リツコおかあさんシリーズ

パン

「「「いただきま〜〜す」」」

 リツコの研究室、アスカ、シンジ、レイはオヤツにリツコ特製のパンを食べ始めようとしていた。

「もぐもぐ、おかあさんの作るパンは美味しい〜〜」

 レイはおおはしゃぎである。

「本当美味しいわね」

 リツコ特製パンを初めて食べたアスカはその美味しさに驚いた。

「こんなに美味しいパンは初めてですよ」

 主夫シンジも絶賛である。

「ふふ、大げさね、でも嬉しいわ、ありがとう」

 褒められて嬉しいリツコは満面の笑みを浮かべた。

「どうやって作ったんですか?教えてください」

 美味しい物を食べたら作らずにはいられない主婦シンジ、早速聞き始めた。

「簡単よ、全自動パン製造機で作ったのよ。材料を入れたら出来上がるまで何もしなくていいのよ」

「へえ〜全自動パン製造機なんて売ってあるんですか」

「私が作ったのよ」

「よかったら作ってあげるわよ」

「あ、はいお願いします」

 買わなくてすむので家計に影響が無くホッとした。

「リツコって凄いわね、何でも発明して。それに引き換えうちの酒徒はな〜〜んにも役にたたないのよ」

 酒徒は無論ミサトの事である。

「ふふ、そうね。でも一応は保護者だから役にたっているんじゃないの?」

「ぜ〜〜んぜん、昨日だってリビングで酔いつぶれて寝ちゃったからアタシとシンジで部屋に運んだのよ」

「あら、そうなの」

 アスカは昨日の事を思い出し少しムッとした。

「酔わないって言って飲むんですよ、困ったものですよ」

 シンジも呆れていた。

「ミサトお姉ちゃんが子供みたいだね」

 レイはパンを頬張りながらミサトの行動を思い浮かべた。

「うん、子供だね。レイちゃんの方がよっぽど大人だよ」

「私が大人なの?」

「うん、そうだよ」

 シンジから見たらレイはアスカやミサトより大人だろう。

「はろはろ〜〜休憩タイム〜〜」

 そこへミサトがやって来た。パンの匂いに釣られてきたのだろう。

「おっ美味しそうなパンじゃない、もらうわよん」

 言葉と同じにパンは口に入っていた。

「ミサト、仕事はいいの?」

「いいのいいの、部下にまかせているから」

「はあ〜〜」

 お気楽なミサトに溜め息をつくリツコである。

「う〜〜ん美味しいパンね、これはビールとあうわ」

 パンを飲み込むとポケットから缶ビールを出した、何故か冷えている。

「ミサトさん、まだ仕事中ですよ」

「平気平気〜一本くらい飲んだうちにはいらないわよ」

 言葉が終るとすでに缶ビールは空になった。

「う〜〜〜うまい!!」

「呆れた、本当に子供ね」

 先ほどのレイの言葉どおりなミサトに呆れるリツコであった。


 ミサトさん、仕事していませんね(笑)おやつに乱入とはみんな呆れますね。

 シンジ君がパンを作ったら食べさせてあげる相手は勿論アスカちゃんでしょうね(^^)

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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