リツコおかあさんシリーズ
ぽかぽか
「ふう〜陽気が良いわね」
四月も中旬になると気温が高いわね。掃除をするだけで汗ばむわ。
「レイ〜お布団干すわよ」
「は〜〜い」
ゆっくりできる休日、レイと家で過ごすわ。
「んしょんしょ」
ふふ、小さい身体で大きな布団を引きずって持ってきたわ。
「おかあさん、はい」
「ありがとう」
今日は天気が良いから寝るのが楽しみね。
「ん〜〜ちゅべたくて美味しい〜〜」
お布団を干した後は少しの休憩、昨日特売で買ったアイスが汗をかいだ身体に気持ちいいわ。
ピーンポーン!
「あら誰かしら?」
モニター越しに見えた顔は・・・
「やっほ〜〜」
アスカだわ。
「レイ、アスカが来たからでてちょうだい」
「アスカお姉ちゃんが?うん」
レイは走って玄関へ向かったわ、お昼前に来るなんて珍しいわね。
「元気〜〜」
「元気よ、いったいどうしたの?」
「何が?」
「まだお昼前よ、ご飯は作ってないわよ」
アスカが来る時は大抵はご飯が出来た時なのよね、嗅覚が効くというか六感かしら?
「む〜〜ちょっと失礼よ〜アタシがご飯目当てで来てるみたいじゃない」
「えっ?アスカお姉ちゃんってご飯目当てで来てたんでしょ」
「あ〜〜レイまでそう言う?」
ふふふレイもそう思っていたみたいね。
「うん」
「も〜〜〜そういう子はお仕置きしちゃうわよ」
「ふふふ〜〜ごめんなさ〜〜い」
まあアスカが来ることは予想できたから、そろそろお昼ごはんの準備をしましょうか。でも・・・
「シンジ君はどうしたのかしら?」
いつも一緒にいるシンジ君の姿が見えないわ。
「シンジお兄ちゃんは?」
「シンジは遊びに行ったからアタシ一人よ」
「あらそうなの、じゃあミサトは?」
予想はつくけど。
「ミサトはまだ寝ているわ。何も予定が無かったから来たのよ」
アスカはアイスを食べながら話してくれたわ、シンジ君と一緒じゃないから寂しそうね。
「シンジお兄ちゃんひどいね。アスカお姉ちゃんを置いてきぼりにするなんてぷんぷんだね」
「いいのよレイ、アタシはか弱気ヒロインだから困難があっても頑張るわ。そう薄幸の美少女アスカはいつでも頑張るのよ」
「おかあさん、お昼はなあに?」
「そうねえ〜ピザトーストでもしようかしら」
「ピザトースト?食べた〜い」
「こら〜〜無視するんじゃないわよ。アタシの話をきけえ〜〜」
「あ、アスカお姉ちゃん話していたんだ」
「してたわよ、もう一回聞きなさい」
「お昼ご飯ね〜ピザトーストだよ」
「ピザトースト?おおう〜お腹が鳴るわね」
「あら話しはどうしたの?」
「話し〜?そんなの後々、お腹空いたわ〜」
「はいはい、今から準備をするわ。手伝ってちょうだい」
「「了解!!」」
2人とも敬礼していい返事ね。まるで本当の姉妹のようだわ。
「さあ手伝えばいいのかしら?」
「アスカはタマネギ、ピーマン、サラミを切って、レイはパンにトマトソースを塗ってちょうだい」
「「了解!!」」
切るのはアスカに任せてレイと一緒にトマトソースをパンに塗って。
「ぐすっぐずっこれが涙?アタシ泣いているのね」
「アスカお姉ちゃんどうして泣いてるの?」
「レイ、聞いてくれる?アタシはね、とある国のお姫様なの、王子様を追いかけてるけど気付いてくれないしわかってくれないのよ。アタシはお姫様のに王子様は見てくれないのよ」
「つまみ食い〜〜」
「こら〜〜ハム食べちゃだめでしょ」
「待ちきれないもん」
「だ〜か〜ら〜人の話を聞け〜〜」
あら、またアスカの話を聞いてなかったわ。
「まったくも〜〜〜お腹空いちゃったわ、切ったからのせるわよ」
「私ものせる〜〜」
2人とも自分の好きなように乗せているわね。
「レイ、ピーマンの乗せなさい」
「え〜〜?じゃあいっこだけ」
「まだ乗せなさい」
「うええ〜苦いのに」
「苦くない、食べないと大きくならないわよ」
「は〜〜い」
「「「いただきま〜す」」」
みんなで作ると美味しいわね。
「美味しいから何枚でも食べれちゃうわね」
「でも食べ過ぎると太っちゃうよ」
「大丈夫、アタシは太らない体質なのよ」
「そう?最近頬の辺りがふっくらとしてきたんじゃない?」
「うそ?」
アスカびっくりしているわね。
「冗談よ、成長期だからダイエットしようなんて考えちゃダメよ」
「わ、わかっているわよ。でも・・・」
「大丈夫、アスカは太らないわよ。もしダイエットしようとして食事を抜いたら王子様が悲しむわよ」
「う、うん」
王子様が作るご飯は美味しいわよね、アスカは綺麗になるわよ。
「アスカお姉ちゃん、いっぱい食べてね。そうしないと王子様は私が取っちゃうよ〜」
「それはダメ〜いっぱい食べるわよ」
ふふふ、レイ相手に本気になるなんて可愛いわね。
「あ〜〜お腹いっぱいだわ」
満足したようね、これなら王子様も安心かしら。
「私もお腹いっぱ〜い、お昼寝しよう〜」
「アタシもしようっと」
あらあら2人ともリビングへ走って行ったわ。作っても後片付けはしないのよね。
後片付けが終わったわ、さあリビングへ行きましょう。
「「zzz〜」」
「ふふふ、ぐっすり寝ているわね」
手を繋いで寝ているわ、2人の可愛い寝顔を見てると疲れが吹き飛ぶわね。私も横になって休みましょう。
休日は母娘でのんびり過ごすのが良いですね。
六感が働いたのか、お昼ごはん前にアスカちゃんが来ました。当然お昼ご飯を食べに(笑)
陽気な休日です(^^)
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ ぽかぽか