晴れた日
季節は五月、暖かくなり薄着も目立ち始め心地よい風が吹いていました。
テクテクテク!
「いい風!」
レイちゃんは良い天気に誘われ、お散歩に出かけました。
テクテクテク!
「あっ飛行機雲!」
空を見上げると、飛行機雲を見つけ喜びました。
「すごーい」
テクテクテク!
ワンワン!
「お犬さん、こんにちわ」
子犬が目に止まりました。
「かわいいー」
なでなで、なでなで。
クーン!
「ふふふ、バイバイ」
子犬にバイバイすると、また歩き出しました。
テクテクテク!
レイちゃんは丘の公園にきました。
「きれいなお花」
花壇にお花が咲きそろっています。花に顔を近づけにおいをかぎました。
「うーん、いいにおい」
テクテクテク!
見晴らしの良い展望にきました。
「いい眺め!あっ私のアパート、碇クンのマンションだ」
レイちゃんは確認できて満足です。
「碇クンいるのかな?」
「どうしてるかな?」
「あいたい・・・」
ずっとシンジ君の住んでいるマンションを見つめていました。
・・・
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そうして約一時間眺めていました。
「ふう、そろそろ行こうかな」
テクテクテク!
ボートがある池にきました。鳥が水遊びをしています。水際にきて、手をつけました。
「わっ!冷たい」
素早く手を引っ込めます。五月ですが水はまだ冷たくありました。
「ボート・・乗ってみたいけど・・・一人じゃ・・・・」
「今度、碇クンと乗りに来よう!」 (ポッ)
レイちゃんはシンジ君とのデートを思い、顔を真っ赤にしました。
「乗るとしたら・・・あのボートね」
早々とボートを決めていました。
「ボートの次は・・・」
きょろきょろ。
「向こうに行こうかな」
レイちゃんはもうお散歩ではなくデートの下見になっていました。
「ここのベンチでお弁当を食べて・・私が作ったのを」(ポッポ)
ベンチを見つめ、二人の姿を思い浮かべてウットリしました。
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・・・
「シンジ、はいアーン」
「うん」
モグモグ!
「おいしい?」
ゴックン!
「おいしいよ!レイ」
「ありがとう」 (ポ)
ベンチに腰掛けシンジとレイはお弁当を広げていた。
「今度は僕が食べさせてあげるよ!レイ、アーン」
シンジは卵焼きをつまみレイの口元にもってきた。
「恥ずかしいわ」
「恥ずかしくないよ、アーン」
「シンジったら」
レイは恥ずかしがりながらも口を開けた。
パク、モグモグ!
「ありがとう、シンジ。おいしいわ」
自分の料理を誉めていた。
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・・・
「はっ!私ったら」
レイちゃんはようやく元の世界に戻ってきました。
「いけない、いけない」
コンコン!
頭をこつきながら、下見を続けました。
テクテクテク!
「芝生がきれいにそろってる」
ゴロン!
レイちゃんは芝生に寝転がりました。
「気持ちいー!」
背伸び、深呼吸をしました。
「太陽がまぶしいわね」
スウスウ、スウスウ!
あまりの気持ち良さに、寝てしまいました。
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・・・
・・・
「シーンジ」
「ん?なんだいレイ」
二人は芝生に寝転がっていました。
「なんでもないよ」
シンジは不思議そうにレイを見ました。
「どうしたの?」
「顔を見ていただけ」
「レイらしいね」
「ふふ」
二人は笑いました。
「今日は晴れてよかったわね」
「そうだね、また来ようか?」
「うん」
「またおいしいお弁当をたのむよ」
「わかったわ」
「ふあああ、一眠りしようか?」
「うんおやすみ、シンジ」
「おやすみ、レイ」
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
スヤスヤ!
「うーん、むにゃむにゃ」
目をさすりながらレイちゃんは起きました。もう太陽は傾いています。
「ふぁああ」
背伸びをして、眠気をとり立ちあがりました。
「何か、いい夢を見たみたい!」
夢は大抵忘れるのですがレイちゃんは喜んでいました。
「そろそろ、帰ろうかな」
テクテクテク!
公園を後にしました。
テクテクテク!
「今日はお散歩に出かけて良かった」
レイちゃんはシンジ君とのデートを思いながら家路につきました。
おちまい
2頭身バージョンです。子供化しています。
レイファンにはすいません。<_ _>
絵本形式に進んでいってます、単純ですね。
こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
NEON GENESIS: EVANGELION 晴れた日