リツコおかあさんシリーズ
挑戦
「お腹空いちゃった〜」
おかあさんには内緒で食堂に来ちゃった、あまーいプリンを食べようっと。
「お金は・・・」
ちゃあんとお小遣いを貯めているから食べれるもんね〜
「あ、ミサトお姉ちゃんだ」
奥のテーブルにミサトお姉ちゃんがいる〜何を食べているだろう、行ってみようっと。
「ミサトお姉ちゃん!」
「あら、レイ〜一人なの」
「うん、お腹空いちゃったの。何を食べているの?」
「カレーよ」
ミサトお姉ちゃんの作るカレーは殺人的だけど、食堂のカレーは美味しいんだよね。
「美味しそう〜一口ちょうだい」
「いいけど、辛口よ。大丈夫なの」
「えっ辛口〜?」
お口の中がぴりぴりするから食べれないけど・・・
「甘口頼んであげるわよ」
甘口、美味しいけどそんなに食べれないよ。今食べたら夜ご飯が食べれなくなっちゃうから・・・
「辛口で良いからちょうだい〜」
一口食べてプリンを食べれば良いと思うんだよね。
「辛いわよ〜」
「大丈夫!あ〜〜ん」
「泣いても知らないわよ、あ〜〜ん」
ぱく・・・もぐもぐ
ん〜〜コクがあってまろやかで、口の中に広がる辛さが・・・
「か、から〜〜〜い!おみじゅ、おみじゅ〜〜〜」
「ほ〜ら、辛すぎたでしょう。水よ」
ごぎゅごきゅ、ごきゅごきゅ・・・
「ぷは〜〜〜辛かった〜〜」
まだ舌がピリピリする〜
「ミサトお姉ちゃんは凄いね〜辛いのを食べれて」
「ふっふっふ〜辛いのを食べれるのは大人だからよ。レイも大人になれば食べれるようになるわよ。それまではお子様が食べる甘口で我慢してなさい」
「大人になったら食べれるようになるんだ」
「そうよ、頑張って大人になるのよ」
「うんっ!」
辛いカレーを食べれるようになる前にプリンを食べようっと。
「あら、アンタ達も居たんだ」
「あ、アスカお姉ちゃん、シンジお兄ちゃん」
「やあ、レイちゃんにミサトさん」
「休憩中なの?頑張るわね〜」
「ミサトさんが頑張ってくださいよ〜」
「あちゃ〜耳が痛いわね」
ミサトお姉ちゃん耳を塞いじゃっている、頑張ってね。
「ミサトはカレー食べてるんだ、アタシもカレーを食べよう」
「じゃあ僕もカレーにしようかな、持ってくるよ。僕は辛口だけどアスカは甘口でいいかな?」
「うん、お願いね」
「あれ、アスカお姉ちゃん甘口なの?」
「そうよ、それがどうしたの?」
「ミサトお姉ちゃんがね、甘口はお子様が食べるんだって」
アスカお姉ちゃんはいつも自分の事を大人って言っているのにおかしいなあ〜
「なんですって〜!?」
「辛口を食べれたら大人なんだって、だからシンジお兄ちゃんは大人だね」
「そうか〜僕は大人なんだ」
「シ、シンジ!アタシも辛口でいいわよ」
「えっいいの?」
「いいわよ、早く持ってきなさい」
「うん、わかったよ」
アスカお姉ちゃん、辛口を選んだから大人なんだね。
「アスカ、お待たせ〜」
「あ、ありがとう」
「あらアスカ、脂汗かいているど、どしたの?」
「な、なんでもないわよ。暑いだけよ、まったくクーラー効いていないのかしら?ダメねえ」
クーラーは効きすぎて逆に寒いくらいなんだけど、アスカお姉ちゃんは暑いのかな?
「アスカ、本当に辛口でよかったの?」
「い、良いに決まっているじゃない!食べるわよ、いただきます!」
アスカお姉ちゃん、カレーを食べるだけなのに気合が入っている気がするけど。
パク、もぐもぐ・・・
「わお〜〜アスカが辛口食べてるわ〜大人ね〜〜」
「と、当然じゃない。アタシは大人なんだか・・・か、辛〜〜〜〜い!みじゅ〜〜みじゅ〜〜〜!」
「アスカ、水だよ」
「ごくごくごくごく・・・から〜〜〜」
「あら〜アスカには辛かったようね」
「ううう、舌がピリピリする〜〜」
アスカお姉ちゃんも辛口は食べきれないんだ、私と同じお子様なんだね。
辛口カレーに挑戦するレイちゃん、でも辛すぎて無理でしたね(^^;)大人になったら食べれるようになるでしょう。
そしていつも大人と胸を張っているアスカちゃんも辛口に挑戦、結果は・・・お子様でした(笑)
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
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