リツコおかあさんシリーズ

リツコさんの相談室その2

「シンジお兄ちゃん、こんにちわ」

「やあレイちゃん、こんにちわ」

 ネルフ、通路を歩いていたレイはシンジに出会った。

「リツコさんは部屋に居るかい?」

「うん、いるよ。用があるの?」

「うん、ちょっとね」

「それじゃあ一緒に行こう」

 レイはシンジの手を握るとリツコの部屋に向かった。




「おかあさん、シンジお兄ちゃんが用があるんだって」

「リツコさんお時間ありますか?」

「あるけどどうかしたの?」

 リツコはパソコンを打っていた手を止めると眼鏡を外し一息ついた。

「ええちょっと相談したい事が・・・」

「あらまたなの苦労が絶えないわね」

「はい・・・」

「コーヒー入れるからちょっと待ってってね、レイはホットミルクで良いわよね」

「うん」

 席を立つとコーヒーカップを取り出しコーヒーメーカからコーヒーを注いだ、レイ用のホットミルクはレンジで温めて完成である。

「ん〜〜〜おいしっ」

 リツコの膝に乗りホットミルクに砂糖を入れてご機嫌なレイ、対照的にシンジはコーヒーカップを両手で持ち俯いていた。

「それで相談は、またアスカの事なの?」

「いいえ違うんです、今度はミサトさんなんです・・・」

「ミサトなの?」

 驚いた、保護者であるミサトの事で相談されたからである。

「はい・・・」

「ミサトがどうかしたの?まさか生活費を入れていないとか?」

「いいえ違うんです・・・」

「それじゃあアスカみたいに好き嫌いがあるとか?」

「いいえ、ミサトさんは何でも美味しいって言って食べてくれます」

「ミサトならそうね」

 ミサトの悪食は有名である。

「ミサトさんビールが出ないと駄々をこねるんです」

「はあ?」

「たまにビールを買い忘れてご飯の時に無いと手足をばたつかせて駄々をこねるんですよ」

「ミサト・・・」

 リツコは頭を抱えた、ミサトの駄々をこねている場面が浮かんでくる。

「仕方ないからひとっ走りして買いに行くんです」

「シンジ君、ミサトを甘やかしちゃ駄目よ一人立ちできなくなるわ、今度駄々をこねたら簀巻きにしてベランダから逆さに吊るしなさい」

「えっ?そんな事したらミサトさんが・・・」

 リツコの考えに流石のシンジも驚いてしまう。

「良いのよ、動物でも甘やかしすぎると調子に乗って噛む時があるから誰が飼い主かはっきりさせとかないといけないわ」

「ミ、ミサトさんは動物なんですか・・・は、はは・・・」

 苦笑いするシンジだがリツコの考えは最もだと思い、今度実行しようと思うのであった。


 シンジ君の苦労は絶えません、今度はミサトさんの事でリツコさんに相談。

 ミサトさんの事で相談はやっぱりビール。ビールが無いと駄々をこねるミサトさん子供です。

 呆れるリツコさん、アドバイスは簀巻きにしてベランダから逆さに吊るす(笑)ミサトさんにはこのくらい過激で良いんでしょうね。

 「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


リツコおかあさんシリーズ リツコさんの相談室その2