・さ、財布が・・・)

「私はね〜おっきな大きなクマさんのヌイグルミ〜〜」

(ヌイグルミか〜〜リツコさんに報告しておこう)

 リツコにレイの欲しい物を聞き出すように頼まれていたシンジ、後ほどメールで報告するであろう。

「ぬいぐるみかあ〜〜レイはおりこうだから貰えるわよ、ねえシンジ」

「そうだね。レイちゃんはおりこうさんだからもらえるよ」

「本当?やったあ〜〜〜サンタさんありがとう〜〜」

 無邪気に大喜びするレイであった。

「アタシもクリスマスが楽しみよ、ねえシンジ」

「う、うん。は、ははは・・・」

 ウインクするアスカ、シンジは冷や汗を流して空笑いするのであった。

(アスカは絶対サンタを知っているよ、とほほ・・・)


 もうすぐクリスマスですね。レイちゃんは当然ながらサンタを信じていますね。アスカちゃんもサンタを信じて・・・いるのでしょうか(^^;)

 サンタ役のシンジ君は財布の中身が苦しくなりますね。

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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