リツコおかあさんシリーズ
うさぎ
「レイ、そろそろお昼寝の時間よ」
「は〜〜い、ぴょんぴょん」
ネルフのリツコの研究室、時間はお昼を回りお子様のレイはお昼寝の時間であるがお気に入りのうさぎ耳を着けて飛び跳ねていた。
「こら、飛び跳ねてないでお昼寝しなさい」
「うん、ぴょんぴょん」
レイは飛び跳ねて隣の部屋に向かった。
「んしょんしょ」
布団を敷きパジャマに着替えるがうさぎ耳は外していない。
「レイ、寝るときは耳を外しなさい」
「え〜〜?着けておきたい」
「ダメよ、着けたままじゃ危ないわよ」
「大丈夫だよ〜〜」
ずっと着けておきたいうさぎ耳だが寝返りをうった時に頭を怪我する可能性がある。
「レイは良い子でしょう、お行儀良くしないとシンジ君に笑われちゃうわよ」
「シンジお兄ちゃんに笑われるのヤ〜〜〜!外す〜〜」
素早く外すと布団に入った。
「おやすみなさ〜〜い」
「はい、おやすみ」
リツコはレイの隣で横になると子守唄を歌い始めた。
「zzz・・・」
リツコの優しくて穏やかな子守唄にレイは五分もしないうちに眠りについた。
「ふふふ、よほど気に入ったのね」
枕もとに置かれたうさぎ耳を見ながらクスリと笑った。
「レイが似合うのなら私にも似合うかしら?」
リツコはうさぎ耳を手に取ると鏡の所に行き、うさぎ耳を装着しようと・・・
「リッツコ〜居るぅ?あっ」
「あっ」
装着した瞬間運悪くミサトがやって来た。
「わおっ〜〜リツコ〜似合うじゃない〜〜まだまだ現役でいけるわよ〜〜」
「な、何が現役よ?それよりノックもしないで入ってくるなんて失礼でしょ」
すかさずうさぎ耳を外すがミサトにバッチリ見られてしまった。
「あら〜〜もう外すの?着けたまま仕事すれば良いのに」
「何バカの事言っているの。そ、そ、それで何のようなの?」
真っ赤になりながらいつもの冷静さを保とうとするが言葉が詰まってしまう。
「別に用はないわよん。眠くなったからお昼寝しにきただけよ」
「・・・ミサト、あなたねえ〜仕事しなさい。司令に言いつけるわよ」
呆れた、ミサトが本当に作戦部長か信じたくなくなってくる。
「え〜〜?リツコのいけずぅ〜〜良いじゃない、レイには耳の事はだまっておいてあげるから」
「う・・・そ、それは」
ミサトの口元がニヤリと歪んだ。
「わ、わかったわよ。寝たらすぐ仕事するのよ」
「さっすがリツコ、おやすみなさ〜〜い」
ミサトはレイの布団に潜り込むと五秒で眠った。
「・・・はあ〜〜」
耳の事でしばらくはミサトに強く言う事ができないのを悔やむリツコであった。
リツコさんほんの出来心をミサトさんに見られてしまいましたね(笑)
ミサトさん、これで少しの間は天下でしょうね(爆)
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ うさぎ