リツコおかあさんシリーズ

お風呂

「ふう〜〜今日の仕事はこれでおしまいっ!レイ〜お風呂に入りましょう」

「は〜〜い」

 リツコ宅、リツコは最後の皿を洗い終えエプロンで濡れた手を拭くとリビングに居るレイを呼んだ。

「今日一日の疲れを取りましょうね」

「うん」

 二人は着替えを取りに部屋に行き洗面所に向かった。

「おかあさん脱がせて〜」

 レイはバンザイして服を脱がせてくれるのを待っているがそうはいかない。

「あらあら、レイはお洋服を脱げないの?ふふふ赤ちゃんねえ」

「赤ちゃんじゃないよ、シンジお兄ちゃんやアスカお姉ちゃんは脱がせてくれるもん」

 頬を膨らませて反論するレイだがリツコは微笑んでいた。

「そうかしら?シンジ君やアスカはレイを赤ちゃんと思っているのよ」

「違うもん」

「あらそう?レイはお姉さんだから一人で脱げるわよね」

「服ぐらい一人で脱げるもん」

 レイは勢いよく服と下着を脱ぐとお風呂に入っていった。その様子を微笑みながら見つめるリツコ、本当は脱がしても良かったのだが母親として教育をしたかったのである。






「ふ〜〜〜疲れが取れるわね」

「極楽、極楽ぅ」

 浴槽は広い、二人が入ってもまだ余裕があるので十分に足が伸ばせゆっくりできる。

「今日ね〜シンジお兄ちゃんがアスカお姉ちゃんにピンタされていたの」

「まあシンジ君が?アスカったら乱暴ね」

「シンジお兄ちゃんにお尻を触られたって怒っていたの」

「あらシンジ君大胆ねえ」

 目が輝くリツコ、進展があまり無い二人の動向が気になってしまう。

「シンジお兄ちゃんはわざとじゃ無いって言っていたけど、アスカお姉ちゃんは関係ないって何回もピンタしていたの」

「そうね、シンジ君が触れるわけ無いわね」

 シンジが自分の意思で触っていたら二人の展開はかなり進んでいるがそれは無かった。

「そこへミサトお姉ちゃんがやって来たの」

「ミサトが来たの?」

 リツコは驚いた、ミサトがこの様な場面で何もしないわけが無い、油に火を注ぐようなものである。

「うん、ミサトお姉ちゃんがね、アスカお姉ちゃんのお尻を触れないなら自分のを触って良いって言って、シンジお兄ちゃんの手を掴んで自分のお尻を触らせたの」

「ミサト・・・」

 呆れるリツコ、ミサトが笑いながらシンジの手を掴み自分のお尻を触らせている姿、そしてアスカの怒りも想像できた。

「それでねアスカお姉ちゃんが真っ赤な顔して怒ったの」

「SAL化したのね」

 SAL化とはアスカが怒り凶暴になった時このモードになる。

「うん、ミサトお姉ちゃんに蹴りを入れてシンジお兄ちゃんを引っ張って行っちゃったの」

「その後どうなったの?」

 二人のその後が気になるリツコ。

「わからないけど廊下に血が付いていたよ」

「そうなの・・・シンジ君可哀想に」

 不幸な星の下に生まれたシンジに同情してしまう。

「で、ミサトお姉ちゃんは二人の距離が近づいたって喜んでいたの」

「どこが近づいたのかしら?逆に遠のいているじゃない」

 誰もがリツコのように思うだろう、ミサトの考えがわからない。

「ミサトお姉ちゃんその場でビール飲み始めちゃったの」

「ミサト・・・ネルフに何しに行っているのかしら?レイ、ミサトのようになったら駄目よ」

「うん、ミサトお姉ちゃんみたいになったら行かず後家になっちゃうもんね」

「そうよ、立派になっておかあさんの後を継いでちょうだいね」

「うんっ!」

 レイの発言、この場にミサトが居たらどうなるだろうか。教育したリツコに雷が落ちるであろう。

 二人のお風呂は一日の出来事を話し疲れを取ることである。

 


 二人の命の洗濯です。レイちゃんが見た光景、かなりショッキングですね。シンジ君は大丈夫だったのでしょうか(^^;)

 ミサトさん、ちょっと感覚がずれてますね。勤務中にビール、減俸ものです。

 呆れるリツコさん、レイちゃんにはミサト化させないようにしっかりと教育しないといけないですね。

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


リツコおかあさんシリーズ お風呂