リツコおかあさんシリーズ

にんにくラーメンチャーシュー抜き

「ふんふんふんふ〜〜〜ん」

 シンジは台所で鼻歌を歌いながら料理をしていた、主夫シンジの聖域台所には葛城家の同居人が立つことは極まれである。

「シンジ君手伝うわよ?」

「いいですよ座っていてください」

 その聖域に簡単に入れるのは主婦リツコ。

「そう?でも悪いし」

「大丈夫ですよ、もうすぐできますから」

 今日のお昼ごはんはリツコとレイの分も作らないといけないので負担がかかるがシンジは微笑んで返事をした。

「じゃあ食器を出すわね」

「すいませんお願いします」

 食器出しは簡単で誰でもできるが葛城家の同居人がやることは極まれである。

「はい完成しました」

 シンジは大きな鍋をテーブルの上に置いて菜箸で中身をリツコが並べた食器、ドンブリに入れていった。今日のお昼はラーメンである。

「薬味を入れないとね」

 シンジがラーメンを入れていき、リツコがネギ、メンマ、チャーシューを入れていった。






「は〜〜い、お待たせラーメンだよ」

 シンジ達がラーメンをリビングに運ぶと今まで寝転んでいた女性陣が跳ね上がった。

「うお〜〜〜ラーメン!!」

「う〜〜ん美味しそう〜〜」

「よだれがでちゃう〜〜〜」

 ミサト、アスカ、レイはラーメンを前に瞳を輝かせていた。その姿を見たリツコは・・・

「あなた達ねえ〜〜シンジ君を手伝うってことは知らないの?」

 だらしない女性陣を叱咤したが・・・

「手伝おうとしてもシンちゃん手伝わしてくれないんだもん」

 ミサトの言葉。

「このスベスベの超美しい手が荒れるの嫌なの〜〜」

 アスカの言葉。

「私は食べる係り〜〜」

 レイの言葉。

「・・・はあ〜〜〜シンジ君大変ねえ」

「慣れてますから」

 同情するリツコにシンジは苦笑した。



「「「「「いただきます!!」」」」」

 合掌、すぐさまラーメンに手が伸びる。

 ずるずるずるずる〜〜〜〜!!!

んっま〜〜〜〜〜いっ!!

 豪快に麺を呑み味わうミサト・・・呑んでいるので味わってはいない。

「う〜〜〜ん美味ね」

 アスカは髪をかきあげながらセクシーにラーメンをすすった。その姿をシンジに見せ付ける様に、だがシンジは・・・

(うん、麺のかたさはばっちりだ)

 茹で上げに満足してアスカの姿を見ていなかった。

「にんにくラーメンチャーシュー抜き〜〜」

 レイはリツコにラーメンを小さな器に取ってもらい食べていた、そのまま食べては火傷してしまう。

「あっレイちゃんごめんね。にんにくはいれてないんだ、チャーシューは嫌いだったのかな?」

「シンジ君違うのよ、この子ったらテレビのCMのマネをしているのよ」

「うんっにんにくラーメンチャーシュー抜き〜〜」

「あ〜〜あのCM」

 シンジはCMを思い出した、美少女がラーメンの頼む時に言う台詞である。美少女が言う台詞なので学校でも流行っていた。

「あら〜〜レイはチャーシューいらないの?じゃあ食べちゃうわよ」

 食いじが張っているミサト、レイのドンブリに箸を伸ばすが・・・

「ダメ〜〜〜チャーシューは最後に食べるの」

 好物は最後に食べるレイ、すかさず自分のドンブリは手で隠した。

「ありゃ〜〜残念」

 悔しがるミサト、まだ食べたり無いのかお腹をさすった。

「シンちゃんおかわり無いの〜?」

「無いですよ、ミサトさんは最近食べすぎですから控えて下さい」

「そうよミサト、あなた最近太ったんじゃないの?」

「そ、そんな事無いわよ、リツコの勘違いじゃない?ほらこんなにセクシーじゃない」

 おもわず汗がでるミサト、ウインクするが四人はジト目で見た。

「ミサト、アンタは本当に食べすぎよ、昨日ごはんを四杯おかわりしたでしょう」

「それならアンタも食べすぎじゃない、六杯食べたでしょう」

「アタシは良いのよ、食べ盛りなんだから」

 日に日に成長していくアスカ、食べないとすぐにお腹が空いてしまう。

「そうね、アスカはいっぱい食べた方が良いわよダイエットをすると体に悪いからね」

 科学者リツコの言葉に勝ち誇ったアスカはミサトに向けてニヤリと笑った。

「ほ〜〜ほっほっほ、だからアタシはいっぱい食べても良いのよ、シンジ〜〜美味しいご飯をたくさん作ってね」

「あっ・・・うん」

 ウインクして微笑むアスカに一瞬ドキリとして頬が赤くなった。

「おかあさん、私もいっぱい食べて大きくなるね」

「ええレイもいっぱい食べて早く大きくなるのよ」

「うんっ!」

 レイの頭を撫でるリツコ、微笑ましい光景。だがそれを壊す一言が・・・

「ん!新しいラーメンを思いついたわ。スープのかわりにビールを使う、ズバリッ!ビールラーメン!!おおうっこれは売れるぜ〜〜シンちゃん早速作ってちょうだいん♪」

「「「「・・・」」」」

 ミサトの非常識の発案に四人は沈黙した。

「ん?ど〜したの、ビールラーメンは絶対売れるわよ大人から子供までバカ売れよ」

「そんなラーメンあなたしか食べないわよ」

 リツコの意見に頷く四人であった。


 にんにくラーメンチャーシュー抜き!でもこのレイちゃんはチャーシューは食べれます(^^)

 セクシーに食べるアスカちゃん、でもシンジ君は見ていなかった(笑)頑張れアスカちゃん。

 ミサトさんは・・・恐ろしいものを考えます。それを止められるのはリツコさん達でしょうね。

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


リツコおかあさんシリーズ にんにくラーメンチャーシュー抜き