リツコおかあさんシリーズ
リツコさんの相談室その4
コンコン
「はい、どうぞ」
「はいるわね」
「あら?どうしたの」
リツコの研究室にノックする音が聞こえアスカがやって来た。
「ちょっと相談したい事があるの・・・」
表情は暗くいつもの明るさが無い、リツコは深刻な相談だと思った。
「元気が無いわね、どうしたの」
「実はね・・・シンジの事なんだけど・・・」
「シンジ君?」
アスカの表情から喧嘩でもしたのだろうか。
「うん、シンジ・・・」
「どうしたの喧嘩でもしたの?」
「ううん、違うの最近シンジを見るとなんだか、胸がドキドキするの・・・」
頬が少し赤くなるアスカ、リツコはすぐさま理解した。
「あら〜そうなのドキドキするの」
「これって病気かしら?」
「う〜〜ん病気と言えば病気ね」
「えっ?」
驚くアスカ、リツコは微笑んでいた。
「病気って言っても身体に悪い事じゃないわよ。アスカぐらいの歳なら誰でもなる良い病気なのよ」
「へ〜〜そんな病気があるんだ、それで治す薬はあるの?」
「薬は無いわね、でもシンジ君と普段どおりに接していれば治るわよ」
「?」
言っている意味がわからず首を傾げる。
「ちょっと難しかったかしら、それじゃあいい薬はね、『頑張りなさい』よ」
「?」
ますますわからない、リツコは応援しているのだ。
「何だかわからないけど頑張ってみるわ、ありがとうリツコ」
明るさを取り戻したアスカは走って部屋を出て行った。
「ふふふ、青春ね。でもシンジ君は気づくかしら」
アスカが頑張っても超鈍感のシンジが気づくかどうかリツコには心配であった。
アスカちゃん無意識にシンジ君を意識しています。それがわからずに相談したらリツコさんはわかってしまいました。
シンジ君は鈍感なので果たしてアスカちゃんに気づくでしょうか。
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ リツコさんの相談室その4