リツコおかあさんシリーズ
仕事始め
「さあ今年最初の仕事ね、頑張るわよ」
リツコは白衣の腕を捲くるとパソコンの電源を入れた。
「おかあさん頑張ってね」
「ええ」
レイの応援に気合が入る。
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黙々と作業を続けるリツコ、少しの無駄も無い動作は正月休みボケを感じさせない。
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(おかあさん凄い)
その後姿にレイは尊敬のまなざしを贈った。
「あけおめ〜〜!」
作業を止める大きな声が開いた扉から聞こえた、能天気なミサトがやってきたのである。
「ミサト〜なにがあけおめよ、お正月はもう過ぎたのよ」
「過ぎてないわよ〜まだ一月よん。一月中はお正月なの」
少し頬が赤い、酔っているようである。
「ミサトお姉ちゃん、お酒飲んでる〜〜」
「ミサトッ仕事中でしょう」
「いいのいいの〜〜仕事始めでやる気がないもん。ほらほら〜〜ハア〜〜」
「うっぷ」
レイを抱きしめると息をはきかけて意地悪をするミサト、その姿は酒徒であった。
「こらっレイを離しなさい!」
「おかあさ〜〜ん」
ミサトからレイを引き剥がし背中にかくまった。
「あらあら取られちった。ざ〜〜んねん」
「残念じゃないの!」
プスッ
「はうう・・・」
リツコはミサトの隙をつくと首に注射を打った。その数秒後にミサトは意識を失い床に倒れた。
「まったく社会人としての自覚は無いのかしら?」
「無いと思うよ〜〜それよりどうするの?このまましておくの?」
床に転がっていたら迷惑である。
「通路に捨てておきましょう、誰かが拾いにくるわよ。レイは足を持って」
「うん」
ミサトを抱えると通路に置いた、正確には捨てた。
「これで安心だね」
「ええ、安心して仕事ができるわね。でもちょと疲れたわね休憩にしましょう」
「は〜〜い」
固く閉ざされる研究室の扉、通路には気絶したミサトが一日中放置されるのであった。
リツコさん張り切って仕事、休みボケが無いのは流石ですね。
ミサトさんは張り切ってサボリ、休みボケありまくりです(笑)困ったものですね。
通路に捨てられたミサトさん、誰も来ないとはみんな呆れていますね。
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
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