リツコおかあさんシリーズ
夜更かし
「レイちゃんもう九時だよ」
葛城家、時刻はすでに午後九時をまわっており、子供のレイは寝る時間であるがアスカとテレビゲームをしていた。
「あとちょっと〜」
二人で格闘ゲームに夢中になっており聞く耳を持たない。
「そろそろ寝ないと明日起きれないよ」
「大丈夫、起きれるもん」
「シンジッ五月蝿いわよ、あっちに行っていなさい」
ここでレイが寝てしまってはアスカ一人でゲームをしなければならないので面白くない。
「そう言われても・・・アスカもそろそろ寝たら?」
「アタシまで子ども扱いにする気?」
「だってそのまま寝たらどうするの?」
「大丈夫よ、もう歯は磨いたから寝るだけでOKよ」
アスカとレイはすでに歯を磨いてパジャマも着ており眠たくなったらベッドへ行くだけで良いのである。
「ふ〜〜ん用意が良いね」
「当ったり前よ」
シンジは二人の手際よさに関心すると家事を終わらせる為に台所に向かった。
「むおおおおっ!必殺!アスカストライクス!」
必殺コマンドを素早く入力して叫ぶアスカであるが・・・
「えいっ」
「げええっ!」
レイの操るキャラクターの必殺技にやられてしまった。
「むううやるわねレイ」
「アスカお姉ちゃんも簡単必殺技モードにすればいいのに」
必殺技コマンドが簡単なモードにしてあるレイはアスカより早く必殺技を出せるのである。
「それは邪道よ、真の格闘ゲーマは必殺コマンドを簡単にしないのよ」
「ふ〜〜ん、全然わかんないや」
理解できないレイ、二人の対戦は続くが・・・
「ぐえ!」
「ありゃ!」
「うが〜〜!」
連敗してしまうアスカであった。
「ようし今度こそ、レイ勝負よ」
「・・・」
レイを見るアスカだが、レイはコントローラを持ったままコクリコクリと頭を揺らしていた。
「ありゃ、子供はもう寝る時間ね」
時間を見ると九時半を過ぎていた。
「しょうがないわね、勝負は明日よ。よいしょっと」
アスカは電源を切るとレイを抱きかかえて自分の部屋に戻った。
「よいしょっと、じゃあねお休み」
CHU!
レイの頬にキスすると一緒に眠るアスカであった。
レイちゃんに夜更かしはまだまだですね。
アスカちゃんのこだわりは必殺技をちゃんとコマンド入力することです(笑)
二人で仲良く寝ていい夢を見るでしょうね。
「jun16 Factory」はリツコおかあさん推奨HPです(爆)
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
リツコおかあさんシリーズ 夜更かし