リツコおかあさんシリーズ
おくちゅり
「へっくちゅん!!おかあさん風邪引いたの〜〜おくちゅりちょうだい」
「風邪?こっちにいらっしゃい」
レイの可愛いクシャミはまわりを和ませるがリツコにとっては一大事である。レイの額に手を当てると熱を測った。
「熱はないようね、寒くはないの?」
「ううん、おくちゅりが飲みたいの〜」
「薬ね、ええと・・・」
リツコは薬をしまった場所を思い出そうとした。
「早く早く〜〜」
「ん?レイ風邪は嘘でしょう」
「う、うそじゃないもん、おくちゅり飲みたい〜〜」
「ダメです、風邪を引いてないのに薬を飲んだらよくないわよ」
「ほらへっくちゅん!へっくちゅん!」
くしゃみをするがリツコは相手にしない、パソコンに再び戻った。
「おくちゅり〜〜」
レイの声がむなしく研究室に響いた。
「レイちゃん何騒いでいるのかな?」
そこへちょうど通りかかったシンジが入ってきた。
「風邪引いたのにね、おかあさんがおくちゅりくれないの」
「シンジ君、風邪はひいてないのよ。薬が飲みたいから嘘をついているのよ」
「風邪を引いてないのに薬が飲みたいなんてどうしたんですか?」
シンジは疑問に思った。
「シロップよシロップ、子供用は甘いでしょう」
「あ〜〜」
疑問がようやく解けた。
「おくちゅり飲みたい〜〜」
「レイちゃん、風邪を引いてないのにお薬を飲んだらいけないよ」
「だって〜〜」
「もし本当に風邪を引いた時に飲んだでも効かなくて苦しい思いをするんだよ」
「・・・うん」
「よしっわかったね」
シンジはレイの頭を撫でると微笑むのであった。
甘い子供用の風邪薬シロップ、風邪を引いてないのに飲みたくなったレイちゃん。でもダメでしたね(^^;)
苦い薬を飲ませたらもう言わなくなるかも(笑)
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ おくちゅり