リツコおかあさんシリーズ

泊まって

「おかあさん、晩御飯は何にするの?」

「そうねえ〜何を作りましょうか。レイは何が食べたい?」

「ええとね〜〜」

 もう少しでおかあさんのお仕事はお終い、帰ってからおかあさんと一緒にご飯を作るの。今日は何がいいかな〜〜

「スパゲッティーが食べたいわ!!」

 うわっビックリした〜〜アスカお姉ちゃんが突然やって来ちゃった。

「アタシはスパゲッティーよ」

「アスカどうしたの、怒った顔をして?それにシンジ君は一緒じゃないの」

 そういえばシンジお兄ちゃんの姿が見えないけど、どうしたのかな?

「あんなバカしらないわよ。悪いけど今日はリツコんちに泊まるわよ」

「泊まるって、シンジ君とケンカでもしたの?」

「してないわよ。あんのバカ、二バカとキャンプに行ったのよ。アタシのご飯を作らずによ。まったく失礼しちゃうわ。帰ってきたら軍法会議ものだわ」

 そっか〜シンジお兄ちゃんキャンプに行ったんだ。私も行きたかったな〜〜

「作らずにって・・・たまには自分でも作りなさい。女の子でしょう」

「わかっているけど・・・」

「おかあさん、アスカお姉ちゃんはね〜シンジお兄ちゃんが作るご飯が大好きなんだよ」

 いつも美味しい美味しいって食べているからね。

「こらレイ!」

「あ〜そうだったわね、シンジ君は幸せね」

「ち、違うわよ。シンジのバカがいっつもご飯を作りたいから作らせてあげてんのよ」

「そういう事にしておくわね。じゃあ仕事も終わったから買い物に行きましょう」

「うん!アスカお姉ちゃんも一緒ね」

 アスカお姉ちゃんが泊まりにくるなんて久しぶり、一緒にお風呂に入って一緒に寝ようっと。




 いつもお仕事の帰りによるスーパーで、ご飯の材料を買うの。アスカお姉ちゃんのリクエストでスパゲッティーに決定〜〜

 他にはお菓子もいつもより多めに買ってもらっちゃった。





「たっだいま〜〜」

 お家に着いたら早速ご飯の準備、アスカお姉ちゃんが手伝ってくれるから早くできるかな。

「それじゃあ、アスカには野菜を切ってもらってレイはパスタをゆでてちょうだい」

「わかったわ」

「うん」

 パスタをゆでるのは大得意、おかあさんとシンジお兄ちゃんに教えてもらったもんね。

「レイ、火傷しないようにしなさいよ」

「うん」

 アスカお姉ちゃんが野菜を切っている横でおかあさんがお肉を切っている、ご馳走になるのかな。





「うんっおいしっ」

 アスカお姉ちゃんがミートソースを味見している、美味しいそう〜

「アスカお姉ちゃん、私にも〜」

「熱いから気をつけるのよ」

「あ〜〜ん」

 ちょこっとスプーンで味見・・・うんおいしい〜〜お皿を並べて早く食べよう〜っと。






 テーブルに並んだスパゲッティーにお肉のサラダ、デザートの葡萄、美味しそう〜

「「「いただきま〜〜す」」」

 スパゲッティーをフォークでぐるぐる巻いて・・・ぱくっ!

「おいし〜〜ミートソースがパスタにからまってハーモニーし合ってる〜〜」

「なにその表現の仕方は下手ねえ〜」

「え〜〜じゃあアスカお姉ちゃんはなんて表現するの?」

「そうねえ〜アタシはシンプルに美味!かしら」

「それだけ〜〜つまんない〜〜」

 もっと口からオーラがでるくらい表現したいけど言葉がでないから難しい〜

「本当に美味しいのは美味!しかでないのよ」

「そうなの、おかあさん?」

「そうね、本当に美味しいのは美味しいって言葉しかでないわね。シンジ君もこれを食べたら美味しいってしか言わないわね。アスカが作ったから」

「な、なんでそこでシンジが出てくるのよ」

「そっか〜〜シンジお兄ちゃん残念だね、折角のアスカお姉ちゃんの愛情篭った手料理を食べれなくて」

「レイッ」

 ふふ、アスカお姉ちゃん顔が真っ赤になって怒っている。

「今日のスパゲッティーはシンジお兄ちゃんに言っておくね」

「言わなくていいわよ」

「うん」

「どっちのうんなのよ」

「ひみつ」

「もう〜〜」

 ふふ、本当はシンジお兄ちゃんに言ってほしいって顔をしているから言うからね。






 ご飯を食べたら、後片付けをしてお風呂お風呂。アスカお姉ちゃんと一緒に入るの。

「アスカお姉ちゃん、着替えは持っているの?」

「バッチリ、持ってきているわよ」

「準備いい〜〜〜」

 下着もパジャマも持ってきている、流石アスカお姉ちゃん。



「背中洗ってあげるね」

「ありがと」

 アスカお姉ちゃんの肌って白くてスベスベ、頬擦りしたくなっちゃう。

「スリスリ〜」

「きゃっ、くすぐったいじゃないの」

「だってスベスベなんだもん」

「レイもスベスベよ。スリスリしちゃうわよ」

 わあ〜私の頬っぺたにアスカお姉ちゃんが頬っぺたをスリスリしてきた〜

「うひゃ〜〜シュリシュリ〜〜」

「ふふスリスリよ〜」

 あ〜〜楽しいけど長湯したらのぼせちゃう〜







「「ふ〜〜〜」」

「長かったわね」

 お風呂での時間が楽しくってついつい長くなっちゃった、身体がフラフラ。

「ちょっとはしゃぎ過ぎたわ。飲み物ちょうだい」

「まってなさい」

 おかあさんが持ってきてくれたオレンジジュース、冷たくて美味しい〜

「ふ〜〜生き返ったわ」

「そうそう、さっきシンジ君から電話があったわよ」

「バカシンジから?何て」

「ちゃんと良い子にして夜更かししないように、それと寝る前は歯を磨きなさいって」

「なっ子供じゃあるまいし、明日帰ってきたらタダじゃおかないんだから〜〜」

 ふふ、さっすがシンジお兄ちゃん、アスカお姉ちゃんの事をわかっているね。

「そんな事言っている割に眠そうだけど大丈夫かしら?」

「だ、大丈夫よ・・・ふあああ〜〜」

 すっごく眠たそう、身体がホカホカだから眠くなっちゃったんだ。

「歯磨きしに行こう」

「ええ・・・ふぁああ〜〜」

 半分寝ていて危ないなあ〜手を引っ張って行かないと転んじゃう。

「目開けないと危ないよ」

「大丈夫よ、心眼で見ているから・・・」

 ゴンッ!

「いった〜〜」

「ほら〜〜」

 柱に顔をぶつけて痛そう〜〜

「いたた、どうしてこんなところに柱があるのよ?どきなさいよ!」

「アスカお姉ちゃん、無茶苦茶だよ〜〜」







「ふあああ〜〜」

 歯を磨いたら部屋に戻ってアスカお姉ちゃんと一緒に寝るの。でもアスカお姉ちゃんはもう立ったまま寝ているわ。

「おかあさん、お休みなさい」

「お休みなさいレイ、いい夢を見るのよ」

「うん、アスカお姉ちゃんもお休みなさい」

「zzz〜〜」

「ふふアスカは寝つきがいいわね」

 アスカお姉ちゃん幸せそうな顔をして寝ている、きっとシンジお兄ちゃんの夢を見ているんだよね。


 アスカちゃんご立腹の原因はシンジ君の不在、これは怒りますね(笑)

 ミサトさんを無視してリツコさん宅にお泊まり(^^;)アスカちゃんのスパゲッティーをシンジ君に食べてもらわないといけないですね。

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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