リツコおかあさんシリーズ

お昼寝

「おかあさん、眠たくなっちゃった」

 リツコの研究室、お昼ご飯を食べたレイは小さな欠伸をして眠たい目をこすった。

「あら、お昼寝の時間ね」

 リツコはレイの手を握ると奥の部屋へ向かった。




「パジャマ、パジャマ〜」

「一人で着れるわね」

「うん」

 レイは新しく買ってもらった水色のパジャマを用意すると服を脱いで着始めた。リツコはその間に布団を敷いて寝床の準備をした。





「お布団に入って・・・おやすみなさ〜い」

「はい、おやすみなさい」

 リツコは微笑んでレイの頭を撫でると静かに部屋を出て行った。





「さあ、頑張りますか」

 腕まくりをするとモニターに向かい仕事を始めるのであった。




「ふあああ〜」

 暫くすると大きな欠伸をしながらアスカがやって来た。

「アスカ〜はしたないわよ」

「だって眠たいんだもん」

 アスカは再び大きな欠伸をすると部屋を見回した。

「レイは?」

「寝ているわよ」

「そうなんだ、アタシも寝に来たのよね、最近涼しいから眠たくて困っちゃうのよね」

「夜更かしし過ぎよ」

「だって漫画が面白いんだもん」

 最近のアスカの日課はベッドに入って漫画を読む事であった。

「朝が起きられないでしょう」

「シンジが起こしてくれるから大丈夫よ」

「今はシンジ君が起こしてくれるけど、将来は貴女が起こさなくちゃいけなくなるのよ」

「ど、どうしてアタシがシンジを起こさなくちゃいけないのよ!」

「それが妻の役目よ」

「な、ななななななななななななななななんで、アタシがシンジの奥さんなのよ!」

 アスカの顔はトマトのように真っ赤になった。

「あら、違うの?」

 リツコはコーヒーを飲むと静かに言った。

「そ、それは・・・知らない!」

 その場から逃げると奥の部屋へ走っていった。

「うふふ、可愛いわね」

 リツコはアスカの後姿を微笑みながら送るのであった。





「おっ気持ちよさそうに寝ているわね」

 すでにレイが熟睡をしており、起こさないように静かに乱れた布団を直した。

「どんな夢を見ているのかしら?あ〜もうっ可愛いわね!」

 レイの安らかな寝顔に思わず大声が出てしまった。

「ふにゃ〜アスカお姉ちゃん」

「あっ起こしちゃったわね」

「ふにゃふにゃ〜zzz」

 レイは無意識にアスカの名前を呼んでまた眠りにつくのであった。

「アタシも寝ようっと、ええとパジャマは・・・」

 アスカもここで寝られるようにパジャマを常備置いていた。

「あ、あれ?パジャマが無いわ」

 いつも入れてあるボックスにアスカ専用のパジャマが無かった。

「あっ、洗濯しているんだったわ。アタシとした事が不覚だわ」

 洗濯している事をすっかり忘れているアスカであった。

「しょうがない、下着で寝よう」

 制服を脱ぎ下着姿になるとレイが寝ている布団に潜り込んだ。

「布団敷くの面倒だわ、おやすみなさい」






「こんにちは〜アスカ来ていますか?」

 アスカが昼寝を始めてから約二時間後にシンジがやって来た。

「アスカなら奥の部屋で寝ているわよ」

「そうなんですか」

「用があるの?」

 アスカのパジャマを持ってきたんですよ。

「あらそうなの」

 パジャマの洗濯が終わり持ってきたのであった。

「寝ているなら、置いてきますね」

 シンジは奥の部屋に向かった。






「ええと、アスカは!!!!」

 ブ〜〜〜〜〜〜〜〜!

 アスカの寝姿を見たシンジは鼻血を強烈に噴出した。寝相が悪いアスカが布団を蹴飛ばしており、シンジの目に下着姿が飛び込んだのである。

「ピ、ピンク・・・」

 恍惚の表情でその場に倒れこみ気絶するのであった。


 眠たいレイちゃんはお昼寝時間、ちゃんと一人でパジャマに着替える事ができます。

 アスカちゃんはパジャマを洗濯している事を忘れて面倒くさくて下着で寝てしまいます。

 シンジ君は・・・ナイスハプニングでした(笑)

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


リツコおかあさんシリーズ お昼寝