リツコおかあさんシリーズ
おつかれ
「ふう〜今日も一日疲れたわね」
「お疲れ様です、お茶入れますから座っていてください」
「ありがとう、そうさせてもらうわ」
葛城家にてリツコとシンジは夕食の後片付けで一日の労働を終えた。
「おつかれ〜シンちゃんは?」
「お茶を入れてくれるって」
リビングではミサトが寝転がっておりアスカとレイが遊んでいた。
「あっアタシもお茶ほしい、シンジ〜〜〜!アタシもお茶〜〜〜」
「私も〜〜シンジお兄ちゃんお茶ちょうだい〜」
「んじゃあ私はビールね」
「それは無いですよ」
間髪入れずにシンジの突っ込み、お盆には人数分の湯のみが乗っていた、みんなお茶を欲しがるのを予想していたようである。
「え〜〜なんで〜?」
「夕食で飲んだでしょう、まだ飲むつもりなの?」
「良いじゃん、労働の後のビールは美味しいのよ。リツコならわかるでしょう」
「わかりません、大体貴女は仕事してないでしょう」
ミサトの仕事はほとんど部下がやっている。
「してるわよ〜〜〜すんごくしてるからきつくてきつくて〜〜〜」
「はいリツコさんお茶です」
「ありがとう」
「はいアスカ」
「ありがと」
「はいレイちゃん」
「ありがとう〜〜」
ミサトを無視してお茶を渡すシンジ、一人疲れたふりをして悲しい。
「ちょっとお〜〜無視しないでよ〜〜私にもお茶〜〜」
「はいはいわかりました」
「ありがとシ〜ンちゃん!」
ビールはあきらめてお茶を飲むミサトであった。
「ふう〜〜」
「おかあさん肩こったの?叩いてあげるね」
お茶を飲み一息つき肩に手をやり揉んだリツコ、疲れが溜まっている。
「そう?お願いしようかしら」
「うんっ」
レイは走ってリツコの背中にまわると肩を叩き始めた。
「どう気持ち良い?」
「ええ気持ちいいわよ、レイは上手ね」
「へへ〜〜」
頭を撫でられるレイは微笑んで喜んだ。それを見ていたアスカは・・・
(へ〜〜〜肩を叩いて頭を撫で撫で・・・)
瞳が輝いた。
「はあ〜〜疲れたなあ」
「シンジ〜〜疲れたの?肩叩いてあげるね」
「本当かい?お願いしようかな」
「うんっ!」
「どうシンジ気持ち良い?」
「気持ち良いよ、上手だね」
「へへ〜〜シンジの為だもん」
「ありがとうアスカ、頭撫で撫でしてあげるね」
「本当?嬉しい〜〜〜」
「シンジッ!肩叩いてあげるわ」
鼻息を荒くしてシンジに近づいた。
「えっ?別に良いよ」
「どうしてよ?」
「肩こってないから」
「な、なんですって?」
シンジは主夫であるがまだ十四歳、肩がこるような歳ではない。
「シンちゃん叩かせてあげなさい、アスカ叩きたいのよ」
アスカの心理を読み取ったミサトはからかった。
「うっさいわね、暇人はもう寝なさい!!」
「はいは〜〜い、ぐうぐうぐうぐう・・・zzz・・・」
寝たふりをしたらそのまま寝てしまった。ミサトはこの後引きずられて部屋に戻されるだろう。
「アスカ叩いてもらおうかな」
「本当?」
「うん」
シンジもアスカの心理を読み取ったのか?肩叩きをお願いした。アスカは表情が明るくなると素早くシンジの背中にまわりこんだ。
「どう?シンジ気持ち良い?」
「気持ち良いよ、上手だね」
「当然でしょ」
(あ〜〜台詞が違うわ。『へへ〜〜シンジの為だもん』って言わないと〜〜でも恥ずかしい〜〜)
「アスカお姉ちゃん顔赤いよ、どうしたの」
恥ずかしくて言えない台詞にアスカの顔は誰が見てもわかるぐらいに真っ赤であった。
「な、何でも無いわよ」
「アスカ上手だね」
「あっ・・・」
シンジは微笑むとアスカの頭を撫でた。撫でられたアスカは一瞬固まり、喜ぶのであった。
(ラッキ〜台詞が違っても撫でてくれたわ〜〜〜)
主婦は疲れます、リツコさんレイちゃんに肩を叩いてもらい疲れが取れますね(^^)
それを見ていたアスカちゃん、早速シンジ君に叩いてあげようとしますが主夫は疲れません(笑)でも優しいシンジ君は叩かせてあげましたね。頭も撫でてもらえたしアスカちゃん大喜びです。
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ おつかれ