リツコおかあさんシリーズ

すいか

 ニャ〜〜ン

「は〜い」

 赤木宅独特の呼び鈴が鳴った、レイを寝かしつけていたリツコは静かに玄関に向かった。

「「こんにちは〜〜」」

「あら二人ともいらっしゃい」

 来客はシンジとアスカであった。

「リツコさんこれ差し入れです」

「あら大きなスイカ、美味しそうね」

 シンジは網に入ったスイカをリツコに見せた、直径20cmほどある大きなスイカであった。

「加持さんから貰ったんですよ、沢山できたからみんなにわけていましたよ」

「へえ〜そうなの、加持君に会ったらお礼を言わないといけないわね。暑いでしょあがって」

「「おじゃましま〜〜す」」






「あらレイは寝ているのね」

 リビングにはレイが寝ていた、お昼寝中である。

「気持ち良さそうに眠っているね」

 小さな吐息を立てて寝ているレイに二人の頬は緩み微笑んだ。

「ふふ、頬っぺたがプニプニしているわね、アタシも一緒に寝ようかな」

 アスカはレイの横に寝そべるとレイを抱きしめ頬擦りを始めた。

「やめなよ、レイちゃん起きちゃうよ」

「大丈夫よ、強く抱きしめてないから起きないわよ、ふあああ〜〜」

 エアコンが程よく効いており横になっていると眠たくなってきてしまう」

「切ったから食べましょう」

 台所からリツコが戻ってきた。

「スイカ?さっきのですか」

「そうよ、早速食べましょう」

「冷えてないんですよ」

「今冷やしたわよ」

「冷やした?もうですか」

 シンジは驚いた、冷やしたと言っても五分も経っていない。

「うちの冷蔵庫は超高速冷蔵で冷やすからこのくらいのスイカなら一分で冷えちゃうわよ」

「凄いですね。うちも一台欲しいなあ」

 主夫の本音である。

「ふふ、今度改造しに行ってあげるわよ」

「は、はあ・・・」

 市販されていない冷蔵庫、シンジは少し不安になった。

「おっすいか〜〜すいか〜〜いただきま〜〜す」

 アスカは飛び起きると目の前の三日月に切られたスイカにかぶりついた。

「もぐもぐ・・・あま〜〜い」

 口の中に広がる冷たくて甘いスイカ、満面の笑みになった。

「流石加持君ね、上出来だわ」

「そうですね、僕も家庭菜園で作ってみようかな」

「シンジのいただき〜カプ」

「あっ!僕のスイカが〜〜」

 シンジの隙を突いてスイカの真ん中をかじった。

「良いじゃない、真ん中が美味しいんだもん」

「あ〜〜あ、がっくり」

「まあまあシンジ君、落ち込んじゃだめよ。アスカはねえるえ〜〜えすをしたかったのよ」

「リ、リツコ!」

 リツコの言葉に真っ赤にあるアスカ。

「えるえ〜えす?なんですかそれ?」

「アンタは知らなくていいの!」

 意味がわからないシンジは首を傾げてスイカを食べた。

「ふふ、それがえるえ〜えすなのよ」

「?」

 微笑むリツコに真っ赤になるアスカ、そして意味がわからず?マークが出続けるシンジであった。


 スイカが美味しい時期ですね、加持さんが作ってくれますのでシンジ君達は買わずにすみますね。

 レイちゃんはお子様なのでお昼寝中、三人だけのおやつですね。

 レイちゃんが寝ている隙にアスカちゃんはLASを決行、でもシンジ君はわかりませんでした(鈍感です)

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


リツコおかあさんシリーズ すいか