リツコおかあさんシリーズ

入浴

「ジメジメしてあっついわね〜」

 梅雨時期はネルフに来るまでに汗で身体がべたべたになるから嫌だわ。お風呂に入って汗を流したいわ。

「アッスカお姉ちゃん!」

「キャ、レイ〜びっくりするじゃないのよ」

 通路を歩いていたら後ろからレイに抱き付かれたわ、不意を付かれたからびっくり。

「えっへっへ〜びっくりさせたもん」

「も〜悪戯ばっかりして〜これからお風呂に入るんだけどレイも入る?」

「うん、入る入る〜」

 アタシは下着を取りにリツコの研究室へ向かったわ。



「リツコ〜居るかしら?」

「あらアスカ、どうしたの?」

「お風呂に入るから着替えを取りにきたのよ」

 ここに常時着替えを置いてあるから急な泊まり込みも問題ないわ。

「おかあさん、私も入ってくるね」

「それじゃあ着替えを用意しましょうね」

 アタシ達は奥の部屋へ入って行ったわ。



 クローゼットから下着を取り出して、今日はどの下着にしようかな〜

「見て〜ネコさんおぱんちゅ」

 レイがアタシに可愛いネコがプリントされたパンティーを見せたわ。

「あら可愛いじゃない、いつ買ったの?」

「ええと〜この前買ってもらったの」

「良いわね〜アタシも欲しいわ」

 可愛いけど、大人のアタシが着けるにはお子ちゃますぎるわ。

「んふっふ〜そう言うと思って、アスカお姉ちゃんの分も買ってあるんだよ〜」

「アタシの分も?」

「そうよ、レイが言ったとおりだったわね」

 リツコの手にはもう一枚のネコさんパンティーがあったわ。

「用意が良いわね」

「うん、お風呂行こう」

「アスカ、ちゃんとお揃いのブラも買っておいたわよ」

「あ、ありがとう」

 ブラにもネコさんがプリントされている・・・よく売ってあるわね。











「誰もいないわね」

 ネルフの大浴場は広いから良いのよね。

「アスカお姉ちゃん、おそいよ〜」

 レイがもう服を脱いで中へ走っていったわ。

「走ったら危ないわよ。も〜服も脱ぎ散らして」

 レイの脱ぎ散らした服をカゴに入れて、アタシも服を脱いで、さあ入るとしますか。

「な、何よこれは?」

 大きな浴槽に浮かんだオモチャの数は?湯船いっぱいに敷き詰められているじゃないのよ。

「アスカお姉ちゃん、早く〜」

「あ〜また身体を洗わないで入ってるじゃない」

 しょうがないわね〜

「レイ、これは何?」

「お風呂で遊べるオモチャだよ」

「お風呂に入れないじゃない」

「大丈夫だよ、面白いんだよ」

「・・・余計疲れそうね」

 疲れをとるお風呂なのに疲れそうだわ。

「洗ってあげるから上がりなさい」

「うん」

 スポンジにたっぷりとボディーシャンプーを付けて泡立ててと。

「うひゃあ〜くすぐったい〜」

「動いたら洗えないでしょう」

 身体を洗ってあげて、次は頭ね。

「シャンプーハット装着〜」

 これで目にシャンプーが入る心配が無いわね。

「ふんふんふ〜〜ん」

 お風呂に入っていると気持ち良いから自然と鼻歌が出ちゃうわ。

「おっ居た居た〜」

「ミサトお姉ちゃん」

 ミサトが入ってきたわ。

「仕事はどうしたのよ?まだ勤務時間でしょう」

「ふっ私が勤務したい時が勤務時間なのよ」

「・・・」

 さっさとクビになりなさいよ。こんな不良保護者は無視してアタシも身体を洗おう。

「レイ、私の背中を洗ってくれるかな?」

「いいとも〜」

 アタシの隣でレイに背中を洗わせているミサト、相変わらず胸が大きいわね。

「ん、アスカどうしたの?」

「な、なんでもないわよ」

「心配しなくても胸は大きくなるわよ。パイタ〜〜チ」

「きゃっ!触らないでよ」

 いきなり胸を触られて驚くじゃない。

「うんうん、張りも艶も形も良いわね」

「ま、まあね」

「さっそくシンちゃんに報告しなきゃね」

「な、なんでシンジに報告するのよ?」

「そりゃあシンちゃんの反応を見て楽しむためよん」

「このバカミサト!言わないでよ」

「ふふ、冗談よ」

「まったく」

 人をからかうのが生き甲斐なのは困るわ。

「ミサトお姉ちゃん、洗うの終わったよ」

「ありがとう、お風呂上がったらコーヒー牛乳奢ってあげるわよ」

「本当?やった〜」

 レイは喜んで浴槽へ走って行ったわ。アタシも早く洗って浸かろうっと。

「よっし!私も洗い終わったわよ」

「早っ!いつの間に洗ったのよ?」

「ふっふふ、これが大人の技よ」

「何よそれは」

 横目にミサトが浴槽へ向かって行ったわ、アタシも急いで洗うわよ。








「ミサトお姉ちゃん、これはね〜温度で色が変わるの〜」

「あら〜七色に変わるの〜」

「もお〜浮かべすぎよ」

 ゆっくり湯船に浸かりたいのに目の前までオモチャが浮かんでいるわ。

「これはね〜大きくなるんだよ。こっちは形が変わるの」

「うわっ最近のオモチャは凄いわね。ほらアスカ見てみなさい」

「いいわよ、アタシはゆっくりしたいのよ」

 ミサトも子供ねえ、おもちゃなんかではしゃぐなんて・・・

「これは動くんだよ」

「へえ〜それは面白いわね」

 お湯で動くなんて凄いじゃない。

「アスカ、ほらこれなんて音が出るのよ」

「うわ〜凄〜い」

「アスカお姉ちゃんが一番楽しんでいるね」

 あ、アタシが一番楽しんでいるのに気付いたわ。

「の、のぼせそうだから上がるわね」

「ふふ、まだまだね。レイ、私達もあがりましょうか」

「うん」









「ミサトお姉ちゃん、コーヒー牛乳は?」

「着替えてからよ。ちゃんと拭かないと風邪を引くわよ」

 ミサトがレイを拭いているわ、こうして見ると親子ね。

「アスカ」

「何?」

「私は永遠の十七歳よん」

「はいはい、わかりました」

 年齢の事になると感が鋭いのよね。

「パンツを履かせるから足をあげて」

「おぱんちゅくらい自分で履けるよ。ほらネコさんおぱんちゅ〜」

「あら可愛いじゃない」

「アスカお姉ちゃんとお揃い〜」

 こらレイ、余計な事言うんじゃない。

「アスカも可愛いおぱんちゅ履くのね〜」

「こ、これはリツコが買ってきたのよ」

「アスカには似合っているわね。大人なミサトさんは当然せくちーな下着よ」

 腰をくねらせて何ポーズ決めてんのよ。

「アタシだってせくちーな下着ぐらい持っているわよ」

「アスカにはまだまだ可愛い下着の方が似合っているわよ。せくちーなアスカをシンちゃんが見たら鼻血を出しすぎて死んじゃうわよ」

「シ、シンジになんか見せないわよ。シンジに見せる下着なんてないもん」

「ほほう〜下着なんかより私の裸を見てって感じですな」

「違うって〜〜」

 も〜ミサトの相手をすると疲れるわ。早く着替えて出よう。

「ちょっち待ちなさいよ。コーヒー牛乳奢ってあげるから皆で出ましょう」

「しょうがないわね〜早く着替えるのよ」

 脱衣所に自販機があれば良いのにね。わざわざ買いに行くのが面倒だわ。








 ミサトとレイも着替えて自販機へ行くわよ。

「あ、シンジお兄ちゃん」

 大浴場を出たらシンジを会ったわ、今までどこに居たのかしら?

「やあレイちゃん、お風呂だったんだ」

「うん、ほら新しいネコさんおぱんちゅだよ」

 レイがシンジに背中を向けるとスカートを捲りあげたわ。もうちょっと女の子らしくしなさい。

「やあ可愛いね」

 シンジも驚いた様子はないわ、まあ五歳児相手だからね。これで興奮したらアタシが鉄拳制裁してあげるわ。

「んっふっふ〜それでね。えいっ!」

「きゃっ!」

 不意を付かれたわ、レイがアタシのスカートを捲りあげるとは。

「アスカお姉ちゃんもネコさんおぱんちゅ〜」

「わお〜ナイスよレイ」

 どうしてそこで親指を立てるのよ!注意しなさいよバカミサト。

 ぶ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!

「ア、アスカのネコさんおぱんちゅ・・・」

「シンちゃん鼻血出しすぎよ。まだまだ純情ねえ〜」

「シンジ〜見るんじゃないわよ!レイ〜捲るんじゃない!ミサト〜からかうな!」

 も〜〜せっかく汗を流したのにまた汗をかいたじゃないのよ。

「アスカのおぱんちゅ・・・いい」

 こらバカシンジ、脳裏にアタシの姿を焼き付けるんじゃないバカ〜〜!


 梅雨時期はジメジメ、アスカちゃん達はお風呂で一汗流し。

 お風呂上りの三人と偶然出会ったシンジ君は幸運?それとも不運(^^;)

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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