リツコおかあさんシリーズ
お家でプール2
「たっだいま〜〜」
玄関からアスカの大きな声が聞えた。ミサトさんとデパートに行ってきたんだね。
「おっじゃましま〜〜す」
おっアスカとは別の可愛い声も聞えたぞ。
「レイちゃんいらっしゃい」
アスカと一緒にレイちゃんが走ってきた、暑いから2人とも汗びしょびしょだ。
「ただいま〜〜ふ〜〜涼しいわね〜」
「お帰りなさい」
ミサトさんがやって来た、暑さで溶けているよ。
「シンジ君、お邪魔します」
「あ、リツコさんいらっしゃい」
ミサトさんの後からリツコさんが現れた。
「突然押しかけてごめんなさいね」
「いいえ、そんな事ないですよ。大歓迎です」
「途中でリツコ達と会ってね〜〜連れてきたのよ」
「そうなんですか」
僕は台所で飲み物を用意しながらミサトさんの話を聞いていた。リツコさんも今日は休みだったのか。
「シンジ君、運ぶわよ」
「あ、良いですよ。座っててください」
リツコさんが台所にやって来て飲み物を運ぼうとした、疲れているのに申し訳ないよ。
「いいのよ、シンジ君も家事で疲れているでしょう」
「すいません、お願いします」
「お土産も買ってきたからみんなで食べましょう」
「ミサトだらしないわよ」
「だって暑いんだもん」
仰向けになって大の字に寝ているミサトさんにリツコさんが注意した、とても同じ年代には見えないなあ。
「ジュース、ジュース」
「レイ、手は洗ったの?」
「は〜い、洗ってきま〜す」
「アスカも洗ってきなさい」
「は〜い」
流石リツコさんだ、テキパキしている。それに比べ・・・
「ミサト、貴女も手を洗ってきなさい」
「え〜〜綺麗だから洗わなくていいじゃん」
ミサトさんが一番子供みたいだ。
「何を言っているの、貴女の手が一番汚れているわよ、早く洗ってきなさい」
「わかったわよ〜ぶう〜〜」
ミサトさんは頬を膨らませて洗面所へ行ったよ、本当に子供だなあ。
「シンジ君も苦労しているわね」
「はは、そんな事ないですよ」
一応ミサトさんへのフォローだ。
「美味しい〜ホッペがとろけちゃう〜〜」
プリンを一口食べてレイちゃんはご機嫌だ。確かにリツコさんが買ってきたプリンは美味しい、テレビでも紹介される有名なお店のプリンだ。
「このマッタリとした舌触り、そして口の中に入れた瞬間に溶ける感触は絶品ね」
アスカ、ちょっと解説がわかんないんだけど、まあそれだけ美味しいって事だな。美味しくて有名な分だけ値段もそれ相当だと思うけど。
「シンジ君、どうかしら?」
「あ、はい美味しいです。でも高かったんじゃないんですか?」
「ふふ、子供は気にしなくて良いわよ」
「そうよシンちゃん、気にしなくてどんどん食べなさい」
「ミサト、貴女は気にしなさい」
「もう〜リツコったら〜気にしないの」
「「・・・」」
僕とリツコさんは言葉が出なかったよ。
「シンジ〜見て見て〜どうかしら?」
「あ、うん」
「何よ、その素っ気無い返事は」
「いや、突然だったから」
アスカがまだ値札が付いた水着を僕に見せた。ミサトさんと水着を買いに行っていたんだよね。
「んっふっふ〜〜あまりの美しさに言葉に出なかったんでしょう、わかるわよ〜〜本当ならベランダから叫びたいほど褒めたいんでしょうけど、みんなの前だから我慢しているのね。まあ男の子だったら我慢せずに叫んでも良いわよ」
「シンジお兄ちゃん、私もおかあさんに買ってもらったの〜」
「お、レイちゃんも買ってもらったんだ、可愛いねえ」
フラワーがプリントされたワンピースタイプの水色の水着かあ。
「こら〜〜アタシのも見なさいよ」
「あ、ごめん」
アスカはフラワーがプリントされた赤いビキニか、今年はフラワーが流行なのかな?
「どう?似合っている」
「あ、うん。着てみないとわかんないよ」
水着だけ見てもわかんないよなあ。
「ふふふ、そう言うと思って、これも買ってきたわよ!じゃ〜〜ん」
アスカがもう一つの紙袋から出したのはビニールプール・・・ん?
「ビニールプールなら以前のやつがあっただろ」
「知っているわよ、でも小さかったでしょう。だから大きいのを買ってきたのよ」
「そうなんだ」
ビニールプールがある事は憶えていたんだ。
「アスカお姉ちゃん、早く入ろう」
「いいわよ〜シンジ!準備をしてて、その間に着替えてくるから」
「はいはい」
「レイ、行くわよ」
「うん」
2人は水着に着替える為にアスカの部屋に行った。僕はその間にベランダにビニールプールを準備だ。
「シンジ君、暑いのにごめんなさい」
「いいですよ、リツコさんは休んでいてください」
「そうよ、シンちゃんに任せておけばオッケーよ」
「ミサトさんは少しは動いてください」
「私も疲れちゅわった〜〜お楽しみは後々〜〜」
ゴロゴロしていて何が疲れるんだろう。それにお楽しみって?
「ふう〜〜やっと水を入れ終えたぞ」
流石に大きいなあ、かなり時間がかかったし水道代が心配だな。
「シンジ〜準備できた〜?」
「できたよ」
部屋からアスカの声が聞えた、随分着替えに時間がかかったなあ。
「じゃ〜〜ん、似合う?」
水着を着たアスカは長い髪を後ろで纏め上げていた、いつもと雰囲気が違うから・・・
「あ、うん」
「ちょ、ちょっと胸ばっかり見ないでよ、エッチ」
赤いビキニに白い肌が僕には眩しく見える、あ・・・
「シンジお兄ちゃん、鼻血が出てる」
「あ、本当だ」
鼻の奥から流れてくるのを感じた、そして血の味が・・・
「きゃあシンジのエッチ、スケベ、変態!」
「シンジ君大丈夫?」
「あ、はい」
なんで僕鼻血を出しているだろう?リツコさんに看病されている。
「も〜〜バカシンジ!レイ、行きましょう」
「うん、シンジお兄ちゃん大丈夫かな?」
「バカは放っておけば治るわよ」
「まあまあアスカ、シンちゃんもアスカの水着姿が似合いすぎたから鼻血が出たのよ」
「単なるスケベでしょう」
「普通なら鼻血は出さないわよ。愛しいアスカの水着姿が美しくて可愛かったから鼻血を出したのよ」
「そ、そうなの?」
「そうよ〜水着姿で鼻血を出すなんて滅多な事はないわよ。鼻血を出したのは愛されているって事なのよ」
「そ、そうなんだ」
何かミサトさんとアスカの声が聞えるけど・・・
「だから、シンちゃんが回復したら優しくしてあげなさい」
「う、うん」
「よろしい!」
何言っているのかわかんないや。
「アスカお姉ちゃ〜ん、え〜〜い」
「あ〜〜やったなあ〜それ〜〜」
「クエックエ〜」
・・・リツコさんに看病されてどのくらいの時が経ったのだろう。最初は意識が朦朧としていたが、今では僕の耳にアスカ達の声が鮮明に聞えるようになっていた。
「う、う〜〜ん」
「シンジ君、気がついたかしら?」
「はい」
血が少なくなっているのか、寝ている身体を起こそうとしても力が出ない。僕は力を振り絞って身体を起こした。
「もう少し寝ていたほうが良いわよ」
「もう大丈夫ですよ」
リツコさんが僕に水をくれた、渇いた喉に潤うなあ。
「シンジ、気がついたんだ」
「うん」
アスカが僕に気がついてやってきた。タオルで身体を拭いているけど、濡れた髪がちょっとセクシー・・・
「顔が真っ赤だけど熱があるんじゃないの?」
「へ、平気だよ」
「本当?夏風邪なんか引いたら大変よ」
アスカの手が僕のおでこに触れた。
「熱は無いようね」
アスカの胸が僕の目の前に・・・
「うふふ、シンジ君はもう大丈夫みたいね」
リツコさんがレイちゃんの身体をタオルで拭きながら笑っている。ちょっと恥ずかしいなあ。
「シンジお兄ちゃん、大丈夫なの?」
「うん、大丈夫だよ」
「よかった〜」
「本当だわ、心配かけないでよね」
「ごめんね」
「ま、まあアタシの水着姿を見て鼻血を出したのはしょうがないわ。アタシの美貌が原因だからね」
「はは」
「それで、もう一度聞くわね」
「ん?」
「アタシの水着似合うかしら?」
濡れた水着がアスカの白い肌に密着していて、そのあの、また鼻血が・・・
「どう似合う?」
そ、そんなに詰め寄られたら・・・
「に、似合うよ。凄く似合う」
「あ〜〜何か投げやりな返事に聞えるんだけど〜〜」
だ〜か〜ら〜そんなに寄られたら・・・
「ア、アスカの水着姿は似合うよ。可愛いよ〜」
「本当?ありがとシンジ」
ふう〜喜んでくれたよ。僕はもう少しで鼻血がまた出そうになったけどこらえたぞ。
「アスカ〜いつまでも水着で居ると風邪引くわよ」
「わかっているわよ、レイ行きましょう」
「うん」
リツコさんに言われて部屋に戻ってるぞ。僕も平常心に戻れそうだ。
「じゃっじゃ〜〜〜ん!シンちゃん、似合う〜〜?」
ミサトさんの声が方を見た瞬間僕は!
ぶしゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜うっ!!
「きゃあ〜〜シンジが〜!」
鼻血が噴水のように噴出した。ミサトさんは白いビキニを着ていた・・・ビキニではなく、ほぼ紐だ。
「んっふっふ〜私の魅力はまだまだ健在ね。あららシンちゃん出血多量で死んじゃったらダメよん」
薄れていく僕の意識・・・
「ミサト〜なんて格好をしているの!」
「ミサトお姉ちゃんすご〜い」
「んっふっふ〜プリップリよん」
「シンジのバカ〜信じらんない。アタシの水着よりミサトの水着で鼻血を出すなんて〜〜」
みんなが騒いでるけど、僕の意識は心地よく無くなっていって、最期に素晴らしいものが見れたわけで・・・このまま天国に行けそうです。
水着を買いに行ったアスカちゃん達、リツコさん達と帰宅しました。
アスカちゃんはシンジ君に水着を見せたくて?ビニールプールまで買ってきました(^^;)
でもアスカちゃんの水着より、ミサトさんの水着姿で興奮し過ぎました。
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ お家でプール2