リツコおかあさんシリーズ

年越しには蕎麦

「はい完成よ、シンジ君運ぶの手伝ってちょうだい」

「はい」

 葛城家の台所に立つ主婦と主夫、リツコとシンジである。リツコは蕎麦をお椀に次々とつぐとお盆の上に乗せていった。

「リツコさんすいません、仕事で疲れているのに」

「いいのよ、こっちも呼んでもらっているんだし、皆で食べた方が美味しいわよ」

「流石リツコさんですね、誰かさんとは大違いです」

 その誰かさんはリビングでビールを空けてすでにできあがっていた。

「さあ冷めちゃうわよ、運びましょう」

「はい」

 二人は人数分の蕎麦をリビングに運んだ。



「お待ちどう様〜〜蕎麦ができたよ」

「待ってました!もうお腹ペコペコよ」

「お蕎麦お蕎麦〜〜」

「zzz」

 遊んでいたアスカとレイはすでに満腹状態、もう一人は夢の中である。

「ミサトさん起きてください、できましたよ」

「zzz・・・う〜〜んもう飲めないわよ〜〜」

「ミサトさん」

「zzz・・・そんなに酔わせてどうするの?シンちゃんのえっち〜〜」

「ミ、ミサトさん何を見ているんですか?」

 夢の中で何を見ているのであろうか、クッションを抱えて悶え笑っている。

ええい起きろ〜〜〜!!

 ドカッ!

「イタっ!な、何?何?」

 夢が面白くないアスカは蹴りを入れて起こすのであった。

「まったく自堕落保護者が。ほら蕎麦ができたわよ」

「あっ本当だ、いっただきま〜〜〜す」

 先ほどの痛みはどこへやら蕎麦を口に流し込む。

 ずずずずず〜〜〜〜〜〜!

「あ、あれ?この蕎麦何だか長すぎない?」

 蕎麦が繋がっている。

「蕎麦は細く長くがいいでしょ、だから一本が三メートルもあるのよ」

「「「三メートル??」」」

 リツコの説明にレイ以外が驚いた。

「あっ本当だ長〜い」

 レイは一本蕎麦を摘まむと立ち上がって伸ばしてみた。

「そんなに長くしなくても・・・」

「あらシンジ君、蕎麦が長いと長生きできるのよ」

「はあ・・・」

 ちょっと呆れるシンジであった。

「そう長いのね、これは挑戦と受け取ったわ、食べるわよ〜〜〜」

 勘違いなミサトはスピードを増し蕎麦を流し込むのであった。一方アスカは・・・

(本当に長いわね、これってなんだかアレに似ているわ)



「シンジ〜〜蕎麦をそっちから食べて」


「ずいぶん長いね」


「ふふ三メートルあるのアタシはこっちから食べるわよ」


「なんだかポッキーを両端から食べるみたいだね」


「これはその日本式よ、ふふどっちが勝てるかしら?」


「ようし僕が勝つぞ、勝負だ」


もぐもぐ


もぐもぐ


もぐもぐ


もぐもぐ


もぐもぐ


もぐもぐ


もぐもぐ


もぐもぐ


「「チュッ」」


「あ〜やっだ〜〜シンジのえっちぃ〜〜」


「アスカだって」





(ってな具合で・・・えへえへえへへ)

「アスカお姉ちゃん」

「・・・えっ?どうしたの」

「涎でてる、拭き拭き」

 別世界に行っていたアスカ、無意識に涎をたらしていた。

「ありがとね、さあ食べるわよ〜〜!」

 アスカの明るい声が部屋に響き、今年も平和に終わるのであった。


 年越し蕎麦は長いほうが良いですけど、リツコさん長すぎです(笑)これもみんなの健康を祈ってでしょうね。

 相変わらずミサトさんは自堕落ですね。

 アスカちゃんは妄想が凄すぎです(誰も考えつきません)

 みんな平和ですから来年もいい年になるんでしょうね。

「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


リツコおかあさんシリーズ 年越しには蕎麦