リツコおかあさんシリーズ
夏休み
「ふんふんふんふ〜〜ん」
アスカがネルフの通路を鼻歌をうたいながらスキップしていた。
「ふんふんふ〜〜、きゃっ」
「うぎゅっ」
楽しく通路を曲がろうとしたが出会い頭に誰かとぶつかった。
「いたたた、こらっちゃんと前を見なさいって、レイ大丈夫」
「う・・・う〜〜ん」
ぶつかった相手はレイであった。アスカの勢いのあるスキップに飛ばされていた。
「ちゃんと前を見てないと危ないでしょ、怪我はない?」
「う、うん」
それは『アスカお姉ちゃんのほう』と言いたかったのだが言えなかった。
「歩ける?」
「お尻が痛い」
尻餅をついてお尻が少し痛かった、さすったがすぐに痛みは取れない。
「しょうがないわね、ほら」
「うん」
アスカはしゃがむとレイをおんぶした。
「よいっしょっと」
「アスカお姉ちゃん楽しそうだね、どうしたの?」
「ふっふ〜〜ん、わかる〜〜?夏休みに入ったのよ」
「夏休み、いいなあ〜〜」
「良いってアンタは一年中休みでしょ」
「でも夏休みが羨ましい〜」
アスカにとっては学校にまだ行かなくていいレイが羨ましく、レイには夏休みというイベントが羨ましかった。
「そう〜?なら夏休みの気分を味あわせてあげましょうか?」
「えっ本当?」
「本当よ」
そう言うとアスカはロッカーに向かった。
「ええとね、はいこれよ」
「これ?これって何?」
アスカはロッカーを開けると中からプリントや問題集をレイに渡した。
「宿題よ、それも夏休み限定の宿題。これで夏休み気分が味わえるでしょ」
「む〜〜こんなの夏休みじゃな〜〜い、それにこんなのわかんない〜」
ぷ〜〜と頬を膨らませると宿題をアスカに返した。
「ふふ、冗談よ冗談、今度プールに連れて行ってあげるわよ」
「本当?」
「ええ本当よ、夏休みの気分が味わえるわよ」
「わーい、やったあアスカお姉ちゃんありがとう」
「わっ、こら〜苦しいわよ」
レイは大喜びするとアスカに抱きつくのであった。
アスカちゃんに嬉しい夏休みですね。でも嬉しくないのがあります、それは宿題。やりたくないけどやらなくてはいけません、そんな時は他の人に押し付けて・・・レイちゃんに押し付けても無理ですね。
一ヶ月以上の休み、アスカちゃん達は楽しくなりそうですね。
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ 夏休み