リツコおかあさんシリーズ
やる気
「ミサトお姉ちゃん」
レイがミサトの部屋にやって来た。
「はあ〜〜な〜〜に」
気だるい返事のミサト、机にうつ伏せになって寝ていた。
「おかあさんがサンドイッチ作ったの、もって行きなさいって」
「ん〜〜ありがと〜〜冷蔵庫からビール取って」
「仕事中に飲んだらダメだよ」
「良いの良いの、飲まないとやってらんないわよ」
「そうなの?」
「暑くてぜ〜〜んぜんやる気ナッシングなの」
眼が虚ろで宙を見つめている。
「暑いってクーラー効いているよ」
ミサトの部屋は寒いくらいにクーラーが効いていた。
「それでも夏は暑く感じるのよ」
「ふ〜〜ん、そうなの」
「アンタは元気ね〜〜簡単な仕事があるんだけどやってくれないかしら?」
「どんなの?」
「んふっふ〜〜とっても簡単よん、社会勉強にもなって一石二鳥よん」
ミサトはレイを抱きかかえると今まで自分が座っていた椅子に座らせた。
「どれをするの?」
「これよ、これ」
ミサトは仕事の内容を教えた・・・
「レイ遅いわね〜」
廊下にレイがなかなか戻ってこないので心配になってミサトの部屋に向かうリツコの姿があった。
「レ〜〜イ、何しているの?あっ」
ミサトのドアを開けたリツコは驚いた。
「あっおかあさん」
「レイっ何やっているの?」
「ミサトお姉ちゃんのお手伝い」
レイは机に高く積まれた書類にハンコを押し続けている。
「ミサトは?」
「ミサトお姉ちゃんはそこ」
指さした先にはビールを飲んで酔いつぶれ眠っている姿があった。
「ミ、ミ、ミサト〜〜〜」
リツコは顔を真っ赤にして叫ぶが・・・
「zzz・・・もう飲めない〜〜zzz」
起きないミサトにリツコの怒りはレッドゾーンを越えた。
「一生寝てなさい!」
白衣のポケットから妖しい注射を取り出すとミサトに注射した。
「レイ、帰るわよ」
「えっ?まだ残っているの」
「それはミサトの仕事なのよ、ちゃんとやらせなきゃダメよ」
「は〜い」
レイの手を引いてリツコは研究室に戻るのであった。そしてミサトは起きる事無く眠り続けるのであった。
いつもやる気が無いミサトさん、夏は十倍やる気がありません(笑)
レイちゃんに仕事をやらせて酔いつぶれて眠るミサトさんにリツコさんは当然怒りますね。
妖しい注射・・・ミサトさんは起きるのでしょうか(^^;)
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ やる気