リツコおかあさんシリーズ
Xmas
今日はクリスマス、夜にリツコんちでパーティーをするのよね。
「あの・・・アスカ」
「はい、何でしょうかシンジさん」
シンジに対して敬語、アタシはちょっとご立腹よ。シンジはそれを察しているのかオドオドしているわ。
「あ、あのこれ・・・」
シンジがアタシに綺麗にラッピングされた箱をくれたわ。
「これは何かしら?」
クリスマスプレゼントだって事はわかるんだけどね。
「クリスマスプレゼントだよ。ゴメンよアスカ、機嫌なおしてよ」
「機嫌もなにも、アタシは普通ですよ」
一昨日のシンジ、アタシのプレゼントを買うの忘れていたのよね。怒ってないけど怒っているわよ。
「本当にゴメンよ〜〜来年は絶対に忘れないから」
「何を忘れないの?」
「プレゼントだよ」
「何のプレゼント?」
「クリスマスプレゼント、来年は絶対に忘れないから」
「来年だけかしら?」
「ずっと忘れないよ!だから機嫌直してよ〜〜」
ずっとって、なんだかプロポーズにも聞えちゃうけど、シンジはそんな事思ってないわよね。
「しょうがないわね〜許してあげるわよ」
「本当?」
ずっと許さなかったらアタシが鬼になっちゃうでしょうが。
「ええ、だからちゃんとプレゼンとを渡してよね」
「う、うん。アスカ、メリークリスマス」
「メリークリスマス、ありがとうシンジ」
アタシは早速シンジから貰ったプレゼントを開けてみたわ。
「ゲームソフトじゃない」
「うん、アスカ欲しがっていたじゃないか」
プレゼントはDSのソフトだったわ。これでシンジと対戦できるわね。
「ありがとう、アタシのプレゼントを持ってくるから、ちょっと待っていなさい」
「うん」
アタシは自分の部屋にプレゼントを取りに行ったわ。
「アタシからのクリスマスプレゼントよ、感謝しなさい」
「ありがとう、開けていいかな?」
「いいわよ」
アタシはちゃあんと、一週間前に買っていたのよ。
「洋服だあ」
「アンタに似合うのを選んだのよ。着てみてよ」
「うん」
アタシが選んだから絶対に似合うわよ。
「どうかな?」
「ばっちり似合っているわよ」
「ありがとう、大事にするよ」
「おっ、シンちゃんカッコいいじゃないのよ。どうしたの?」
ミサトが起きてきたわ。今、何時だと思っているの。
「アスカからのクリスマスプレゼントですよ」
「クリスマスプレゼント?あ〜〜今日はクリスマスだったわね。私へのプレゼントは?」
「ちゃんと用意しているわよ」
「僕も用意していますよ」
プレゼントを用意していなかったら、ミサトがいじけちゃうからね。
「サンキュ〜それで、悪いんだけど私は2人にプレゼントを用意していないのよ。ゴメンネ」
「わかっていたからいいわよ」
「今度埋め合わせするわね」
クリスマスを忘れていて、プレゼントを用意していたら奇跡よね。
ここでのイベントは終わったわ。後はリツコんちでパーティーね。
「到着よん」
ミサトの車でリツコんちへ来たわ。どうせ飲むから今日はお泊まり、ちゃんとペンペンも来ているわよ。
「「「メリークリスマス!」」」
「いらっしゃ〜〜い」
玄関を開けたらレイが走ってやって来たわ、頭にクリスマス帽をかぶって可愛いわね。
「シンジお兄ちゃん、アスカお姉ちゃん、こっちに来て〜〜」
「何?どうしたのよ」
「どうしたのかな?」
アタシとシンジはレイに手を引っ張られリビングへ向かったわ。
「ほら見て〜〜サンタさんが来たの〜〜」
「あら〜〜良かったじゃない」
一昨日、アタシとシンジがリツコに頼まれて買ったプレゼントね。
「これね〜欲しかったの、サンタさんわかっていたんだね」
「レイちゃんが良い子だったから、サンタさんがくれたんだよね」
「うんっ!」
ふふ、サンタを信じて可愛いわね。あ〜〜抱きしめたいくらい可愛いわ。
「いらっしゃい、用意をするからちょっと待っててね」
リツコが台所からやって来たわ。手にはお皿を持っているわ。
「リツコさん、手伝いますよ」
「アタシも手伝うわ」
「私は寝転がっているわね」
・・・ミサトも手伝いなさいよ。って言っても邪魔なだけね。アタシとシンジは台所へ向かったわ。
「ご馳走ですね」
「デパートで買ってきたのよ。私が作ったのはちょっとだけよ」
「へ〜〜そうなんだ、全部リツコが作ったと思ったわ」
「作る時間が無かったのよ。おせち料理は作りたいわね」
おせち料理かあ〜クリスマスが終わればお正月よね。
「さっ運びましょう、レイ達が待っているわよ」
「ええ、シンジ運ぶわよ」
「うん」
「わお〜〜〜豪勢ね。いっただきま〜〜す」
「ミサトお姉ちゃん、ダメだよ。ちゃんとみんな揃ってからいただきますだよ」
ふふ、レイに説教されているわ。
「ごみんごみん、美味しそうだからフライングしちゃいそうだわ」
「ミサト、今日は泊まるんでしょう。麦酒は用意しているけどほどほどにしなさいよ」
「さんきゅ〜〜ほどほどにするわ。さあシンちゃんにアスカも飲んで飲んで」
「ばっかじゃないの?未成年が飲めるわけないでしょうが、アタシ達はシャンパンよ」
アルコールがはいってないやつね。甘いシャンパンジュースだからレイでも飲めるわ。
「ほらペンペン、ケーキも美味しそうだね」
「クエクエ〜〜」
レイに抱きかかえられたペンペンがケーキを見たわ、羽をバタつかせて喜んでいるわね。でもフライドチキンはどうなのかしら?もしかして共食い?
「みんな、いいかしら?始めるわよ」
「ええいいわよ」
「いいですよ」
「「「「メリークリスマス!!」」」」
準備も出来て、アタシはちゃっかりシンジの隣に座ったわ。今宵のクリスマスは楽しくなりそうだわ。
クリスマスなのにご立腹なアスカちゃん。謝り続けるシンジ君に優しく許してあげました。
来年はちゃんと用意をしているでしょう。
プレゼントを喜ぶレイちゃん、アスカちゃん達も選んだのが気に入ってもらえて嬉しいでしょうね(^^)
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ Xmas